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食べると食べられると

「食」に対してのこだわりの強さは以前のブログでも書いた。別にとことんオーガニックじゃないと駄目だとかそういうわけではないのだけど、大事に作られたものを摂りたい。それは使うものも同じなのだけど。

昨日、周りからよく美味しいと聞いて気になっていた三茶のUguisuに連れて行ってもらった。

暑さにやられ、日中居た展示会での緊張で疲れ切っていて、正直キャンセルしようかと思うくらいクタクタだったのに、目が醒めるほど美味しくてみるみる元気になっていくのがわかった。

美味しいワインと料理を味わいながら、美味しいってなんだろうね、って話になり、「作った人や店の一部を食べさせてもらっている」だという結論に達した。

いただいているのは作った人の気持ちとか仕事で、それを受け取るからこそ自分も仕事ができて、その成果をまた誰かに渡せる(食われる)。本来生きるとはそういう循環なんじゃないだろうか。

言ってしまえば、子どもの頃何も考えず食べてたご飯も、母さんを食ってきたんだろうなあ。栄養以上のものをもらってたんだろうなあ。

家族のような家族以外の人たちとご飯を食べるようになり、今その時間の尊さが身に染みて分かる。だから一緒にご飯を食べようって言ってくれる人は本当に大切にしたいし、ましてや自分が作ってものを食べてくれる人なんて、財産である。

8月3日(金)、わたしは友人たちの展示会でカレーを出させてもらった。覚悟を決め、仕事の前後にひたすら作り続けた約30人前は9割近く売れる大盛況。屋号もない自分の作るものを食べに来てくれ、喜んで帰ってくれたことにとても幸せを感じた。帰り道、「ああ、今日は相当食われたな……」と疲れも噛み締めながら。

食って食われて、ができる人たちと居られたらどれだけ幸せか。てか居れてるじゃん、とhalfwayの会場で過ごさせてもらった数日間を振り返って思う。来てくださったみなさま、そして仲間に入れてくださったメンバーのみなさま、ありがとうございました。halfwayは8月6日(月)まで続きます。

こんな文章をまた今日もNicolasで書いてる。

本を買って、いろんな方に貸出もできればと思っています。