ドイツの職場環境とドイツ人の仕事っぷり

ドイツ駐在員のテディです。
日系企業子会社のアドミ系駐在員として1年半ほど仕事してきて、ドイツの職場環境やドイツ人の働き方、仕事っぷりについて感じたことを書いていきます。

結論、職場環境はとても良いですし、ドイツ人は非常に優秀かついい人達でとても働きやすいです。

オフィス環境

ドイツは法律で1人に対し一定の執務スペースを与える規定があるらしく、広々とした空間で働けます。うちのオフィスは個室がいくつもあって、大体一部屋に4人くらい収容されています。私の部屋は2人で使っています。机も広くモニターも2つくらい支給されるので非常に仕事しやすいです。
また、炭酸水の出るウォーターサーバーとコーヒーマシンが各フロアに置いてあるのでそういう面も非常にありがたいです。

労働条件

ローカル社員はコアタイムがありますが、週に何時間働けば良いという条件なので、フレキシブルに仕事できます。大体金曜は15時くらいになるとオフィスはガラガラです。残業もほとんどしていません。
在宅も週2,3日は認められているのでフル出社の社員はほとんど居ません。

但しこれは現地社員の話なので駐在員は全く別です(残業バンザイ)

仕事の取り組み方

担当の領域はしっかり責任を持ってこなしていてとても頼りになります。一方で担当以外のところは知らないという感じなので、担当が不明瞭な案件を問い合わせるとたらい回しにされる事がよくあります。そうなると最終的には全てを網羅しているマネージャーに辿り着くので、彼らの負担が非常にでかいという印象です。

性格

真面目で堅実、ルールをちゃんと守るというのが一般的なドイツ人の印象ですが、本当にその通りだと思います。仕事においてもそれが出ていて、堅実、保守的であるがゆえに業務改善などプラスアルファの取り組みは自発的には行わない印象です。

また、現地社員は全体的に時間にも心にも余裕がある印象です。日本の時みたいに常に何かに追われている感じがなく、良くも悪くも焦った顔をしてる人を一度も見た事がありません。
恐らく各自に割り当てられてるタスクがそこまで多くないのと、上からのプレッシャーも少ないのでのびのびと働けているからだと思います。だからといって生産性が悪いわけではなく、やるべきことはしっかりこなしています。それゆえに問い合わせや追加の業務を依頼した時も快く受け入れてくれる方が多いです。

専門性

自分の会社は経理でも売掛、買掛、与信管理、会計のグループに分かれています。売掛、買掛、与信管理はあまり専門性を要しない業務処理メインの仕事になりますが、しっかり今の会社で育てられて担当業務の範疇では責任持って取り組まれているイメージです。
会計の方はそれなりに専門知識も必要なので、会計士の資格を持った方もいますし、何か他の会計資格を有している方がほとんどなので、現地の会計処理についてはほとんど彼らに聞いて解決するのでとても頼りになります。

言語

仕事上の公用語は英語です。ドイツ人は非常に英語が上手で、特に若い世代ほど流暢な英語を話します。彼らも英語学習者なので、アメリカやイギリスのようなクソ早いスピーキングではなく、強いアクセントもないので非常にクリアで聞き取りやすい英語です。

日本人への態度

正直自分は若造のくせに肩書きはマネージャーという立場なので、ナメられるんじゃないかと心配していましたが、全くそんなことはありませんでした。ドイツ人はとても寛容で、アジア人に対する差別的な感情を持っていると感じることもなく、一定のリスペクトを持って接してくれています。



こんな感じで、非常に仕事しやすい環境で、大きなストレスもなく働けていているという現状です。
逆にいうと、駐在前は現地社員との付き合い方に苦戦するような印象があったので、そういった苦悩はあまり経験できないな、という贅沢な悩みを感じてしまう面もあります。

ともあれ、ドイツは駐在初心者にとっては障壁が低く、経験を積むいい環境だと思います。


おわり😙

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