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本を手放すために必要だった心理

いきなりだけれど、私は本が好きです。
 
自分の世界を広げてくれるし
ワクワクやドキドキを気軽に味わえるから。
 
ひとめ見て「好き」と感じるような
写真やイラストに出会えるのも好きです。
 
今でも私の本棚には
中学の時に「好きだ」と思った本たちが
所狭しと並んでます。
 
だけどね、
もう手放そうっていう感覚がやってきたんです。

40歳過ぎて、今ちょうど人生の棚卸し期間。

時代の変化とともに
価値観のアップデートが必要になって、
私自身がこれからどう生きていきたいのか
すごくすごーく考えていて。
 
いちばん手放せないのが本と書類なので、
ここ最近向き合っているんです。
 
その中で大切だと思ったことや言葉の
記録のために書きます。


本のある場所

我が家で私の本が入っている本棚は
全部で3ヶ所です。

①リビングにある
2×5の無印良品のスタッキングシェルフ

ここは生活で使う1軍のものが置かれています。
文房具、薬、アクアリウム用品、
夫の仕事道具、子どもたちのドリルや書類。
 
そこにちょこっとだけ設置した
私のための小さな図書スペース。

②2階廊下のファミリー本棚
 
元々は私のための本棚でした。
それは自分のスペースがなかったから。
でもつい最近、
寝室に自分のスペースを作ったので
ここは家族が読む本や
個人ファイル、学校の保存書類など
家族のための本棚になりました。
 
③寝室の自分のスペース

夫婦の寝室に今まではダブルベッドと
分割可能なソファだけだったのが、
夫の書斎スペースと私のスペースを
つくってみました。
 
ソファは分割してそれぞれのスペースへ。
あんまり広くない寝室なので(7.5畳)
ダブルベッドの横に
無印良品のスタッキングシェルフを置いて
ただただスペースを区切っただけの場所。
 
それでも家の中に自分だけの居場所があるって
すごく大事なことだと思いました。

ここのスタッキングシェルフは5×3と
ワイドの2×3をつなげたもの。

私の仕事関係、趣味関係、思い出関係が
詰まった大切な棚です。
 

なぜ手放すのか

今回、手放そうと思っている本は
自分のスペースの本です。
 
実はあふれてしまってます。
メルカリができてから
本を買うハードルがかなり下がりまして。
 
気になった本を検索して
数百円ならと気軽に買うようになった結果
買っても読んでいない本が山積みです。
 
シェルフに入るだけ、と決めていたのに
入りきらない本の山。
 
しかも読んでいないものがほとんど。
 
なぜこんなことになっているのかというと、
読む時間がないから手放せないのと
興味関心は広がる一方で
読んでいなくても次に買ってしまうからです。
 
自分に必要だと思うから買うのに
読む時間はなくて山積みで
そのうち旬が過ぎてしまうのです。
 
でも読んでないから手放せない。
 
悪循環ですね。
 
だけれども、
いつか読むし、その日を楽しみにしているなら
それでいいんです。
 
それなら山積みになった本を見るたびに
ニマニマしていると思うんですよ。
 
ところが、
その山積みの本から感じる感覚は
「読まないとダメだよ」という
ちょっと脅迫的なもの。
 
それに気づいた私は
もっと掘り下げてみることに。
 
すると中学のときの
純粋なワクワクやドキドキではなくて、
「わからない不安」を解消したくて
つい本を買ってしまっていることに
やっとやっと気づいたんです。

大人になってからは
自分が仕事をするための知識の習得と実践が
私の中心で、
それ以外の世界を知らないまま
いつの間にか40代になってました。

子育てしていて、それにハッと気づきました。
私はいろんな世界を知らないって。
 
そこからですよね、いろいろ勉強し始めたのは。
気になると勉強会に出かけたり
本を買ったり。
 
そうしていつからか
私の「わからない」を埋めるのに
必要だと思われた本が増えていきました。

私はいろんな世界や考えを知らないから
母業がうまくできないんだって
勝手に考えて、もっと勉強しなくちゃって
 
そんな本たちが発するメッセージは
「もっと勉強しないとダメだよ」という
ワクワクどころか追い詰めるような
負のメッセージ。

私はせっかく作った自分の居場所なのに
寄り付かなくなってしまいました。
 
本だけがどんどん増えていき
読む時間もワクワクな時間も作れず
せっかく作ったスペースが
ただの物置になってしまったんです。

手放す過程とその後

まず、読まなきゃいけないと思ってる本を
手放しました。
 
知識としてもう古いような本も手放しました。
 
手にとってポジティブな感覚がない本も
手放しました。
 
それでもまだ本はあるけれど
シェルフ全部に入っていた本が
2/3くらいになりました。
 
シェルフの隣にあった
フルリクライニングするソファは
置き方でリクライニングできなくなっていたので
置き方を変えて
フルリクライニングできるようにしました。
 
ソファに座ると
左には大きな窓からの光が、
右にはシェルフと好きな本たち。
 
手の届くところには
心地よい音楽が流れるCDラジカセを置き、
横に置いたチェストの上には
無印良品のアロマディフューザー。
 
 
ママだから
いつもキッチンやリビングに
いなきゃいけないってことはなくて。
 
なかなか時間がなくても
寝る前の数分だけでもここにいる時間を作ろう。
 
それが私の心のリセットに
つながるようになりました。
 
母でもなく妻でも嫁でもない
自分に戻る時間。
 
どんな自分でもいいじゃない!
誰でもないたった1人の自分と向き合う時間。

ここにいる間だけでも
自分を全肯定しようと決めました。
 
それを邪魔するような本はいらないんですね。
 

片付けというのは
ただモノを減らすとかキレイにしまう
というように感じてしまうけれど、

本質はそのモノとの関係性にあるといいます。
 
そのモノから私はどんな影響を受けるのか
そこの理解が大事のような気がしました。
 
私は気がつくと
まだまだ勉強が足りないと思ってしまいます。
それはこの情報社会において
本来なら必要なときに見れば済む話なのに
その情報に
振り回されてしまっているかのようです。
 
あふれる情報から必要な情報を選択し
それをどう生かすかが大事なんですよね。
 

私は決めました。
自分を幸せな気分にさせる本しか置かないって。
 
結果、
この自分のスペースで過ごす時間が
心地よく、より大切になりました。
 
新しく事業を起こそうと準備中ですが
空間に応援してもらっているような
感じがあります。
 

 


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