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記者会見は小テスト

ここ2週間、国民は緊急事態宣言に振り回されていますね。

菅総理の記者会見、相当叩かれています。
官房長官として7年以上、毎日、何度も記者会見をしていらっしゃった。
政府の顔、声となっていたのですが、それは形式、儀式だったのでしょうか?
令和おじさんと親しまれていらしたのに。
この間に上達、進化なさらなかったのでしょうね。
残念ですし、悔しいなと思います。
こんなに長く官房長官なさっていて!

記者会見の基本が日本と海外では相当違うので戸惑うことは多かったですが、
いまだに政府の記者会見は変わらないのである意味すごいですよね。
日本だけではないのでご安心を?!
北東アジアは特に西側陣営から見たら不思議な記者会見だらけです。
中国の記者会見もまたこれ独特な世界。共産党の発表!
いかにも切れ者の報道官がスマートにこなしていらっしゃいますよね。
同時通訳もありますし。(日本もあります)
韓国も晒し者にされる元大統領たち。
逮捕後なんて引き回しの刑みたいですよね。
北朝鮮はあの独特のイントネーションでの、アナウンサーの読み上げは芸術的!
同時通訳する際にはついついあのおばさまに憑依されてしまいます。
以前、サダム・フセインの下でのイラクも面白かったなと、
思い出しておりました。
アメリカはとうとう大統領が扇動していましたのでどこもひどいものですね。
記者会見比較論でもしてみたいものです。

民主主義陣営、西側諸国では記者会見は、
記者の厳しい追及にも答える、国民の知る権利が行使される場。
事実を伝える場。
ただし、事実というボールに上手くスピンをかけるのがプロの腕の見せ所です。
食うか食われるかの真剣勝負。
その対応ぶりを見て、
国民もこの人物はリーダーにふさわしいのか?と判断しているのですよね。
ですから、記者会見は小テストみたいなもの。
国民とのズレはないか?
ちゃんと対応しているか?
政府が何をしているのかを説明できるか?
単元ごと理解して、確認する、学校の小テストです。
合格して当然なのですが、ここまで落第点を付けられるのは逆にお気の毒です。(あ、ちなみに定期試験は所信表明演説ですとか、外交の場での記者会見です。
リモートで行われた国連総会は…運動会?完敗でしたが)

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政府が調整中だから、
問題が山積みだから、
言えないなら、
例えば、
”民間の病院の協力を得られないのと、法律の壁があって今はまだこの段階です”とそう言えばいいのではないでしょうか?
それをヒントに記者は詮索して、取材すれば良いのです。
(なさっていると思いますが…それでもどこも同じ切り口ばかりですね)

菅総理は口下手で、素朴な方。
きっと官房長官時代も記者会見は苦行だったのでしょう。
記者会見ではなくて、ご自身の言葉でのTwitterの方が良いかもしれませんね。
川柳や俳句みたいに。クスッとしたり、ジーンとしたり?
厳しい側面も、人間味のある側面も、
国民は日本を引っ張っていく方のお人柄を知りたいと思っているはずです。
そこをもう少し見せて頂きたい!
心のこもった、血の通った言葉を聞きたいですね。

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(話は逸れますが、Jack Maさんどこに雲隠れ?)

小池都知事のように、ニュース番組的な記者会見も、
スローガン記者会見も、もちろん、わかりやすくて良いのですが、
ずーっと続くとやはり飽きてしまう。
段々と疑いの目を向けるようになったり、
薄っぺらさが浮き彫りになってきます。

企業でも政府でもどんな組織でも、
リーダーを支えていらっしゃる皆様、
どうかご自分の大将を裸の王様にさせないで下さいね。
ご本人がそのスキルを持ち合わせていらっしゃらなかったら、
それを補完するのがまわりの役目です!
自分の仕えるリーダーが実は素晴らしい方なのに、
世間には誤解されていると悔しい思いをして欲しくない。
そう切に願っております。

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私も自分がお手伝いさせていただいているお客様は
絶対にこうならないように、
ご本人のお人柄、真実を伝えられるように、
それも英語で!
日々精進しようと誓いました。



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