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インドの後ろ

13ストーリー#1

最近、どうも縁があるらしいインドブロックプリント。

かわいいなって思って、○UJIの「印度の布2」って冊子を眺めていたら、インドブロックプリントの洋服が私のところにやって来た!

で、サヴ人マカッヤが「それってなんのモチーフ?」って聞くもんだから、カタカタカタ・・・と「インド ブロックプリント 木版」と、検索バーに入力し、インドネシア東部クパンの町からインドに向けて脳内トリップをすることにした。

どうやら、ブロックプリントの産地として有名なのはラジャスタン州のジャイプール周辺、技法が生まれたのは、その南に位置するグジャラート州のようだ。どちらもインドの西部に位置しパキスタンと国境を接する。

グジャラート!

インド西部の町とインドネシアのサヴ島が、ふっと繋がった。

はっきりしたことはわからないけれど、サヴ人の祖先はインドのグジャラートから来た、という話があるのだ。また、サヴ人はジャワ・バリの貴族の末裔という話もある。

この「インドのグジャラートから来た説」、間違いないと個人的には信じている。サヴ島を含む周辺の島々から人が集まる多民族の町クパンにおいて、サヴ人の顔立ちはほかと違っている。実際、インド人のような顔立ちをしているサヴ人は多い。

伝統的な方法を使った織物を続けているサヴ島の集落で、織り手の女性とおしゃべりをしている時に"Motif ini asal dari India belakang"と、教えられたこともある。訳すと「このモチーフはインドの後ろから」といったところ。「後ろ」は「奥」ともとれる。

サヴ島からみると、インドの西端グジャラートは1番後ろ、奥に当たる。

残念ながら「インドの後ろ」からきたモチーフの意味はわからない、その上どんなモチーフか忘れてしまった。そもそもの質問「それってなんのモチーフ?」もまだわからない。

そうだ。

いつか、インドを旅することがあったら、きっとグジャラートに行こう。その時には、この洋服を着て「このモチーフってなに?」と聞いてみよう。そして、「サヴ島ってインドネシアの島にはね・・・」とおしゃべりしてみよう。


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13tigabelasのアイテムxインドネシア東部の島々のストーリーを書かせていただいてます。ただいま13ストーリー#2準備中です。

 Photo : Alfred W. Djami

13tigabelas

ジャカルタを拠点に、洋服、アクセサリーなどを手作りするユニット。古いものを新しく。日本からの注文も可能(配送不定期)

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