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仕事作りの底にあるものとは

みなさん、こんにちは。
実に五か月ぶりの更新でしてお恥ずかしい限りであります。
さて今日は、最近自分の身近にあった出来事から感じた事を書いていこうと思います。結論から言うとタイトルの通りですが。

一つ目の出来事は、エコフィードと言われる食品廃棄をいただいて牛にあげようという話からです。私たちは食品廃棄問題にも関心があり、もしも廃棄する食べ物があって牛がそれを食べれるならあげたいと思っています。給食の残り野菜や野菜加工ででる端材、果物農家の廃棄モノや豆腐屋さんのオカラなんかもいいんじゃないかと思います。ところが、この端材とか廃棄するもの・・・「出す側」はゴミと思っている場合があります。我々「受ける側」からしたら牛の餌なのですが、そこの感覚のずれが結構大変だなと感じました。この事例では、出す側はゴミだと思っているので我々がエサと思っているモノに金属やら、紙やら、本物のゴミなどが入っていたりするのです。牛の餌にならないものなので、我々から出す側に相談をしました。「もしも無理ない範囲で分けられるならわけていただけないか?」その回答は「無料であげてるんだからごちゃごちゃ言わないでください。」と言ったり「もし分けたらゴミだけ置いていくんでしょう?」とか言われる始末です。もしも手間がかかって無理ならそういえばいいし、どうしてもゴミだらけになるなら取引はできないです。話し合いの余地はいくらでもあるのですが、根底に流れる基本方針がズレすぎていては摺合せができる気がしません。

二つ目の出来事は、飲食店での話です。下調べもせずにふらっと入ったお店だったのですが、料理を出すと同時に「ウチの店のこだわり」について語りだすスタッフさん。こちらからすればできたての料理を食べたいのに、、、しばしの時間、「この肉はウチのオーナーが・・・なにをしてあれをして・・・」一口目はすっかり冷めきっていてとても残念でした。そこからまた「今日はオーナーがいるのでご紹介します。」・・・と始まり、今度はオーナーの「ウチの店は・・・・」と始まり冷めた一皿がもっと冷めていくパターン、、、その後も皿を出す度にあーだこーだとご高説いただいて食べ終わっても「系列店の居酒屋が早めにやってるからこの後行ってみないか?」と、一言言おうかとも思いましたが、言っても意味もあるまいと言葉を飲み込み退店しました。食事をするためにお金を支払って皿が出てくるたびにお店の営業トークを聞かされてはたまったもんではありません。

その人の底に流れる行動指針は?

その人のベースにある欲求や考え方だと思っています。以前、確か稲盛先生の「生き方」だったかな?で読んだ一節に「とにかく人間力をまず磨きなさい」と書いてありました。理由は、人間力は全ての基本になりそこの上に仕事力が乗ってくるからだそうです。人間力は砲台で、砲台が変な方を向いていてはその上に素晴らしい大砲(仕事)が乗っても変な方向に玉が飛ぶだけで大した成果を出せないという表現だったと思います。前述のエコフィードの話では「出す側」の考え方は、きっと「ゴミを手間をかけずに低コストで処理したい。(受ける側の事は特に考えていない)」なんじゃないかな?もしくは、相手より上に立ちたいのか。飲食店の話は「ウチのお店はこんなに素晴らしい。(お客の皿よりも売り上げ拡大!)」だと思いました。これを読んでいるあなたがもし同じシチュエーションに出会ったらどう思いますか。

てんぷ畜産の仕事の底にあるものは?

それでは、私たちの仕事の底にあるものはなんだろうか?と考えてみました。繁殖事業で言えば「より早く、より良い子牛を、より安く作る。」だと思います。より早くすればタイパもいい、よりいい子牛ができれば購買者(お客さん)も嬉しい、より安く作ればコスパも良くてみんないい。経産肥育の方はまだ定まっていない部分もあるのですが「さつま町ならではの牛肉生産」かなあと思いました。預託は「預託主のご希望に沿った飼養管理」ですかね、共通するのは人に喜んでもらってお金を儲けたいという考え方です。

仕事(商売)はお金儲けなので人それぞれやり方があると思いますが、あなたはどんな仕事人と仕事をしたいですか?どんな商売人からモノを買いたいでしょうか。

今日は、私もオジサンになってきたのであとどのくらい生きれるかわかりませんが、この年になると考え方が合わないと仕事もしたくないしお店にも行きたくないし関わりももちたくないというわがままになってきてると言うお話でした。もちろん違う意見や考え方はいくらでも合っていいと思いますし否定するものではなくて自分と違う考え方でも納得したり感動を覚えたりすることだってありますからね、

終わり


夫婦でyoutubeも始めましたのでよければ見てみて下さい。




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