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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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記事一覧

取り出し口の透明ビニール → ×

「FSCは持続可能な開発目標(SDGs)の目標達成に寄与します」などと謳って、ロゴを掲載するケースをよく見かけるようになりました。それ自体は世界全体の流れでもあり一般的な動きだと思います。 しかしそれより前に、ティッシュ取り出し口のビニール(透明フィルム)をやめるのが先ではないかと感じました。取り出しやすさとコストの両立を図るために、現在の方法より優れたものが見つかっていないのかもしれません。スーパーやドラッグストアで安価に売られているのはビニール(透明フィルム)取り出し口

選択できないなら効果的ではない → ×

最近のニュース番組では、上記のようなレイアウトを頻繁に見かけます。記事やトピックの見出しをリストにして、現在流している動画の見出しがハイライト(上記例だと黄色)されるスタイルです。 もしリストの見出しがボタンになっていて、自由に押すことで選んだ任意の記事の動画を観ることができるのなら、とても良い方式だと思いますが、順番に上から流れるだけなら、効果的なレイアウトではないと感じました。 当たり前の話ですが、テレビ放送は基本的に時間軸によってプログラム内容が固定されていて、あら

無糖かどうかわかりにくい → ×

みんな大好きヨーグルトですが、パッケージで気になっている点があります。自分は無糖のものを買いますが、無糖か加糖かの区別がつきにくいことです。 スーパーの値札は商品名の後に「砂糖不使用」と表記していて、商品パッケージでの無糖か加糖かの区別がつきにくいことを補っています。 低カロリーよりも、砂糖が入っているかどうかのほうが、目立つかたちで強調して欲しいと思います。

花と新緑の季節 → ◯

4月も下旬となり、花と新緑が美しい季節になりました。花はともかく、新しく芽吹く緑の美しさはこの季節ならではで、とても清々しい気分にさせてくれます。 若い頃はまったく興味を示さなかったのですが、ある程度の年齢になると、目が植物に向かうのは不思議なものです。

荷物状況の表示が自然 → ◯

宅配便の荷物問い合わせシステムは、機能はほぼ同じに収束しているようですが、荷物の状況(発送済みとか配達完了など)の表示が、会社ごとにさまざまです。 上記はヤマト運輸のものですが、「荷物状況」に表示されている内容が、独自のネーミングではなく、一般市民でもわかるような自然な表現になっていて好感が持てると思いました。

VARで何をチェックしているか表示 → ◯

ビデオ・アシスタント・レフェリー(Video Assistant Referee)は、サッカーのみならず様々なスポーツで導入が進められていますが、wikipediaによると、主審が下した判定(もしくは見逃された出来事)を、ビデオ映像と通信用ヘッドセットを用いて確認するサッカーの試合審判員とされています。 上記例では、CHECKING PENALTY と反則があったかどうかを確認していることが表示されています。 該当スポーツに詳しいファンならプレー直後に主審がVARで何をチ

日本製を必要以上に強調する → ×

食料品が最も顕著ですが、日用品でもパッケージに日本製を強調するケースが増えているようです。 その方が売れるからでしょうが、他にも購買の際に伝えるべき情報があると感じます。

アイコンに頼らず文字で表記する → ◯

ログインの際のパスワードを表示する/表示しないのトグルスイッチについては、様々な方法があり議論が続いています。よく目にするのは目のアイコン(見える)と目に斜線が入ったアイコン(見えない)で表示と非表示を切り替えるタイプです。 この場合、困るのはアイコンで示された絵柄の状態が、現在の状態を表しているのか、押したらこれから起こる状態を表しているのか、それだけではわからないことです。 上記の方式では切り替えボタンのラベルを「表示」「隠す」と文字で表記しています。これも一つの方法

迷惑メールの文面がこなれている → ×

わたしはみずほ銀行に口座を持っていませんし、メールアドレスが明らかに怪しいのでスパムであることを確信しました。しかしこの詐欺メールは受信トレイに入っていました。 以前ならメール本文の文面が誰が読んでもおかしいものが大半でした。最近ではそれらしい内容に仕上げられており、ついうっかりリンクを開いてしまう人がいるかもしれません。 偽装される側の企業も大変だと思います。生成AIをはじめ、さまざまなツールも活用できるので、一見それらしい文章を作成するのが容易になってきました。憂慮す

表示の単位がバラバラ → ×

詰め替え用の洗剤や液体石鹸が増えています。それ自体はエコで良いことですが、購入時に必ず迷うことがあります。 メーカーや製品によって、標準パッケージの◯◯倍と表示してあったり、「大」「特大」などと示してあったりします。販促目的で数量限定で若干の増量をしている場合もあります。 一般的には大容量のほうが安いのですが、特売をしている場合には少量のパッケージを複数買うのがお得の場合もあります。 消費者としては、持ち運びやすくかつできるだけ安いものを選びたいのですが、買い物に来るた

お湯は赤のパイプで水は青のパイプ → ◯

賃貸住宅の流し台の下の部分です。混合水栓の蛇口へ至る水やお湯のパイプが赤と青で色分けされていました。 単純な話ですが、やけどなどの事故を防ぐためにも良い方法だと思います。また、混合水栓の蛇口も同じ色分けを使うことも重要です。 本来は文字も併用すべきで、色だけで意味合いを表現するのは望ましくはありません。しかしそれが大きな問題につながりかねない場合には、ひとつのきっかけとして多くの人に共有されているステレオタイプを使うことが有効な場合があると感じました。

フェンスがないと何の工事をしているかよくわかる → ◯

都心であればあるほど、店舗でも住宅でもビルの工事はフェンスに覆われていて、直接中の状態を見ることはできません。 しかしある程度郊外に出ると、フェンスや覆いに囲まれていない工事現場に出くわす場合があります。写真は土管のようなものを埋設しているようで、普段見れないものが至近距離で見ることができ、大変興味深いものでした。

サブチャンネルへの切り替え方法の表示がある → ◯

たまにしかテレビを観ないので、リモコンでサブチャンネルへの切り替えがどうやればいいか、よくわかりませんでした。 わかっている人には画面に重ねてしまうちょっとうるさい表示ですが、すぐできない人には有益です。 どれぐらいの時間、この表示を出し続けるのか、その調整も難しい問題でしょう。

キャップの外し方が図示されている → ◯

ぽん酢の容器本体はペットボトルとして捨てることができますが、注ぎ口は「プラ」のようです。容器本体がびんだった頃からずっとあった問題ですが、注ぎ口のキャップを外すのがとても面倒でした。 分別すべきと考えていても、面倒だからやらない人は多く存在します。しかしたまにしかキャップ外しは行わないので、その時うまく外せても、次にやる際にはコツを忘れてしまうことがほとんどです。 表示されている図でもわかりにくいと思いますが、少なくともパッケージに外し方が図示されているのは良いことだと思