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ライフスタイルが変わると、手帳を替えたくなる

ライフスタイルが変わると、手帳を替えたくなる。

できれば1年の途中で替えたくはない。あとから見返すとき、1年分の情報がきちんと収まった手帳は、私にとって宝石のようであり、愛しい存在だから。

でも途中で手帳を買い替えるという事態は、往々にして起こり得る。

ライフスタイルが変化すると、書き留める内容も変わってくるから。思いと受け皿が一致しなくなるのだ。

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今年1月下旬、私は手帳を1日1ページタイプからマンスリーへと替えた。手帳自体は随分とシンプルになったが、書くことが減ったわけではない。

手帳を替えようと決意した頃のページに、こう書いてある。

手帳をマンスリーにしようか。
もうデータは取れた。
バーチカルでライフログをとらなくてもいいだろう。
1日の出来事は日記帳に書こうか。ざっくりでいい。
今まで「日記」と呼んでいたノート、あれは「思想研究ノート」だ。

日記は20代前半から書いてきたが、毎日ではなく、時々思いの丈を長く書くために使っていた。内容は、心を浄化するためにはどうしたら良いか、というようなこと。だから日記というよりは「思想研究ノート」なのである。

これまで愛用していた1日1ページタイプの手帳は、発病や通院がきっかけで使うようになった。

用途は主にライフログ。天気、食事、睡眠、HPの消費状況、ステータス異常などを記録するには、たっぷり書ける1日1ページタイプの手帳でなければならなかった。

そのライフログは、月1回の通院時に医師へ伝えなければならない。長くはない診察時間で、手際よく、短く、正確に。

デイリーページには細かい観察記録。
マンスリーページには体調の流れが俯瞰してわかるよう、工夫して表記。

インプットとアウトプットの必要性に駆られ、持病がひどかったこの頃、手帳の練度はぐんぐん上がっていった。

1日1ページ手帳の使い方は、このとき私の中で完成形に到達した。

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そこから手帳を替えようという流れになったのは、去年くらいから。

理由は主に、以下の4つ。
・体調が安定し、細かい観察がほとんど必要なくなったから。
・RIKONしてから1年以上が経ち、あれやこれやの事務手続きが終わり、メモを取ることが減ったから。
・父の初盆以降は、必死に予定を書き込むような日々が減ったから。
・手帳とは別に、日記帳を持つことにしたから。

私の状況がはっきりと変化し、手帳にライフログをとる必要性はなくなった。しかし一方で、日記はきちんと書きたいという欲求が高まった。

1日1ページタイプの手帳を使うようになってから、日記帳を使うことは極端に減っていた。手帳にちょこっと走り書きでもすると、そこで「書きたい圧」が抜けてしまうのだ。

これらのことから、今まで溺愛してきた1日1ページ手帳を中断。マンスリーとメモページがついただけの、とてもシンプルな手帳を持つことにした。

  *

マンスリー手帳を使い始めて数ヶ月後。
薄い手帳だから軽いし、バッグのスペースが大きく空いたことは、とても嬉しい。

――が、しかし。
ふんわりと不満も積もり始めている。

やはりマンスリーだけでは、書くスペースが足りない。ライフログを書かなくなったからいいだろうと思っていたが、「先のこと」を書くスペースが足りないのだ。

例えば、「来月の通院日に医師へ話すこと」をどこへ書けばいいのか迷ってしまう。1日1ページタイプなら、通院日の〇月〇日のページに書き込めばいい。その日にやることが、その日のページに蓄積されていくから、当日はそこを見るだけで済む。

マンスリー手帳にはメモ用のページもついているとはいえ、それだけではとても不便。メモページに書くと、当日医師へ話すこと自体、すっかり忘れてしまう。「その日」と「その日にやること」がしっかり繋がらない。

総じて、自分の行動をコントロールすることが下手になった。

これではだめだと手帳漁りが始まる。そこで見つけたのが、「3分割バーチカルノート」。見開き1週間で、ざっくり3分割のバーチカルタイプで、下半分はメモを書き込めるスペースになっている。

これは最高だ。今の私のライフスタイルには、この手帳がベストマッチだ。早く使いたい。

だがなぜだ。サイズがA5しかない。何度探してもA5しかない。それでは大きすぎる。私が愛用したいサイズは、B6かA6。バイブルサイズか文庫サイズの2択なのだ。

散々悩んで、今度目をつけた手帳は、マンスリーとブロックタイプのウィークリーがついたもの。ということで先日、10月始まりの手帳を買ってしまった。大きさはA6。厚すぎず薄すぎず、ほどよい。

やはり私は、手帳にある程度の日誌的要素を持たせたいらしい。その日の作業内容や、ライフログといったものを。

マンスリーにして書くのをやめていた期間に実感する。私の場合は、書かないとうまく回らないのだ。

しかし手帳へ重心がかかり始めると、以前のように日記帳の役割が希薄になってくるかもしれない。

こんな感じで私は、ライフスタイルの変化に流されながら、あっちへフラフラしてはこっちへちょっと戻り、を繰り返すのである。

そして恐らく、結局のところ、来年はまた1日1ページ手帳へ戻るのでは、と予感している。


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