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現場から、 ~TBS NEWS~

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TBSテレビ報道局が運営するnoteです。記者個人noteやNEWS23スタッフnoteなどをまとめています。公式WEBサイトはこちら→http://news.tbs.co.jp
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記事一覧

どうなる?12歳未満の新型コロナワクチン接種…🇺🇸9歳治験者に聞いた

アメリカ中西部ミズーリ州に暮らすハナ・リッピーさん(9)は8月に1度目、9月に2度目のモデルナ製の新型コロナワクチンの接種を受けました。まだ12歳未満は接種の対象になっておらず、臨床試験に参加しての接種でした。なぜ治験者になったのか?不安は?そして副反応は?ハナさんに聞きました(2度目接種1週間後の9月22日にZOOMで取材)。 (ZOOM取材に応じるハナさんと母・カレンさん) ワクチン臨床試験に参加の経緯ハナ・リッピーさん(9歳、以下ハナさん): 友達のお母さんが看護師

「屈辱に耐え続けた」難民選手が五輪で取り戻した“尊厳”

新型コロナウイルスの感染が世界を揺るがすなかで開催された東京オリンピックに、紛争などで国を追われた29人からなる「難民選手団」が出場した。生きるため難民となった選手たちが、どのような思いで「平和の祭典」に臨んだのか。自分と同世代の20代の2人の選手に話を聞いた。 シリア内戦から泳いで脱出・・・ユスラの物語「Hi Miko, how are you?」 オンライン・インタビューの画面がついた瞬間、屈託のない笑顔を見せてくれたその女性は、競泳女子のユスラ・マルディニ選手(23)

夏休み明けがつらい子どもたちへ TikToker 聖秋流さんからメッセージ

夏休みが終わり2学期が始まるこの時期「学校に行くのがつらい・・・」というみなさんへ― 自身も“生きづらさ”を感じ「学校にほぼ行っていなかった」と語る、TikTokの人気クリエイター・聖秋流さんからのメッセージです。 また、“居場所がない”とつらい思いをしている人たちにはLINEなどSNS上でも相談できる場所があります。 TikTokerが発するメッセージ TikTokクリエイターの聖秋流(せしる)さん、20歳。 性別を超えて「なりたい自分になる」動画を投稿し、10代を中

36年目の部品発見から考える安全への警鐘 日航機墜落事故

520人が犠牲となった日航機墜落事故から36年。記憶の風化が懸念されるなか、事故現場の近くで7月、機体の一部が新たに見つかったことが、JNNの取材でわかりました。36年目の部品発見の意味について、元日本航空機長や遺族への追加取材を交えて考えます。 鎮魂の山へ 36年前、奇跡的に4人の生存者が発見されたスゲノ沢。 毎年8月12日が巡ってくると、幾度となくテレビのニュースでその名を目にし、耳にした場所だった。前後二つに割れた機体の後部が山から滑り落ちて止まり、生存者発見ととも

【深刻】赤ちゃん死亡・・・コロナ感染妊婦、受け入れ先みつからず自宅で出産

 全国で新型コロナの感染急拡大が続くなか、妊婦をめぐる深刻な問題が起きています。千葉県ではコロナに感染した妊婦の受け入れ先の病院が見つからないまま自宅で出産し、赤ちゃんが死亡しました。 妊婦の身に起こった悲劇井上貴博キャスター:  今回のケースで今分かっていることを時系列でまとめます。場所は千葉県柏市です。30代の女性で、妊娠29週でした。8月9日に発症し、11日に検査して陽性と判明しました。発熱、呼吸が苦しいなどの症状があり、自宅で療養を続けていました。  17日の午前

歴史的。トランスジェンダー選手が五輪出場

新型コロナウイルスの影響で1年延期の末に開催されている東京オリンピックですが、実はオリンピック・パラリンピック史上初めて、トランスジェンダーの選手が出場する大会なのです。 今回トランスジェンダーとして出場したのは、女子サッカーカナダ代表DFクイン選手(25)と重量挙げ女子87キロ超級のニュージーランド代表ローレル・ハバード選手(43)です。IOCは2004年以降、トランスジェンダーの参加を一定条件の下で認めていますが、この東京大会まで出場者はいませんでした。 東京オリンピック

LGBTQ+〝闘いは続く〟 ~今こそ歩みを進める時

■2年ぶりのプライド・パレード@NYマンハッタンが、2年ぶりに〝虹色〟に染まった。 ニューヨークで6月27日に行われた「プライド・パレード」。LGBTQ+など性的少数者の権利向上や尊厳を訴えるデモだ。今年のテーマは「The Fight Continues=闘いは続く」とされた。 このパレードは、1969年6月28日に起きた「ストーンウォールの反乱」がきっかけとなって始まった。同性愛者が集うニューヨーク市内のバー、「ストーンウォール・イン」で、警察が不当な弾圧を加え、これに同

第8回「“いじめゼロ”って本当? 認知件数の多さは子どもを守るために向き合った証」

<近くの学校が“いじめゼロ”なら・・・>文科省「いじめ防止対策協議会」座長を2014年から亡くなるまで務めた、いじめ研究の泰斗・森田洋司(1941-2019)は、「いじめの認知件数は確かに増えてきたが、まだまだ少ない」と嘆いていた。 全国の児童生徒数は、小中高校で約1300万人いるが、いじめ認知は61万件(2019(R1)年度調査)。全体の児童生徒数からすると5%にも満たない。 これだけ国も “いじめ認知を!”と積極的に呼びかけているのに、未だに6校に1校(16.3%)は、「

〝見捨てられた人々〟の勝利

提訴から13年―。まさかの〝勝訴〟が伝えられた。 ナイジェリアのニジェール・デルタの住民が、原油流出による汚染をめぐり、巨大石油企業を相手取った訴訟で、オランダ・ハーグの裁判所は今年1月、ロイヤル・ダッチ・シェルの子会社に対して、住民に損害賠償を支払うよう命じた。 この問題について、2006年、私はロンドン支局のクルーとともにニジェール・デルタの現場を取材しました。そこで見た、住民の生存を脅かす環境汚染の実態について、当時の取材メモなどをもとに振り返り、今も問われている課題

🇧🇹ブータンがワクチン開始5日で接種率50%超えた件

世界中で進む、新型コロナウイルスのワクチン接種。去年12月にアメリカなどで始まり、日本でも2月17日から医療関係者、4月12日から高齢者への接種が行われています。 1月に、イスラエル在住日本人にワクチン事情を聞いて以来、接種スピードは世界でイスラエルがぶっちぎりだと信じて疑っていませんでした。最新の接種率を調べようとオックスフォード大の統計サイトを覗いてみると・・・ イスラエルの上にアフリカのセーシェル、とヒマラヤの小国ブータンが。 ブータン、個人的に完全ノーマークでした…

『太田光が問う!選挙SP』太田光・小川彩佳×中村喜四郎議員

爆笑問題・太田光と『NEWS23』小川彩佳が初タッグ! 21年3月に一部地域で放送された『太田光が問う!選挙SP』から、選挙14戦”無敗の男”中村喜四郎議員へのインタビュー部分を公開します。 小川: さぁ、太田さん。これから、滅多にテレビに出演しない大物政治家との対談です。民放地上波の番組でのこうした単独インタビューというのは、これが初めて。 太田: はじめて?これは、ありがたいね。 小川: 大変貴重な機会で。間もなく到着されると言うことで・・・ 太田: 凄い部屋だ

2021年2月21日 「風をよむ ~女性新会長 選任」

橋本聖子・組織委員会新会長「私が会長を引き受けさせて頂くという背景には、“男女平等”ということの問題があったという風に思っております…」 日本中がその行方を注目した、東京オリンピック・パラリンピック大会の組織委員会会長の後任人事。紆余曲折を経て、ようやく木曜、橋本聖子・前オリンピック担当大臣に決まりました。 事の発端となったのは、今月3日の森前会長が発した女性蔑視発言。翌日には撤回し、謝罪したものの、内外からは厳しい批判の声が上がりました。 (男性)「普通言わない。

🇨🇦カナダでワクチン接種した日本人に聞きました

新型コロナの感染世界1位のアメリカのお隣、人口3800万のカナダの感染者数は3月2日時点で87万人、死者は2.2万人を超えた。ワクチンの接種開始はアメリカと同じ、2020年12月14日。1度目の接種率は3月2日時点で3.9%(同日時点でアメリカは15.5%)だ。 今回話をうかがったのは、在住歴20年以上、ツアーガイドなどを経て、現在はバンクーバーで、外国人のカナダへの移住などをサポートするコンサルタント兼、介護士の尾崎尚人さん(46)。12月15日に1度目を、1月21日に2度

コロナで深刻化 若者の「孤独対策」を

政府が開催した緊急フォーラム。テーマは「孤独対策」です。コロナで外出自粛が長期化する今、特に若者たちの孤独が深刻化しています。国を動かした1人の現役大学生の取り組みを取材しました。 ■深刻…若者ら3万6000人が相談 男性(10代学生):「感じますね」「世間的にも外出にくい状況なので」 女性(10代学生):「友達に会わないで1人でいることが多くなったのでそこでやっぱり孤独を感じます」 長引く外出自粛で他人との接点が減り、孤独を感じている人たちがいます。 2月25日夜、