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【技術史】リチウムイオン電池とノーベル賞

元素の周期表は、おおよそ重さ順であり、水素、ヘリウムと並び、3番目にリチウムとなっています。水素とヘリウムは非金属であるため、ヘリウムは金属元素の中で最も軽いことになります。電池の材料として金属が必要であるため、もっとも軽い電池はリチウムを使えばよいということがわかります。1970年ごろから世界中でリチウムイオン電池の研究が盛んになり、1990年代には実用化、携帯電話やパソコンに使われるようになりました。
 
リチウムイオン電池の実用化において、最も大きな問題はリチウムが反応しやすいという点でした。水や空気に反応して発火してしまう性質をもっているのです。小型化・軽量化を目指すにあたっては軽いことがメリットではありますが、リチウムの反応しやすい性質は実用化を困難にする大きな要因となりました。
 
2019年リチウムイオン電池の実用化に、もっとも貢献された3人として、吉野彰氏とジョン・グッドナフ氏、スタンリー・ウィっテンガム氏がノーベル賞を受賞しました。
 
『参考資料』
https://ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/elementouch/images/illustration/elements_1500.gif

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