すき家

ソフトなマゾ心がときめいた話


どうもお久しぶりです。Mr.ストマックです。

突然ですが私はマゾ気味なところがあります。
ガッチリとマゾってわけではないですが、ソフトな形のマゾです。

そんな私の大学時代の話です。

私は大学時代に某牛丼チェーン店でバイトしていました。ブラック的なアレで話題になったあの店舗です。

その日の私のシフトは9時~18時のシフトでした。
そこそこに忙しい店舗かつ日曜日だったので昼のピーク時は4人体制になります。そしてピークタイムが過ぎてから午後の落ち着いてくる時間(いわゆるアイドルタイムってやつですね)はまた2人体制に戻る。そんな感じのシフトです。

そんな昼ピーク時もなんとか終わり、15時~18時の2人体制の時に起こった事です。

2人体制の相方はAさんという当時女子高生の方でした。
Aさんはその店舗の店長さんの娘さんで、非常に仕事の覚えも早くチャキチャキと働く気さくな子で、私自身もとても一緒に働いていてやりやすい子でした。

店内にはお客さんもいなくなりつつあり、お互い仕込みや清掃作業をしつつ夜へのピークに向けて店内を整えていました。

そんな中私は自分の失態に気づきました。
肉を煮る鍋内に溜まった脂は逐一脂を濾して煮鍋内を綺麗に保つようにするのです。しかしその脂が本来だったら専用のバケツに落ちてたまっていくはずなのですが、バケツのセット位置をミスっており床に溜まってベターっと固まってしまっていることに気づいたのです。

やらかしたなぁ…と思いつつ、幸いオーダーも入ってなかったのですぐに掃除に移ることにしました。肉鍋はとりあえず動かせないので床にしゃがみ、スクレイパー的な水切り棒でまず固まった脂を床からはがしにかかります。

中々な量が固まっており、頭を床に近い位置にまで下げ、ほぼほぼ這いつくばりながら脂と格闘していました。

そんな時に「あの~…」と後ろから声をかけられました。

Aさんはとてもいい子でチャキチャキ仕事をこなす子ですが、とても気を遣ってしまう子でもあったので忙しそうに働いてる人にはあまり声をかけないようにするところがあったのです。

なので今の状態で話しかけられることを意外に思いつつも私は「どしたー?」と言って振り返りました。

次の瞬間、私の顔面には火傷するんじゃないかと思うくらい熱々かつ妙にクサい何かがぶち当たりました。

「熱ッ!!!!ってかクサッッッッ!!!!!」

Aさんが厚手のゴム手袋をはめて私の顔面に押し当ててきたのは茶台の鉄製のすのこでした。どうやら食洗器にかける前のAさんの洗いが甘かったのと、二日くらい茶台の洗浄をさぼっていて汚れがたまっていたこと、そして食洗器の温度と洗剤。全ての要素が噛み合って「激クサ熱々すのこ」が出来上がったようです。

私は顔面に熱くてクサいものを急に押しつけられたというエロマンガのような現状が全く理解できずに思わず「なんで…?」とAさんに言いました。

Aさんは言いました。

「ね?」

そしてAさんはそれ以上は何も言わずにまた茶台の清掃に戻っていきました。

そして厨房に一人残された女子高生に熱くてクサいものを顔に押しつけられた私は薄暗い勃起をしていました。

                                                                                (了)

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