考え散らかし


考え散らかし

物事を考えるうえで、考えたままで終わっていないだろうか。

この状態を考え散らかしていると呼ぼう。

どんなに記憶力のある人でも、その瞬間瞬間に考えたこと、感じたこと、思ったことを、鮮明に覚えておくことは限りなく不可能に近いだろう。

思い出してみてほしい。

あれ、何言おうと思ったっけ。
何か考えてたのに、何しようとしてたっけ。

こんなことが今までにいちどはあるはずだ。


これだけでも、十分に人の「忘れる」という特徴はつかめると思うが、
考えたことを忘れることにもっと重点をおいて伝えたい。


「言語化」

本を読んだあと、映画を見たあと、感想を書くだろうか?

ほとんどの人の答えは「ノー」だろう。自分も答えは「ノー」だ。


考えることや、感じること、思うことは少なからずある。

ただ、言語化することに対しての「面倒臭さ」が先行してしまい、行動には移せていないのだ。


考えや感情を言語化するのは、非常に難しい。

文章にするとなれば、なおさらだ。

しかし、言語化することで、気持ち次第な部分はあるのかもしれないが、それらの頭の中のものが整理された気がする。


「何でもノート」

一冊のノートを用意する。
このノートには何を書いてもいい。

日々生活する中で、考えたこと、感じたこと、思ったこと、
なんでもいいからそこに書くのだ。

最初は、文章でなくてもいい。
文章にしようとしすぎてしまうと、どこかかっこつけてしまったり、
うまくまとまらず、余計面倒で、難しくなってしまう。

自分の中の「何でもノート」。
誰に見せるわけでもない。

何気なく、ただ漠然と書いていたものが、ふと見返した時、
自分の頭の中が整理整頓された一冊になり、自分を表すものとなっているかもしれない。


よく、「考える」ことが良い響きに聞こえがちだが、
考え散らかしたままではもったいない。
せっかく考えたなら、忘れる前にちょこっとメモしよう。
貴重な自分の発見だ。


考えてゴールではない。その先にはまだ景色がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?