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政策図解が本になりました

4年がかりの「政策図解」が本になりました。政策、という言葉を聞くと、自分とは関係ないと思う人が多いかもしれませんが、せっかくこの記事にたどりついたことですし、だまされたと思ってここから下をながめていってもらえると嬉しいです。

社会に違和感を持つ人のために
私たちがなぜこの本を出したいと思ったのか、説明させてほしい
まわりすべてが不思議で仕方なかった小さな頃から、大人になっていく過程で何を失うか?
校則が厳しい学校に通っていたエピソード
マフラーをつけていいのは学校指定のコートを着たときだけという謎の校則
生徒みんなが賛同し、生徒会が校則を変えた
誰かの想いが集合してルールが変わった
意味がわからないルールがあるなら、私たちが変えていかなければならない
思考停止にさえならなければルールは自ら変えていける
しかし思考停止でいた方が楽だ
なので、まずは社会を知ることからはじめませんか
政策は、これまで社会を変えてきた人たちの事例集
あらゆる学校で問題視されるブラック校則、こうしたルールを変えるのが政策
企業や個人ではできない方法で社会を変えるのが政策
政策は新たな視点を得られる
政策は関係者が多く、難しいもの
政策を知ることは社会を知るための最短コース
政策を知り、この世界が何を土台としているかを知る
政策を知ることは社会とつながること
昔はあたりまえではなかった、国民皆保険制度
女性が参政権を持つために多大な苦労と戦いの歴史があり、そこには政策があった
前の世代があり、私たちは現在の権利を手に入れている
過去を知らなければ、現在のあたりまえが崩されることに目を向けられないかもしれない
自分と社会の課題を切り分けて考えられるようになる
あらゆる困りごとについて自分が悪いんだと思うと、それが社会の課題として認知されていかない
社会的な歪みによって課題が引き起こされていることを知ることができる
政策を知るためのふたつの壁
政策の情報へのアクセス、政策の情報量の多さが壁
政策のことを調べたり伝えたりするのは難しく、身近なものになりにくい
政策図解という手法をひとつの切り口としてつくった
政策を知るためのハードルが下がり、政策が身近なものになりますように!

ここまで見ていただいてありがとうございます。ここまでの内容は「政策図解」の本の"はじめに"をほぼ掲載したものです(一部イラストなどを省略)。イラストが多いこともあり、すべて画像で貼っていることをお許しください。すべて画像だと視覚障害のある方のハードルが上がるため、せめてものと思い、本には書いてない一言説明を付けました。

書いたエピソードは僕の個人的なものですが、個人的な話はじつは社会につながっていて、政策という窓をとおしてみると社会がよく見えてくるかもしれない、という話です。

この本、けっこう革命的なのではないかと個人的には思っています。「政策」という摩訶不思議な概念をはじめて初学者むけに図解で示した本なのではないかと思うからです。

この本は、政策図解という共通のフォーマットで書かれています。経産省、財務省、総務省、文科省、厚労省、などなどさまざまな省庁や民間企業に勤める方とワークショップをしながら、どうしたら政策という概念を構造的に可視化できるだろうかと話し合い、つくられたものです。

政策図解の基本モデル
政策図解の基本モデルの意味

お気づきの方もいるかもしれませんが、ビジネスモデル2.0図鑑という書籍で紹介したビジネスモデルを図解するフレームワークを応用した形になっています。

ただし、ビジネスモデルを図解する際にはなかった「強制の矢印」が登場しています。法律などの強制力のある行為に対して使われるものです。これは政策図解のユニークなポイントでもあります。

行為の矢印と強制の矢印の使い分け

また、今回は政策図解に登場するアイコンを細かく分けています。中央省庁、地方自治体、大学、独立行政法人、はたまた「国」や国際組織など、政策を図解するからこそ登場するアイコンが多くあります。これもユニークなところです。

ということで、本で紹介した50の政策はすべてのこの共通の型で図解しています。そして50の政策は、「経済を支える」と「社会を支える」の2つに分かれ、さらにそれぞれ分類されて政策が紹介されています。

経済を支える、社会を支えるの分類

具体的にどんな政策がのっているかは、目次をみるとわかるので、目次もはってみます。おそらく、ニュースで聞いたことのある政策もあれば、聞いたことがないものもあるかもしれません。

経済を支えるの中の「人材育成を支える」と「事業創出を支える」の目次
経済を支えるの中の「事業活動を支える」と「労働環境を支える」の目次
経済を支えるの中の「技術開発を支える」と「市場環境を支える」の目次
社会を支えるの中の「教育を支える」の目次
社会を支えるの中の「地域を支える」と「健康・医療を支える」の目次
社会を支えるの中の「生活を支える」と「社会基盤を支える」の目次
社会を支えるの中の「自然環境を支える」と、「おわりに」の目次

目次まで見ていただいてありがとうございます。これらひとつひとつの政策を詳細に知るというよりは、政策図解というフォーマットを通じて政策をみる目を養うというような内容の本になっています。

本のなかには、政策とは何か、政策のつくられ方、1年間のスケジュールなどのコラムがあったり、この政策図解が生まれたきっかけとなる背景も書いています。よければそちらもご覧ください。

こんな記事の奥地まで見ていただいた方は、もう政策図解の世界に片足入り込んでいます。もしよければぜひ、書籍をお求めください。↓こちらから買えます。


・・・5冊目の本にして最長の4年がかりの本なので、ぜひみんなにみてほしい!!!(心のさけび)よろしくお願いします!!!!!!!!

以上です!

追記:
note公式で政策図解のリリースが出ています。何を隠そう、この本はnoteの方に出版社の方をご紹介いただいて実現しているため、noteさまさまなのです。ありがとうございます。


読んでいただきありがとうございます。図解総研の活動資金に使わせていただきます!