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男子3000m障害1・2位の三浦と青木、男子400mハードル優勝の黒川が世界陸上オレゴン代表に内定【日本選手権3日目】

7月の世界陸上オレゴン代表選考会を兼ねた第106回日本選手権3日目が6月11日、大阪市ヤンマースタジアム長居で行われた。
 男子400mハードルは黒川和樹(法大・20)が48秒89で2連勝。男子3000m障害も三浦龍司(順大・20)が8分14秒47の大会新で2連勝した。2人とも世界陸上参加標準記録を突破済みで、今大会の成績で世界陸上代表に内定した。3000m障害2位の青木涼真(Honda・24)も8分20秒09と、世界陸上参加標準記録(8分22秒00)を突破して代表に内定した。

◆代表内定選手
●男子400mハードル 黒川和樹(法大)

「前半から速いペースで行って、中盤も流れが良かったのですが、終盤の9~10台目がしんどくなってしまいました。それでもコンディションが悪い中で48秒台を出すことができたのは、良かったのかな、と思います。
 前半は世界でも勝負できると思いますが、海外の選手は前半僕くらいで行って、後半もう1ギア上げてくる。前半作った流れを生かしていくことが大事です。
 オレゴンでは決勝進出が目標です。去年のオリンピックも目標は決勝進出でしたが、予選敗退で終わってしまいました。前半は海外選手から逃げるレースをして、後半耐えて、決勝進出に向けて頑張ります」

●男子3000m障害 三浦龍司(順大)

「(転倒もあった)去年の自分と比べても良いレースができましたし、世界陸上代表を決められて安心しました。昨年、東京五輪に出場したことで、世界と実際に走る機会を、オリンピックという一番大きい舞台で最初に経験できました。世界と戦うことが夢物語じゃない、と考えられるようになったことが大きな収穫です。その一方、世界の選手層の厚みはけた違いだとわかって、どうやって抜いていけるか、大きな課題だという認識も持ちました。
 世界陸上の目標の1つとして、(東京五輪で自身が出した日本記録の)8分09秒92を超えたいですね。8分ヒト桁といっても9秒の幅があります。8分ヒト桁前半を目指さないといけないと思っています」

●男子3000m障害 青木涼真(Honda)

「2000mまである程度速いペースで入って、ラスト1000mはなんとか我慢するレースを思い描いていました。三浦君を1つの目印として走って、ペースが間違っていないとわかりました。(6月22日に)深川で標準記録を狙えるレースがありますが、僕の今の状態では2本は無理だと思っていたので、ここで標準を突破できたのはよかったです。
 世界陸上では8分10秒台前半を出さないと決勝進出はできないと思うので、そこを目指してやっていきます」

大会3日目の世界陸上代表内定選手は上記3人だが、標準記録突破者以外でも日本選手権3位以内の選手は、6月末時点の世界ランキングで世界陸上出場資格を得たときに代表入りできる。3日目の結果では、女子やり投に62m25で優勝した北口榛花(JAL・24)も代表入りが有力になった。

写真提供:フォート・キシモト


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