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恩田陸『愚かな薔薇』を読んだら『浦上想起』を聴いてほしい


小説を読んでいる時、描かれている景色が脳内にバンバン広がっていく方は多いと思っていて、
そのイメージされる景色の中に自分も実際にいるかのような、温度や湿度までも感じてしまうくらい没頭してしまえる良さも、私が恩田陸先生の小説を大好きな理由でもあるのですが、
愚かな薔薇を読みながら、登場人物が感じている感覚までもめちゃくちゃ共感して「ああ、この感動は浦上さんの音楽を聴いて私も色彩豊かな景色が広がった時と同じだな」ってすぐ思いました。

P255からの、浩司が茶室で感じている快楽の場面。
「きらきらと光りながら次々と色彩を変えていく、極彩色の刺激的なものが次々と全身に流れ込んでくるイメージが浮かんでいた」
私の想いがそのまま言語化されていました!


浦上想起さんは2019年初頭から活動している宅録音楽家で、クラシックやジャズやポップス、ディズニー映画の音楽で知られるアラン・メンケンなどの影響を受け、ピアノをはじめいろいろな楽器も手掛けるマルチプレイヤー、作詞作曲アレンジの才能も素晴らしいし、歌声も優しさや温かさに溢れるセンスだらけの素晴らしいアーティストで、
どの楽曲も素敵で、ドラマのエンディング曲にも選ばれた『未熟な夜想』も美しいけど、色彩豊かなイメージの楽曲は『爆ぜる色彩』が1番でしょうかね。

各種サブスク、YouTubeで聴けます

楽曲を聴いてイメージしていただけたらなと思いますが、MVもカラフルで素敵なのでYouTubeで観てほしいです。

そして私が驚いたのが先日7月7日に配信リリースされたシングル『角を探す人』!!
歌詞が素晴らしいんです。『愚かな薔薇』の、まだ自分が持っている力を知らない奈智にやってくる運命を想う深志目線で書かれたような歌詞、蝶が舞うあの谷の美しさまで表わされていて、大好きな浦上さんと大好きな小説の世界が繋がって、私の頭の中に楽園が誕生してしまい、この瞬間の歓びは忘れることができません。


浦上想起・バンド・ソサエティ

このジャケットも神秘的で素晴らしい世界観、愚かな薔薇の中でトワが歩いてる森のようでお気に入りです♪

その他に、地球の未来の為にひとり宇宙へ旅立つというテーマの『遠ざかる犬』も愚かな薔薇を彷彿とさせる素敵な楽曲です♪


物語を読んで頭の中に景色が広がっていくように、浦上さんの楽曲を聴いて色彩溢れるきらきらとした世界に浸るのはとても楽しいんです。
浦上想起さんの音楽に触れる方が少しでも増えてくれたら嬉しいなと思います😊

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