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「君の名は」の聖地巡礼


2016年8月26日(金)に公開された新海誠監督のアニメ映画といえば、「君の名は。」。社会現象にもなり、観られた実は、「君の名は。」が公開される63年前に、「君の名は」という映画が公開されていました。特に映画の元となったラジオドラマは、始まると銭湯の浴槽から人が消えるほどの人気で、社会現象にもなりました。「君の名は」のロケ地の一つが佐渡島にありました。

今回は、佐渡島にある「君の名は」の舞台を巡りました。

前回、佐渡島中央部に広がる国中平野を横断し、両津湾から真野湾へ移動しました。前回の模様は、下の記事をご覧ください。

真野湾から北へ方向を変え、佐渡金山方面へ進めます。雄大な日本海を眺めること、25分で尖閣湾揚島遊園へ到着しました。

君の名は

1953年公開

1953年に映画で公開されました。1952〜54年に放映された大人気のNHKラジオドラマを映画化した作品です。ラジオドラマを元にして、1991年には、NHK連続テレビ小説として鈴木京香さん主演で放映されました。

舞台は、8年前にあった東京大空襲。その日、数寄屋橋(現在の東急プラザ銀座付近)で出会った後宮春樹と氏家真知子。このときに半年後、同じ場所で再会することを約束します。しかし、空襲警報のサイレンにより、名前を聴くことができず。
1年半経って再会できたものの、真知子は婚約しており、春樹は「幸せになってほしい」と真知子に声をかけました。真知子は佐渡島へ嫁入りし、新婚生活を送ることになります。真知子は春樹のことが忘れたいのに忘れられなかったこと、夫、姑とそりが合わず離婚を決意。真知子夫妻の泥沼の対立。真知子と春樹は結ばれるか?
春樹は真知子に会うために佐渡島へ行きます。2人が再会した場所が尖閣湾揚島遊園です。

2016年公開

新海誠監督を中心に制作したアニメ映画。興行収入は251.7億円で日本映画としては、千と千尋の神隠しに次ぐ歴代2位。タイトルの「君の名は。」は、2016年の流行語大賞にトップ10に入賞するなど、社会現象になりました。

ストーリーは、1200年ぶりにティアマト彗星の接近の中、東京に住む男子高校生瀧と飛騨地方の山奥に住む女子高校生三葉が夢の中で入れ替わります。お互い入れ替わって、お互いの街で楽しみます。彗星が接近した後、二人が入れ替わることはなくなります。お互いに気になりつつ、日常に戻るも、数年後、就職活動によって再会することになりました。

1953年公開の「君の名は」では、三角関係の複雑な恋愛ドラマを描いた大人向けの映画です。
一方、63年後に公開された「君の名は。」には、夢の中で出会ったことのない男女が入れ替わり、忘れたくないのに忘れてしまう恋愛。
ストーリーは正反対です。しかし、時を超えてお互いに思い続ける恋愛は変わってません。

尖閣湾揚島遊園 

姫津地区から北狄地区まで約4㎞の海岸に広がる5つの小さな湾をまとめて尖閣湾といいます。
佐渡島周辺の活発な火山活動により噴出した溶岩が急速に冷やされて流紋岩ができます。大陸から吹き込む冬の季節風、荒波によって流紋岩が侵食されます。流紋岩は縞模様があり、縞模様に沿ってはがれやすく、縦方向へ伸びています。そのため、切り立った崖になり、日本海と合わさって尖閣湾が誕生しました。
尖閣湾は、ノルウェー西部にあるハルダンゲル峡湾の景観にそっくりと言われています。ハルダンゲル峡湾は、氷河によって侵食された土地に、海水が入り込むことによって創られました。

高さ20mものある断崖絶壁、荒波が黒い岩肌へ豪快にぶつかることによって生まれる水しぶき、青い海とのコントラストが美しいです。海によって浮かび上がります。

あげしま海のでじたる館

佐渡島にあった唯一の水族館。かつては水槽に佐渡近海の魚が飼育されていました。タコ、ズワイカニなどが展示され、クサフグなど佐渡の海にも直に触れることができました。アザラシも飼育されていたことがありました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、閉鎖されました。

その後、リニューアルし、2021年4月29日、デジタル水族館に変貌を遂げました。デジタルだからこそ、佐渡近海に棲む生物について学ぶことができたり、巨大なダイオウイカの飼育もできます。佐渡島の四季、観光も知ることができます。

海中透視船

課金(中学生以上+900円、小学生+500円)すると、海中透視船に乗ることができます。カモメの群れの中に溶け込み、カモメに餌を与えることもできます。また、ガラス張りの船底から透明感のある海、運がいいと魚を見ることもできます。さらに、見上げると迫力を感じます。

今回は、佐渡の海の絶景を眺めました。「君の名は」という映画が、70年前にも公開されていることも知りました。内容は時を越えて変化していました。しかし、時代が変わってもお互いを思う恋心は変わらないことを知りました。

2016年公開の「君の名は。」の舞台を訪れた時の話をする予定です。

尖閣湾揚島遊園
開館時間 8:30〜16:30(11~2月)
                  8:30〜17:00(3,4,10月)
                  8:30〜17:30(5~9月)
入園料  中学生以上500円、小学生300円

参考文献


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