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「お年寄りになったあなた」スプレッドで老い方と生き方を見つめ直そう!

これから年を取ったとき、自分はどんな風になっているんだろう? そんな問いに答えるためのタロットスプレッドです。

年を取ったら価値観も変わります。今、将来のために備えていること、心配していることもあるでしょう。それが老年の自分にとって本当に重要なのかもチェックできます。

「こういう未来の自分に向かっている」という方向性がわかるため、今の生き方を方向転換するかどうかを考え直す機会にもなります。

スプレッドのやり方

「○○歳ごろの自分は?」と、具体的な年齢をイメージしてからカードを引くのもアリです。

お年寄りになったあなたスプレッド
1.人生経験
2.好きなもの
3.嫌いなもの
4.どうでもいいもの
5.考え方
6.オーラ
7.外見
8.人への接し方
9.近づいてきた次の世界

ちょっと枚数が多くて大変に見えるかもしれません。でも、一枚一枚読み進めていけば、それぞれの意味はそんなに難しくありません。

「たくさんカードが並んで読み解けない!」という人は、まずすべて裏向きに並べ、最初のカードから一枚ずつ表にして読んでいくのがおすすめです。各カードごとに、感じたことをメモしていきましょう。

読み解きが難しい場合は、以下のヒントを読みながらやってみてください。各カードが正位置だったら、逆位置だったら、コートカードだったらこう読もう・・・とケース・バイ・ケースで説明しています。

でも、あなたがカードから感じ取ったことがあったら、それを大事にしてくださいね!

読み解きのヒント

1.人生経験

このカードが示すのは、この年令になるまで人生で経験してきたことです。どんなテーマで生きてきたか? どんな体験の影響が強かったか?

2枚目以降のカードで示される、老年期の自分像を作ってきた経験として読んでみましょう。

正位置の場合:
老年期の人格形成に大きな影響を与える、それまでの人生の経験です。このカードの示すエネルギーを作り出してきた、あるいは受け取ってきた。それによって老年期のあなたはこういう人物になっていく、という過去の要因です。

逆位置の場合:
これまでの人生で避けてきたこと、取り除いてきたことを示します。このカードの正位置が示すエネルギーは、あなたの人生で遠ざけられてきました。それによって老年期のあなたは影響を受けています。

コートカードの場合:
コートカードの読み方には2つの可能性があります。「自分自身」または「自分以外の第三者」のどちらかです。

このポジションの場合は、「こういう人物像として生きてきた」あるいは「こういう人物と共に生きてきた」を示します。

前者なら、あなたが生きてきた立場や姿勢を示し、それによって老年期のあなたの人物像は形作られた。後者なら、このカードが示すような第三者と一緒にあなたは生きてきたので、老年期のあなたはその人物に大きく影響を受けた、と読めます。

コートカード逆位置の場合:
正位置が示す人物像について、あなたは「そういう人物として生きてこなかった」、あるいは「そういう人物と共に生きてこなかった」と示します。

前者なら、このカードの示す立場や姿勢を避けてきた、あるいはそういう立場や姿勢を取れなかった。後者なら、あなたが人生の中で失った人、縁を切った人を示す可能性もあります。このことが、老年期のあなたを形成する要因になっている、と読みます。

ポイント:
このカードは、「老年期の自分から見た過去」です。しかし、今のあなたにとっては「現在〜未来」になります。

このあとのカードを読み進めていくうち、「こんなお年寄りの自分はイヤだ!」と思ったら、1枚目のカードの経験をこれからの人生でどのように扱っていくかで、未来の自分像を変えられます。「こういう経験をしないようにすればいいのか」とか、「こういう経験をしても、影響を受けないようにすればいいのか」などといったように。

逆に、スプレッド全体を読んで「こういうお年寄りの私ってイイ!」と思ったら、この1枚目のカードの体験を積極的に取り入れればよい(逆位置なら取除けばよい)、となります。

2.好きなもの

お年寄りになったあなたが好きなものを示します。

正位置の場合:
「これが好き」と老年期のあなたが好むものです。このカードのエネルギーがあった方が好ましい、幸せだ、と感じます。

逆位置の場合:
正位置のカードのエネルギーは「ない方が好ましい」と読みます。逆に言うと、「あんまり好きじゃない」ものと言えます。

コートカードの場合:
「こういう人が好き」。あるいは「こういう私が好き」、自分がこういう立場や姿勢を取れることが好き、と読みます。そういう人と一緒にいられると安心、そういう自分でいられれば幸福。

コートカード逆位置の場合:
正位置の示す人物像について「そんな人がいない方が好き」、あるいは「こういう私じゃない方が好き」。逆に言えば「こんな人は好きじゃない」「こういう私は好きじゃない」と読めます。そういう人が周りにいなければ幸せ、そういう姿勢や立場を取らなければ幸せ。

ポイント:
お年寄りになったときあなたが好きなものに、今のあなたは共感できるでしょうか? 意外に感じるでしょうか? その印象によって、「年を取っても変わらない」のか、「年を取ったら価値観が変わる」のかが読み解けます。

一歩進んだ読み解き:
これは、1枚目の「人生経験」から影響を受けて好きになったもの、と読むこともできます。「こういう経験をしてきたから、こういうものが好きになったのね」と考えてみましょう。

3.嫌いなもの

お年寄りになったあなたが嫌いなものを示します。

正位置の場合:
「これが嫌い」と老年期のあなたが拒絶するものです。このカードのエネルギーがある方と疎ましい、悲しい、怒りを感じる、という不幸の元になるものです。

逆位置の場合:
このカードの正位置のエネルギーが「ないと嫌だ」と読みます。逆に言うと、「それ、嫌いじゃないぜ」なものと言えます。

コートカードの場合:
「こういう人が嫌い」。あるいは「こういう私が嫌い」、自分がこういう立場や姿勢を取らされるのがイヤ、と読みます。そういう人と一緒にいたらうっとおしい、そういう立場をやらされるのは不服。

コートカード逆位置の場合:
正位置の示す人物像を「そんな人がいない状態は嫌い」、あるいは「こういう私じゃない私は嫌い」。逆に言えば「こんな人は嫌いじゃない」「こういう私は嫌いじゃない」と読めます。そういう人が周りにいないとつまらない、私はそういう姿勢や立場に立てなければイヤだ。

ポイント:
今の自分が嫌いなものと、お年寄りになった自分の嫌いなものが似ているのか、まったく違うのかに注目しましょう。年齢を重ねても価値観が変わらないのか、それとも変わるのかが読み解けます。

一歩進んだ読み解き:
1枚目の「人生経験」から影響を受けて嫌うようになったもの、と読むことができます。「こういう経験をしてきたから、こういうものが嫌いになった」と考えてみましょう。

また、2枚目の「好きなもの」との関係も見てみましょう。2枚が特に似ていない、まったくバラバラなイメージを持ったカード同士なら、「好き嫌いがハッキリしている」と読めます。

逆に、2枚が似たようなカード同士の場合は、繊細な価値観やセンスを持った人物像が考えられます。「そこ、2mm動かしたら最高なんだけど、5mmズレたら最悪!」のような細やかさです。この場合は、カードの読み解きも繊細に行う必要があります。似たようなカードの一体どこに差があるのか?をよく見ていきましょう。

4.どうでもいいもの

お年寄りになったあなたがまったく重要視していないものです。あってもいいし、なくてもいい。どっちでもいい、どうでもいいと感じるもの、特に幸せにも不幸せにも関係がないものです。

正位置の場合:
老年期のあなたにとって「どうでもいい」ものです。このカードが示すものは、老後の幸せにも不幸せにも特に関係がありません。

逆位置の場合:
どうでもいいものなので、正位置でも逆位置でも読み方は変わりません。老年期のあなたの幸せには特に影響しないものです。

ただし、わざわざ逆位置に出たことにはなにか意味があるかもしれません。「本当はどうでもいいのに、どうでもよくないフリをしている」「本当はどうでもいいのに、どうでもよくないと思い込んでいる」などとも読めそうです。この場合、どうでもいいものに振り回されている可能性があります。

ただ、虚栄や虚しさにつながるとしても、「ないよりはマシ」なものかもしれません。あっても別に満たされる訳ではないけど、ないと心配だったり、そわそわするもの。ただし、そういう思い込みを今から外す準備をする道もあります。

コートカードの場合:
「こういう人物はいてもいなくてもいい」、あるいは「私はこういう立場に立っていてもいなくてもどっちでもいい」という人物像です。どうでもいい人、どうでもいい立場。

コートカード逆位置の場合:
これも正位置と同じく、どうでもいい第三者の人物、あるいはどうでもいい自分の立場を示します。

ただし、わざわざ逆位置に出ている意味を考える必要があります。「本当はどうでもいいのに、どうでもよくないフリをしている」「本当はどうでもいいのに、どうでもよくないと思い込んでいる」のかもしれません。「こういう人がいなきゃ幸せになれない」「こういう自分でいられなきゃ不幸」と思い込んでいるけど、本当は別にそんなことはない、という可能性です。

これも「いないよりはマシ」「やらないよりはマシ」な人物像かもしれません。そういう人がいたり、そういう人をやったりしても別に満たされないが、いないと心配、やらないと落ち着かないもの。ただし、その思い込みを今から外す準備もできるでしょう。

ポイント:
わざわざ「どうでもいいもの」についてカードを引く必要ある?と思われるかもしれません。しかし、このカードで老年期の幸福に関係ないものを探れば、今のあなたが将来のために準備することを整理できるかもしれません。

例えば「将来の私はこれを必要としているはず」という思いで、今のあなたが必死で準備しているものがあったとします。それがこのカードによって「どうでもいい」と示されたなら、その準備は不要になるかもしれません。

それよりも「好きなもの」カードで示された要素を未来に向けて整えてあげたり、あるいは「嫌いなもの」カードの要素を取り除く準備する方が重要だ、と検討できます。

5.考え方

老年期のあなたがどういう考えを持っているかを示します。意識して考えているテーマです。

正位置の場合:
「こういうことについて考えている」という老年期のあなたのテーマです。

逆位置の場合:
正位置の状態のエネルギーについて「こういうことは考えていない」と読めます。「考えるのを避けていること」、あるいは「忘れてしまったこと」や「考えなくてよくなったこと」を示すかもしれません。

コートカードの場合:
「こういう人について考えている」、あるいは「自分のこういう立場や姿勢について考えている」。特定の対人関係や、自分のスタンスがテーマになっています。

コートカード逆位置の場合:
正位置の状態の人物像について、「こういう人のことは考えていない」、あるいは「私がこういう立場や姿勢にいることは考えていない」と読めます。見ないふりをしている人、忘れてしまった人、あるいは引退した立場なども示すかもしれません。

ポイント:
このカードは、「生きるテーマとして考えていること」と受け取ってもよいでしょう。逆位置だったらもう終わったテーマや、避けているテーマかもしれません。

一歩進んだ読み解き:
1枚目の「人生経験」を経たからこそ生まれた考え方だ、と捉えてみましょう。老年期のあなたの人物像がよりクッキリしてきます。「こういう経験をしてきたから、こういう考え方になった」です。

この2枚が似ているカードなら、過去の経験がそのまま老年期のテーマにもつながっています。2枚のカードがまったく違う性質を持っているように見えるなら、「あえて頭を切り替えて生きることにした」のかも?

6.オーラ

お年寄りになったあなたの醸し出す雰囲気、見えないエネルギーです。周囲に対し、無意識に与えている影響力としても読めます。

正位置の場合:
老年期のあなたが放つ見えないエネルギーです。あなたは意識しないうちに、このカードのエネルギーを周囲へ与えています。

逆位置の場合:
抑えられた見えないエネルギーです。あるいは、このカードの正位置が示すエネルギーを、あなたは無意識のうちに周囲から取り除いているかもしれません。

コートカードの場合:
老年期のあなたが無意識にまとっているパーソナリティを示しています。周りの人々は、このカードが示す人物としてあなたを感じ取っている。

コートカード逆位置の場合:
老年期のあなたはこのカードの示すパーソナリティを、周囲の人に感じさせません。もしかしたら本当はこういう人物だとしても、周りにとってはそうではありません。

ポイント:
このカードの正位置は「アロマディフューザー」、逆位置は「消臭剤や空気清浄機」としての働きをイメージしましょう。あなたがどんな香りを放っているか(それともなにを消臭しているか)と考えるとわかりやすそうです。

7.外見

お年寄りになったあなたの見た目です。周りからこういう風に見えているという姿。

正位置の場合:
このカードがあなたの見た目や外見の印象を示しています。あなたを見たとき、周りの人がどう感じるかです。

逆位置の場合:
このカードのようには見えない、「こうは見えない」。あるいは本当は正位置のような姿なのに「そうは見せないようにしている」。

コートカードの場合:
このカードの示す人物像があなたの外見です。「こういう人に見えている」です。こういう立場に見えるとか、こういう振る舞いをしそうな人に見える。

コートカード逆位置の場合:
「こういう人には見えない」です。本当はこのカードが示す正位置のような人物だとしても、「そういう人には見せないようにしている」のかもしれません。

ポイント:
あくまで外見であり、中身がどうかは他のカードから読み解いていく必要があります。

特に次の8枚目「人への接し方」カードとの関係を見ていくことが重要になりそうです。また、6枚目「オーラ」も人に与える影響ですから、対人関係や人に与える印象については6〜7のカードを合わせて見ていくとよいでしょう。

8.人への接し方

老年期のあなたが人にどのように接しているかです。対人関係における姿勢や態度を示します。

正位置の場合:
他者への振る舞い方として読みます。こういう姿勢で人に接し、こういうエネルギーを他者に与えている。

逆位置の場合:
「こういう接し方はしていない」と読めます。正位置のカードが示すエネルギーを、自分の態度からも、相手からも取り除こう、という姿勢です。「こういうものは相手に与えないようにしよう」という振る舞いとも言えます。

コートカードの場合:
「こういう立場や姿勢として他者に接する」という、あなたの人物像を示します。具体的な肩書や役割のある立場で人に接している場合もあるかもしれません。

コートカード逆位置の場合:
「こういう立場や姿勢では他者と接しない」という、あなたが避けている態度を示します。その時点ではもう終わっている肩書や立場を示す場合もあるかもしれません。

一歩進んだ読み解き:
5枚目「考え方」との関係にも注目しましょう。5枚目は内面ではどう考えているかで、8枚目は外に対してどう振る舞っているかです。内面と外面のバランスがこの2枚から読み取れます。

また6枚目の「オーラ」、7枚目の「外見」との3枚組から、対人的な姿勢や印象をより詳細に発見できます。

例えば、3枚がすべて似ているカードだったら、雰囲気も見た目も態度も一貫したブレのない印象を人に与えます。逆に、3枚がバラバラなら「一見こんな人だと思ったのに、付き合ってみたら意外と・・・」というギャップあるキャラクターです。

さらに、1枚目の「人生経験」が、これらの3枚にどんな影響を与えたのか考えるのもおもしろそうです。「こういう経験をしたからこうやって人と接するようになったのか」とか、「こういう経験がこんなオーラを作ったのか」、あるいは「こういう経験をしたのに、それに影響を受けないようにしているのだな」もありえます。

9.近づいてきた次の世界

死後の世界や来世を示します。あるいは、老年期の最後、最晩年のテーマと読んでも構いません。

正位置の場合:
次の世界で待っているテーマです。一つの人生を終えたあと、次のサイクルの始まりに待っているものと読んでみましょう。

逆位置の場合:
このカードの正位置が示すものは次の世界では存在しない。あるいはそれを取り除くことがテーマです。今の人生で手放し終えたものとも読めます。

コートカードの場合:
次の世界でのあなたの人物像です。あるいは、次の世界で待っているあなた以外の人物を示すかもしれません。

コートカード逆位置の場合:
次の世界のあなたは、このカードの正位置が示す人物ではない、と読めます。今の人生全体をかけてやめることができた人物像。あるいは、次の世界では待っていない第三者、今の人生全体をかけて縁を切った人物像を示すかもしれません。

ポイント:
このカードは、今の人生全体を終え、その結果として近づいてくる次の世界です。もしもカルマがあるなら、次の世界は今の人生でのカルマの結果です。1〜8枚のカードに、それにつながるなにかが見つかるでしょうか?

また、このカードは次の世界におけるあなたの課題を示すかもしれません。あなたは、次の世界でどんなミッションを得るのでしょうか?

このカードからあなたがどんな印象を受けるかによって、今の人生をどう生きるのか、考えていくこともできます。

みなさんが引いたカード

twitterでもみなさんがトライしてくださいました! いくつかご紹介します。

他の方々のトライは、このツイートの引用RTや、twitterハッシュタグ #お年寄りになったあなたスプレッド でご覧になれます。

おわりに

人生の方向性を見直すきっかけに

このスプレッドでは、あなたが今の方向性で生きたとき、老年期とその先の様子がどうなるのかをイメージできます。

そこから、今の人生の方向性を調整することもできるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!


リーディングサポート

タロットカードの読み解きをサポートをしています。もしこのスプレッドや、他のタロット占いで読み方のアドバイスが欲しい方はお問い合わせください。カードの代読サービスも行っています。

タロットサークル

いろいろなスプレッドやワークに挑戦できるタロットサークルの活動をしています。このスプレッドの読み解きにも対応しています。ご興味ある方は参加をご検討ください。