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四国のラーメン3選

徳島ラーメン

 徳島県東部で食べられているラーメン。地元では中華そばと呼ばれてます。地域によって茶系、白系、黄系の3種類にスープが分かれます。麺は、共通してきて、縮れの少ない短め柔らかめの麺。具ではメンマと細モヤシ。チャーシューの代わりに豚のバラ肉を甘辛く煮たものを乗せたり、生玉子のトッピングがメジャーです。

茶系

 主に徳島市周辺で食べられてます。小松島市で誕生していた白系のスープに濃口醤油で味を調整して誕生。知名度が一番高く、徳島ラーメンといえば、この茶系をイメージする方が多いです。
 1951年創業の銀座一福が発祥と言われてます。1963年頃創業の広東,、いのたにによって豚バラ肉が定着。同時期に生卵のトッピングも定着しました。
 甘辛く煮込まれた豚バラ肉をトッピング。ベースは白系と同じ。量は少なめ。ラーメンに生卵を落として、ごはんと一緒に食べるのが地元流の食べ方です。

白系

 主に小松島市周辺で食べられている徳島ラーメンの原型。豚骨+薄口醬油のあっさりとしたスープが特徴。スープに豚骨が使われたのは、当時、日本ハムの前身の徳島ハムの工場があり、安価に大量に豚骨を得られたため。1948年頃、関西とのフェリーの発着場になっていた小松島港。そこでフェリーを待つ客向けに屋台を展開して提供されていたラーメンが発祥と言われています。徳島市へも鉄道で20分で行くことができ、アクセス抜群。チャーシューを敷き詰めているのも印象深いです。

黄系

 現在は主に鳴門市周辺で食べられてます。鶏ガラ+野菜+薄口醬油の透き通ったスープが特徴でマイルド。白系のスープが小松島市から伝わる前は、徳島市で多数派でしたが、黒系が広まり、今では最もマイナーな系統です。

 今回は茶系の徳島ラーメンのお店、麺王徳島駅前店で食べました。甘辛く煮た豚バラ肉、柔らかな細ストレート麺、短め。見た目がまるですき焼きのようです。

徳島ラーメン

麺王 徳島駅前本店
営業時間 10:00~24:00
定休日  無休
アクセス 徳島駅から徒歩3分

須崎鍋焼ラーメン

 高知市から特急あしずりで約40分で到着する須崎市。須崎で鍋焼といえば、ラーメンと言われるほど地元で親しまれている鍋焼きラーメンについて解説します。

歴史
 太平洋戦争終戦直後、須崎市の路地裏で営業していた谷口食堂(1980年閉店)。出前のとき、保温のため、器をホーロー鍋に変えたのが始まり。その後、より保温性の高い土鍋に変わりました。このように、須崎鍋焼きラーメンは、おもてなしから誕生しました。現在では、専門店だけではなく、居酒屋、喫茶店、焼肉屋さんなど須崎市では、約40軒で鍋焼きラーメンが提供されています。

特徴
 土鍋で煮込まれ、あっさり鶏がらスープ、少し硬めの細麺ストレート、親鳥、青ネギ、ちくわ、生卵というシンプルな具材。たくあんの付け合わせもあり、口の中をリセットするのに役立ちます。親鳥を使用しているのは、谷口食堂の目の前に鶏を扱う店があり、親鳥が無料で提供されていたため。

 自由な卵の食べ方土鍋のフタに移して麺と絡めてすき焼き風に途中で卵を崩して麺、スープと絡ませる。卵を割らないように土鍋の底に沈めて半熟卵を作り、最後に食べます。ご飯を投入して雑炊風にしてもよしです。

 今回は、ひろめ市場から徒歩5分のところにある、「鍋焼きラーメン 谷口食堂」でいただきました。鍋焼きラーメンの元祖、「谷口食堂」のDNAを引き継ぐお店。高知市シンプルな具材、コシのある細麺、あっさりした鶏のうまみが広がります。途中、卵を投入して、まろやかな味わいに変化しました。飲み会の〆にもぴったりです。

鍋焼きラーメン 谷口食堂
営業時間 17:30~27:00(火~土)
     11:00~15:00、17:00~20:00(日曜日)
定休日  月曜日
アクセス とさでん交通堀詰駅から徒歩5分

タイラーメン(松山市)

 愛媛県は真鯛の養殖生産量日本一。最近、松山市で真鯛を贅沢に使用したラーメンが東京から逆輸入されました。。
鯛についてのくわしい記事は、下記をご覧ください。

 今回は、松山市の繁華街、大街道と松山城につながる道の途中にある、「麺魚 松山本店」で鯛ラーメンをいただきました。元々、観光客向けに揚げ鯛バーガー専門店として繁盛していました。しかし、2020年から始まった新型コロナウイルスの流行により、観光客が激減。これにより、売り上げが大幅に減少し、地元客にメインターゲットをシフト。地元客向けに誕生したのが、鯛を贅沢に使用した鯛ラーメン。
 スープは、透き通ってあっさりしてますが、鯛の旨味が濃厚です。鯛脂でさらに鯛の香りが広がります。細麺にもよく絡みます。

麺魚 松山本店
営業時間 11:00~20:00
定休日  水曜日
アクセス 伊予鉄大街道駅から徒歩2分

 今回の四国旅では、各県にご当地麺が存在し、瀬戸内側はうどん、太平洋側はラーメン文化が発達している印象をもちました。海鮮だけではないことにも気付かされました。

参考文献


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