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【オトクな情報公開】ラーメン博物館でラーメンの歴史を体感した【ラーメンの日】

 7月11日はラーメンの日。ラーメンの魅力は1000円前後で各店のこだわりが丼1杯にアートのように表現されていること。令和のラーメンは、ご当地ラーメンだけではなく、お店による個性が強く、まるでアート。
 今回は、新横浜にあるラーメン博物館に行った話をします。ラーメン博物館は1993年に開業し、ラーメンの歴史を学んだり、オリジナルのカップラーメンを作ったり、全国各地のラーメンを味わうことができるラーメンのテーマパーク。全国各地のラーメンも、お土産として購入できます。
 記事をお読みいただくと、ラーメン博物館をオトクに楽しめる方法、全国各地のオススメのラーメンを紹介していますので、最後までお読みいただけると嬉しいです。
 みなさんのオススメのラーメンについて、コメントで教えていただけるとさらに、嬉しいです。

ラーメンの日

 ラーメン産業や日本独自のラーメン文化を支えることを目的として、一般社団法人日本ラーメン協会が2017年に制定しました。ラーメンを最初に食べたとされていた水戸光圀(水戸黄門)の誕生日、7をレンゲ、11を箸に見立てて制定しました。

ラーメンの歴史を学ぶ

 ラーメン博物館を入ると、ラーメンに関する展示パネルや貴重な資料が公開されています。ラーメンを最初に食べたと言われる人物は、水戸黄門のモデルでおなじみの水戸光圀と言われていました。しかし、最新の研究によると、室町時代にラーメンのルーツとなる、鹹水カンスイを使った麺料理が明から伝わった説が有力とされています。
 日本でラーメンが広まるきっかけになった出来事が開国。日米和親条約により、鎖国以来初めて開港した函館では、中国から麺料理が伝わりました。これは南京そばと呼ばれ、現在の函館ラーメンの原型として食べられていました。現在のラーメンの形になったのは、明治時代の浅草、来々軒。中国から料理人を連れて、大衆向けにラーメン、シュウマイが看板メニューでした。ちなみに、来々軒は中国にはない中華丼、天津飯の発祥のお店ともいわれています。中国から伝わった豚骨ベースのスープは、当時の人々にはクセが強かったため、微妙な反応でした。その後、人々の味覚に合わせるため、豚骨ではなく鶏ガラベースのスープをとり、臭い消しのために、野菜を配合したスープに改良されました。当時は、支那そばと呼ばれていました。支那そば、中華そばなどの名称が失礼に感じたため、大正時代、札幌でラーメンという名前が誕生しました。
 札幌のラーメンについての記事はこちらをお読みください。

 大正時代以降、久留米、高山など全国各地で独特のラーメン文化が誕生し、戦後、観光資源としても注目されます。
 戦後直後はラーメンの屋台がメインでした。現在では、おしゃれなラーメン屋さんが増えていき、大衆文化から世界に誇る日本料理になりました。フルコースのようなラーメン、二郎のようなボリュームのあるラーメン、丿貫のように特定の魚介のスープに特化したラーメンなど多種多様になりました。

ご当地ラーメン、ラーメンの歴史を味わう

 地下には、1960年代の街並みが広がっています。なつかしさを感じる方もいらっしゃると思います。平成、令和世代にとっては真新しさを感じるでしょう。地下で再現された街並みには、ラーメン店だけではなく、駄菓子屋さん、喫茶店もあります。劇場や銭湯から、当時の街並み、風景が伝わります。
 北は北海道利尻島、南は沖縄まで全国各地のラーメンと期間限定のラーメンが食べられます。食を通じてご当地ラーメン、歴史も学べます。
 
ラーメンは、ハーフサイズもあるため、1日で数店舗食べ歩きもできます。

来々軒の醤油らうめん

 今回は、ラーメンの元祖、来来軒の醤油らうめんをいただきました。浅草本店は、ラーメン博物館開業前の1976年に閉店していたため、子孫などとともに、忠実に再現されたレシピで作られました。鶏ガラ、豚骨でとったあっさりしたスープ、トッピングはやや塩辛いチャーシュー、ネギ、なると。
 元祖に近づけた青竹で打った手打ち麺は120食限定です。細ストレート麺も選択できます。ラーメンと一緒に頼むものといえば、餃子が現在の主流の一つだと思います。しかし、当時は餃子ではなくシュウマイ。餃子よりさっぱり食べられ、箸休めにもピッタリです。

当時の看板メニューを再現

IKEMEN Hollywood つけ麺

 海外では、どのようなラーメンが食べられているか、気になったため、アメリカ、ハリウッドに出店しているIKEMENのつけ麺をいただきました。海外では、日本と同じような食材が手に入らないなど、ラーメン作りの環境が整っていない部分もあります。
 Hollywoodのつけ麺はスープのベースは魚介豚骨。味覚の違いから、日本の魚介豚骨つけ麺より、魚介の香りを抑えつつ、クリーミーさを出していました。トマトとバジル、鰹節、マー油といった風味付けのトッピングも選ぶことができます。

 オーストラリアに住んでいた頃に通っていたTaro Ramenでは、豚骨ラーメンのようなクリーミーなスープでした。欧米では、シチュー、クラムチャウダーに近いクリーミーなスープが好まれていると感じました。

熊本ラーメンに近いオーストラリアのTaro Ramen

インスタントラーメン作り

 5種類の太さの麺、10種類のスープから、それぞれ1種類ずつ、19種類のトッピングから3種類選んで作ります。ラーメンのフタには、写真をデザインに採用できます。今回は、札幌から戻った直後だったため、札幌ラーメンを再現しました。濃厚味噌スープに縮れ麺を加え、野菜多めのトッピングを選びました。パッケージのデザインは、大通公園と創成川の交点(札幌の原点)で撮った写真を採用しました。

ラーメン博物館をオトクに楽しむ方法

 浅草来々軒、熊本こむらさきなど、全国各地のご当地ラーメンだけではなく、期間限定の出店もあり、何度行っても飽きさせない工夫がされているラーメン博物館。
 1年のうち、3回以上訪れる予定のある方は、年間パスポート(800円)を発行することがオススメです。3回以上行くことにより、オトク度が増します。お土産で10%OFFできたり、お店によるクーポンも発行できます。通えば通うだけオトクな仕組みがラーメン博物館には詰まっています。

新横浜ラーメン博物館
開館時間 11:00~21:00(土日祝は10:30開館)
入館料  小中高生、60歳以上100円、大人380円
定休日  12月31日~1月1日
アクセス JR、横浜市営地下鉄ブルーライン
                 東急、相鉄新横浜駅から徒歩10分

 今回は、新横浜にあるラーメン博物館に行ってラーメンの歴史を体感しました。700年にもわたるラーメンの歴史を学び、100年前のラーメンや海外で食べられている味を楽しみ、オリジナルのカップラーメンを作り、新横浜にいるときに寄りたい場所になりました。
 皆さんのオススメのラーメン店について、地域を問わず、コメントで教えていただけると嬉しいです。

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