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夢は神隠し |エッセイ

今年もすでに一月を終え、今年度は残り二ヶ月を切った。

どこの会社も売上計上のため大忙し
かくいう私の勤め先も同じである
定時あがりでもいけていた前期は懐かしく、この前私は残業79時間を記録した
月20日働くなら1日4時間計算である

トップは売上を増やすことに必死で、それに伴い営業は仕事を取ろうとする
しかしその仕事を実際にこなすのは現場サイド、私達である。
「今度これ入るんだけどそっちはいけそう?」

(見たらわかるだろ!いけそう?じゃないんだよ!この〇〇〜!)
(いかん、私の中の〇〇議員が…)
とゲーム実況者であるキヨ氏のボケを心の中でパクリ、
「いやいや、この人数で回すのは…」
「業務進行が被っているんですが、分身の術を使うしか…」
と濁すしかない。
売上という、気持ちは分かるがもう少しいたわってほしいものである。


昨今どの業界でも人手不足が叫ばれている
私の勤め先も同じである

では、やめていった人たちは一体どこに行っているのだろうか
神隠しにでも遭っているのだろうかと不思議に思っていた

先日友人に、就活生必読書だという「業界地図」なるものを勧められ初めて買って見てみた
業界の現在状況、今後の動向や問題点や課題など事細かに書いていた。
会社同士のつながりや、関連企業、グループ企業の枠組みなど、各業界を代表する会社を中心に分かりやすく図解化され、見ていて面白かった。

ぱらぱら読んでいると、自分が求めていた答えがそこにあった
業界全体をまとめたそれぞれのページに
「人材不足が…」という文字があった。


やはり神隠しだった。
間違いなかった。


神隠しにあった先はどんな世界なのだろうか
もし好きに自由に生きれる世界ならば、今すぐにでも行きたい
神隠しに遭う条件が、宝くじ高額当選ならば私は明日にでもロトやスクラッチで一発狙いにいくだろう。

夢が膨らむ神隠し
そんなことを思いながら、一週間の疲れを湯船で落とす私なのであった

あ〜極楽。

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