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南北の市場のちがい

結論:南北で育つ野菜も違えば、とれる魚もちがう。


市場の魅力

市場には、その土地でとれた食材が集まり、眺めているだけでワクワクします。その土地の食文化、気候、地形も見えます。

きまぐれクックかねこさんのように、買った魚介類を自分で捌いて食べることは、やりたいことの一つです。市場で買ったものを自炊するシリーズも面白いと思いました。

今回は、北海道と沖縄県の市場に行った話をします。北海道は、小樽市の三角市場、札幌市の二条市場、場外市場へ行きました。沖縄県の牧志公設市場に行きました。

北海道の市場

北海道内には、各地で市場があります。札幌市には、札幌場外市場、二条市場がメインです。小樽市は三角市場、釧路市は和商市場が有名です。札幌市の2つの市場については、以前書きましたので、こちらの記事をお読みください。

小樽の市場=小樽三角市場

小樽駅を出てすぐ左に曲がると市場があります。小樽駅の目の前の大きな道路は、北海道の動脈、国道5号。国道5号と小樽駅に挟まれた土地、建物の屋根から、三角市場と呼ばれました。
1948年、数店舗の露店が集まって始まり、朝市は北海道内から人が集まり、にぎわっていました。9年後に現在の三角市場が完成しました。

北海道の市場の共通点

タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニ、花咲ガニ、アブラガニ(ほぼタラバガニ)の5種類のカニがメインで売られていました。タラバガニ、花咲ガニ、アブラガニは生きたまま販売されました。魚も、切り身にしてから販売されています。野菜は、ジャガイモやメロンが販売されていました。

沖縄の市場=牧志第一公設市場

戦後直後に続々と誕生した闇市をまとめる形で1950年に初代が誕生しました。1968年、牧志第二公設市場が誕生したため、牧志第一公設市場に改称されました。1972年の本土復帰にあわせて2代目の牧志公設市場が造られました。老朽化により2019年に取り壊され、2023年3月に建て替えられた2代目が開業しました。初代よりバリアフリー化され、 より衛生的に明るくなりました。

牧志公設市場には、沖縄各地でとれた食材が集まります。沖縄から集まったブランド肉、魚貝類、野菜、漬物が販売されていました。南の魚が内臓とエラを抜かれた状態ではまるごと販売されていました。肉は、さまざまな豚肉の部位や石垣牛、もとぶ牛、あぐーというブランド肉が販売されていました。野菜は、ゴーヤ、青パパイヤ、ヘチマなど緑色鮮やかなもの、漬物は、名物の島らっきょうなど、バラエティ豊富でした。

牧志市場には、持ち上げという制度があります。これは、東南アジアの市場を参考に誕生したサービス。1人3種類まで1階の市場で販売されている食材を買って調理代として500円を支払うことによって2階の食堂で調理していただけます。

アジアの市場の雰囲気がする

牧志公設市場に行ってみて、海外で行ったことのある雰囲気を感じました。台北にある松江市場にそっくりだと思いました。松江市場は、台北地下鉄中和新蘆線行天宮駅が最寄り。屋外の雑然とした雰囲気で、肉や魚、野菜が販売されていました。沖縄の市場は、雑然とした雰囲気が詰め込まれていました。市場は、その土地の食文化の生きた教材になります。野菜を見れば、気候が見えたり、肉魚を見れば、文化がわかります。


今回は、日本の南北にある市場を回ったときの話をしました。金沢市の近江町市場、京都市の錦市場など、日本にも、魅力的な市場が多く存在します。オススメの市場飯などあれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。

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