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漆と銀のコラボレーションカップ

お彼岸も過ぎたので、秋の文様が描かれたカップを紹介します。
春夏秋冬、それぞれの季節を感じさせる草木と鳥をあしらった漆銀カップ「春夏秋冬」の中の「秋」です。
紅葉とカワセミが、蒔絵の工程の中の「漆絵」でほどこされています。

漆銀カップの外側は輪島塗ですが、内側には銀を用いています。

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漆器の木と銀は膨張率が違うので、貼り合わせるのは難しいとされてきました。

そこで5年かけて特殊な接着剤と接着技法を開発して、これまでの輪島塗にはなかった漆と銀の斬新な組み合わせを実現しました。

銀のカップに熱い飲み物を注いだら、熱くて素手では持てません。
断熱性の高い漆器の木肌を巻きつけることで、手で持ちやすくなっています。

熱々の飲み物を熱いまま楽しみ、外側はほんのり温かい気持ちよさを体験していただきたいです!

銀の器には、注ぐだけで飲み物の味をまろやかに変化させ、胃にマイルドに届ける薬効があるといいます。
この効用を広めたいと願う企業と田谷漆器店のコラボで生まれた器です。

「漆絵」については、この前YouTubeチャンネル「TAYAちゃん! 輪島塗 田谷漆器店」で公開した動画でもご紹介しています。
まだ見ていない方は、ぜひチェックしてみてください!



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