【アメリカ就活】リファラル採用を活用して効率的に面接に進んだ話

私はアメリカで大学院のCS学科に在学中に、アメリカのテクノロジー企業のSoftware Engineerのポジションにたくさん応募しました。

面接を突破するのも難しいのですが、そもそも面接に進むことがより難易度が高いと感じました。

アメリカ企業側の視点で考えると、得体の知れない外国人を雇うよりも、現地のアメリカ人やより高い学歴・経歴を持つ外国人の方が信頼できるという心理が働いたのかと想定しています。

面接に進めない → たまに進むことができた面接で緊張して失敗する → 面接に進めない → 面接で失敗 → ...

という悪循環にしばらく陥ってました。

本記事では、私がいかにして「リファラル採用」を活用して、アメリカエンジニア就活中に面接の機会を得たかを記載します。

目次

就活時の私のスペック
前提知識: リファラル採用(内部推薦)
リファラル採用を効率的に利用すう方法
-「自分の知人」や「友人の友人」にアプローチする
- Meetupに参加してコネクションを増やす
- 権威ある人達から紹介をもらう
- LinkedInで社員に直接アプローチする

就活時の私のスペック

日本の私大、応用物理学科卒業
ベンチャー企業、Webプログラマ1年半
日本のIT企業、ソフトウェア製品の導入・開発・保守エンジニア3年
アメリカトップスクール大学院、CS学科に在籍

前提知識: リファラル採用(内部推薦)

リファラル採用(内部推薦)はアメリカでは一般的になりつつある採用方法で、社員が友人や知人を候補者として会社に推薦する仕組みです。

リファラルにより推薦された候補者は、面接に進む可能性も高くなると言われています。

推薦された候補者が内定を取り勤務を開始すると、紹介した社員にボーナスが支払われます。

ボーナス額は企業によって様々ですが、アメリカのテクノロジー企業ではSoftware Engineer職であれば$3000-$5000ほどがボーナスとして支払われると聞きます。

リファラル採用は推薦者のデメリットは少なく、推薦者側としても候補者が入社してくれればボーナスが貰えるので、社員にお願いをすると快くリファラルをしてくれるケースが多いです。

リファラル採用を効率的に行う方法

以下、私がいかにリファラル採用を効率的に行い、企業の選考に進んだかを説明します。

「自分の知人」や「友人の知人」にアプローチする

リファラル採用にて一番強い推薦となるのは、過去一緒に働いたことのある同僚からの推薦です。

リファラル時に、社員はいくつかのコメントをHRに残すことが多いケースが多く、このコメントにてポジティブなことを書かれていたら、プラスに働くと考えています。

直接の知り合いが、志望企業で働いていたらリファラルをお願いするのが良いかと思います。

志望企業に直接の知人がいない場合、友人にお願いしてその企業で働く知人を紹介してもらう方法もあります。

中国人やインド人は幅広いネットワークを持っているため、彼らに質問するのも良いかと思います。

以下、私が行ったLinkedInを使って「友人の知人」を効率的検索する方法です。

LinkedInで「友人の知人」を検索する方法

・友人のコネクションを見る
  その人のプライバシー設定に依存するため見れないケースもある

・会社名を検索して志望企業に「友人の知人」がいるか調べる
会社名を検索すると、検索結果で下記表記が出てきます。
"1st": 直接のコネクション
"2nd": 友人・知人のコネクション
"3rd": 全く繋がりがない人
これら情報を使って、友人のコネクションを調べられます。

注意点は、面識はないけどもLinkedInで繋がってるケースもあります。その場合、関係が薄いため、紹介してもらえない可能性も。

結果、私は「自身の知人」「友人の知人」に積極的にアプローチをして、Google / Twitter / Zendesk / Indeed 等の企業の選考に進みました。

Meetupに参加してコネクションを増やす
比較的人口の多い地域にお住まいの場合、アメリカでは多くのテクノロジー関連のMeetupが開催されてると思います。

Meetup.comやFacebookにMeetup情報が多く載ってあるので、気になるイベントがあればガンガン参加することをお勧めします。

私は一人が好きで、できればこういうMeetupは避けたいと思っているのですが、自分の人生がかかっており、背に腹は変えられないと考え、積極的にイベントに参加してました。

以下、私がMeetupを選んだポイントを記載します。

・自分の得意領域や興味のある分野のMeetup
フロントエンドが専門であればJavaScriptのMeetupなど

・テクノロジー業界に関連する日本人向けのMeetup
日本人向け、かつテクノロジー関連のイベントがあれば、参加するのは無駄にはならないと思います。

・自身の属性に近いMeetup
特定の大学に関連した人向けのMeetup, 女性であればテクノロジーに興味ある女性向けのMeetup(Women Who Code等)など、自身の属性に近いものだと参加しやすいかと思います。

私はMeetupでいろんな人に出会い、ある程度仲良くなった段階で「現在就職活動中で、リファラルを貰えたら嬉しい」と伝え、多くのケースでリファラうを貰いました。

結果、私はMeetupでコネクションを持った方たちにリファラルを貰い、LinkedIn / Microsoft / Bloomberg / JP Morgan Chase / Morgan Stanley / Standard & Poor's等の企業の選考に進みました。

権威ある人達から紹介をもらう
もし大学教授やインダストリーで有名な方々と直接の知り合いの場合は、その方たちに社員を紹介してもらうと、より強い推薦となると感じています。

現在学生さんの場合は、比較的大学教授にアプローチしやすい状況にはあると思うので、授業で好成績を取る・教授の研究を手伝う等でコネクションを作る方法もありかと思います。

私のケースでは、学内アルバイト先の上司が元AT&Tのお偉いさんで、また色々な業界にコネがある方でした。

その方から、AT&Tはもちろんのこと、各企業の社員を紹介してもらいました。

結果、AT&T / IBM / Goldman Sachs等の企業の選考に進みました。

また画像処理系が専門の友人がいて、その友人は画像処理の分野で有名な教授の研究を手伝い、教授とコネクションを作っていました。

そして教授からDisney / Pixer 等の社員の紹介をしてもらい、結果それら企業の選考に進んでいました。

LinkedInで社員に直接アプローチする
アメリカではLinkedInは非常に人気で、多くの人がLinkedInアカウントを持っています。

上記紹介した方法でも志望企業の社員にアプローチできない場合は、LinkedInを使って直に社員にアプローチするのも一つの手と考えています。

私は性格上こういう図々しいことは非常に苦手なのですが、アメリカ就活を成功に導きたかったため、罪悪感がありつつもやりました。

大学就職課のカウンセラーからも「別に減るものはないし、試してみれば?」とアドバイスを貰ったのもあり、積極的にLinkedIn上でもアプローチをしました。

大企業の場合、志望企業の社員は数多くおり、「どの人にアプローチしようか?」と迷うこともありました。その場合、私は下記ポイントにそって人を選びました。

・出身大学が同じ人

・大学で同じ専攻を過去にとっている人

・共通の知り合いが多い人

また、不思議と中国出身の中国人の方々は比較的リファラルを多くくれました。

おそらく彼らはこういった対応に慣れていそう(アメリカに数多くいる中国人留学生も私と同じくLinkedInをたくさん活用しているため)というのが私の推測です。

以下、私が行ったアプローチ方法です。

[Step 1] 最初に挨拶、完結な自己紹介、"How do you like working as Software Engineer at OOO?" 等、簡単な質問を投げかける。
多くのケースで、最初のアプローチの段階で無視されます。無視された場合は、諦めて別の方にアプローチしました。

[Step 2]  Step 1の返信を貰えた場合、適切に追加質問する。そして(ここ重要)リファラル推薦をお願いする。
ここでも一定数の方々の連絡が途絶えます。連絡が途絶えたらそこで諦める。

[Step 3] Step 2が上手くいった場合、レジュメやHRに伝えてもらいたいポイント(業務経歴何年/強みは何か等)など、必要な情報を提供する。
人によっては「一度電話しないか?」等、声をかけてくださる方もいます。
その場合はお言葉に甘えて、電話や対面でお話をしました。

上記3ステップで、アプローチは終了です。

上記方法は単なる一例で、私自身、何が正解かは今でもわかりません。

もしLinkedInを活用される場合は、ご自身の好みのアプローチを模索されるのが良いと思います。

LinkedInを有効活用した結果、Amazon / Coursera / Uber / Snapchat 等の企業の選考に進みました。

まとめ

上記、リファラル採用を活用して、私がいかに効率的に面接に進んだかを記載しました。

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