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なんてったって、長編だっ

あけましておめでとうございます。
ついに2020年を迎えました。
あたくし、ずっと待っていましたわよ。

2019年は新作の発表のない年になりました。
病気療養していた2014~2015年を除いて、
毎年なんらかの映像を撮ったり、
発表していたので、珍しい年でした。
珍しいって、お前ごときの小物の映画監督が言うなよですけども。だってそうなんだもの。
これ、意外と不安になるものなんです。

何もしてなかったかというと、そうではなくて、新しいことにチャレンジしました。
そうそう、舞台やりました!

『待ちわびて、コウフク』

高校の部活以来の舞台作品でした。俳優さんたちと物語を作り上げていく作業が本当に面白かったです。長年自分の心の奥にしまっていた記憶や感情を解き放つ挑戦的な企画でもありました。
驚きと発見、何よりも風通しがよくなったのを感じました。と同時に自らの変態性を暴露してしまいました。正直、気持ちよかったです。

振り返れば1年間通じて、書いていました。
ひたすらと書いておりました。
舞台のシナリオがとんでもない速さで書けたのでイケるぞと思いきや、嘘みたいにピタッと筆が止まり、スタッフが書き上がるのを待っていた大学の卒業制作の時を思い出しました。

長い梅雨と相次ぐ台風に
わかりやすく塞ぎ込んだりなんかして。
コーヒー、どんだけ飲んだんでしょうか。
やっぱカフェオレだよねってことで、
最近は身体をいたわっております。
結果、製作は延期となりました。

そのおかげで色々な想いが熟成され、形となり、新作を長編作品として製作することになりました。

仮タイトルで

『#6』(発音:シャープシックス)

※2009年発表の「つるかめのように」からのラインナップで数えて6本目なので、#6

当初短編のつもりで考えておりましたら、
出し惜しみしてんじゃねえよ、
と関係者から目の覚めるビンタにも似た
熱い激励をいただきまして、
四捨五入したら約10年ぶりになる長編の新作を
現在必死にしたためております。
(オリジナルストーリーです)

そんなわけで、やると決めました。
しかし、これからが大変な道のりです。

「Every Day」の劇場公開を終えてのあの燃え尽き具合たるや、想像以上にすごかったもので、そんな弱り目にだまされたり、裏切られたり、まあ、それなりに色々ございました。
でも、何もかもすべて必要なことだったんだ
と今は思います。

思わぬ形でさらけ出すことになった
舞台「待ちわびて、コウフク」が新しい扉を開けたのは確かです。
これは伴走してくれた関係者の皆さんのおかげです。だって自分一人じゃこの風は感じられなかったもの。

歩みを止めることなく、それが足踏みやストレッチ程度だとしても"想像"の筋肉を動かし続け、
新しい経験や要素をその都度取り入れてきた自負もあります。
結果的に発表できなかった作品やそれ以前に実現しなかった企画、アイデアたちの分も背負って強い気持ちでやり遂げてみせます。

あとは、健康第一で。
なんにせよ、これです。
働き方改革なんて叫ばれておりますが、あたくしの場合無理したら次はレッドカードなので自分よりもまわりの関係者にいつも心配をかけてしまっています。

撮影の理想は9時から17時で。
遅くとも終電までには終わりましょう。
あと怒鳴り声禁止。あたくしが一番萎縮しますので。あたりまえだけど、セクハラパワハラ、
あらゆるハラスメントは問題外ですわよ。
食事は美味しいもの。できたらあたたかいものを。可能ならスイーツも。
感謝と、何かあったらごめんなさいも忘れずに。

「#6」の詳細はこれから少しずつ発表されていきます。

完成まで楽しみに待っててくださいね、
というのと、
ぜひ何らかの形でご参加いただけると嬉しいです。新しい時代に合ったやり方は必ずあると信じてます。業界の末席のアタクシらしい作り方や届け方も模索していきます。

長編となったことでお金はかかりますが、その分届けられる場所が確実に増えます。
海外の映画祭に行きたいです。
背中がパックリ開いたドレスを着た女優さんと腕組んでレッドカーペット歩いてみたいです。

日本国内は「Every Day」で伺えなかった街にも届けたいです。となると、やはり作品の中身と仕掛け方ですよね。
自主配給の経験を活かす時がようやく来ました。右習えなんかしません。前と同じことなぞっても面白くないですから。

変化を恐れず、たくましく。

変化、と言えばあたくし、
この正月で37歳になりました。
あいかわらず独身です。

遺伝なのか、ストレスなのか、
はたまた両方なのか、
近頃髪が薄くなってきました。
新作と同等にAGA治療に興味があります。
このまま結婚する前にハゲてしまうんでしょうか。ハゲてから結婚できるんでしょうか。撮影が終わる前にハゲきってしまうんでしょうか。
どっちでもいいや!

2020年は
新作長編「#6」を
最高の作品に仕上げる!
これに尽きます。

現場からは以上です。

今年もよろしくお願いします。

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