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056「58歳の転職記・完結編」勝利

ハローワークの紹介で、ちょっと変わった団体の職員の求人を見つけたので、応募したところ、書類選考をパスして、面接に呼んでいただけることになりました。
事務のお仕事で、短期間の契約、継続しても最大三年、ボーナスなし、お給料も安いのですが、都内の便利なところに職場があり、なんかちょっと面白そうでした。

建物の正門、かなりものものしい警備がされています。おっかなびっくりしながら門をくぐりました。
私と同じ時間帯に面接を受ける人は二名。同年代ぐらいの男性と女性。身なりがちゃんとしていて、お仕事が出来そうな感じでした。手ごわいライバル。

一人づつ部屋に入って5名ぐらいの面接官から質問を受けました。私は一番最後。

席について最初に、おおよそ面接対策の想定集に載っていない、割とシビアな内容の質問が飛んできました。
とっさに、私の生まれ故郷のことを題材に話をしました。
面接官が安心しておられるのがわかりました。
とっさにしては、いい回答が出来たと思います。

そのあとは、割と想定内の質問が続きまして、よどみなく答えられたと思います。
私をうまく使ってほしい、というアピールをしました。
年下の上司について尋ねられましたが、それはずいぶん経験があったので、問題ないと答えました。

最後に、何か尋ねたいことはありますか、という問いかけがありました。
普通の職場と違う、この職場ならではということはありますか、という質問をしました。
面接官全員が、えらくにこやかになるのがわかりました。そうねえ、普通の職場と、大して変わらないですよ。そんな回答を頂きました。
面接、うまくいったかもしれない、という感触を持ちました。

後日、内定通知を頂きました。ちょっとびっくりしました。

ハローワークのFさん、この求人について調べてくれて、それによると、今回はハローワーク経由で20名ほどが応募して、内定通知を貰ったのは私だけ、とのこと。
ということは、私は大勢の中から選んでもらえたということか。じゃあ、期待に応えないといけないね。
私はこの職場で働くことにしました。

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