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溶かすこと、解かすこと

まずはトイレのトラブル話から。
食事中などの方は念のためスキップ推奨。

最近、朝一番にトイレに入って水を流すと、あふれるギリギリまで増えて、わずかづつ水位が下がるようになった。なかなか流れない。

1日を通して発生しているなら分かりやすいが、何故か朝だけの現象。

真冬なら、何か脂分が固まり…とか思うが、春になって水温が上がってからなのも不思議だ。

夜に寝られない子供が、何か関係あるのか?、とも考える。

たとえば、YouTubeで都市伝説で、夜中にトイレをトイレットペーパーで詰まらせると願いが叶うとか(笑)

ありえないけど、考えられる可能性を潰していく。

YouTubeで適当に検索してみると普通の、トイレットペーパーはこれだけの量で簡単に詰まってしまうので気をつけてください、とか、そういう場合の対処の仕方の動画がたくさん出てきた。

いくつか見て気づいた。

洋式便器の構造を横から見た断面図。

このどこかが、長年の汚れで詰まりやすくなっていることは充分あり得る。

さらに、昼間は子供があまり使わないそのトイレを、夜中に使うようになって、割と多めにトイレットペーパーを流していたら、悪気がなくてもそれが、原因になる可能性がある。

YouTubeではトイレのつまりを家庭の道具で、改善する様々な動画もあった。

基本はお湯と食器用洗剤だ。

熱湯だと陶器でできた便器が割れる可能性があるので、60度ぐらいまでのお湯をゆっくり流し、洗剤も入れる。

そうすることで、汚れが浮き上がり、詰まりが改善するという。

他には、お湯を入れた後に、洗剤の代わりに、重曹をドボドボ入れて、次に同量のクエン酸を入れる方法。

そうすると一気に化学反応で水の中で炭酸ガスが出て、その泡で汚れが浮き上がり、三十分後くらいに流す方法。

他にもいろいろあった。

やってみた。重曹とクエン酸が効いた気がする。

最終的に、結果は明日以降に分かるが、最近、トイレの流れが悪いと感じている方は、熱すぎないお湯と洗剤で三十分ぐらい浸けてみるのも良いかも。

全く違う話へ。

パレスチナで起きていることは、歴史に残る大変な事態だが、日本ではあまり話題に上がらない。

SNSでも。

平和が大事、と強く普段言っている人達からの反応もあまり感じない。ウクライナ侵攻の時のようには。

何でだろう。

一般の人がヒステリックになりそうな攻撃が行なわれているのに。

報道が少ないからか。

報道がヒステリックだったら、もっと一般の日本人もヒステリックになるのだろうか。

そういう自分も、あまり事態に嫌気がさして、パレスチナ人やそれを助けようとしている人達が爆撃で亡くなったという外国のニュースの見出しを見ても、スルーしてしまうようになった。

無力というより無気力だ。

平和の反対は戦争ではなくて、無関心らしい。

日本も近未来、パレスチナ人と似た運命にさらされるかも知れない。しょうがない、と諸外国に思われるかもしれないが、しょうがない。

他人の命がどうでも良いということは、自分達の命がどうでも良いということだ。

ふと思い返して、100分de名著の「ハンナ・アーレント、全体主義の起源」を見返した。

番組では、何故ユダヤ人が排除され、敵視されるようになったのかの歴史的な経緯、ナチスの台頭、そしてナチスのエリートが戦後に逃亡先で捕まり、その裁判がイスラエルで行われた際の傍聴を通じて、ユダヤ人政治哲学者である作者ハンナ・アーレントが見い出した人類の問題の本質に迫っていく。

ユダヤ人を絶滅させようとしたナチスへの怒りと、一方で絶滅させようとする側の中にいては、知らず知らずに誰もが加担しかねない全体主義への問題点を指摘している。

この番組はもちろん、5年くらいは前の放送だ。

今見ると、パレスチナ人を絶滅させようとしているイスラエルや同盟国(国民)に対して書かれた名著であり番組のような錯覚に陥る。

ハンナ・アーレントはこの本を書いて、同胞のユダヤ人から徹底的に嫌われたそうだが、それを恐れずに書いたからこそ、名著として今でも読みつがれているのだろう。

今日の2つの話題を、こんな風にまとめては不謹慎だが、誰が悪いか、ではなく、何が問題なのか、自分の手の届く所から、冷静に考えることをやめてはいけないと思った。

追記、映画もあります。とても良い映画でした。