さよなら私のクラマーを薦める理由

私は最近、さよなら私のクラマーという漫画を友人にお薦めしている。なんでこの漫画が好きなのか、薦めたくなるのか改めて考えてみた。


主人公たちの熱い思い

女子サッカーの現状を知るきっかけになった。
澤選手が引退した後のサッカー界。澤選手に憧れてサッカーを始めた選手が高校に入学するところから物語は始まる。

日本代表はW杯で優勝し、その後も世界大会で結果を残しますが、徐々に鳴りを潜めている。そして依然として育成年代の環境は思わしくないことを知った。

そんな状況の中、奮闘する主人公たち。その姿にとても熱くなった。特に、若干16歳の選手たちが今後のサッカー界の発展のために何をするべきか議論してるシーンはグッとくるものがあった。
見ている場所の高さ、目線の高さが想像を超えていた。
目の前の試合に勝つことが全てではない。その先を考えて常に行動する。そして自分が活躍すること、上手くなることは手段である。日本サッカー界の向上がゴールとしてある。再び世界を驚かす。そんな決意が伝わった。

ほんとに自分自身の日々の行動に照らし合わせ、たくさんのことを学んだ。自分の目線がいかに低かったのか実感した。どんな自己啓発本より刺さった。


かっこいい指導者

かっこいいの色々定義はあるだろう。
この漫画に出てくる指導者はかっこいいのだ。理由はうまく説明できない。ただ、ひとつ言えるのはどんな時でも選手を信じてる。ときに突き放したり、厳しい言葉を伝えるがどれもそこに愛がある。

好きなセリフがある。
『お前らは可能性の塊なんだ。』

どんなすごい指示よりもかけてほしい言葉だと思った。それも口先だけではない。そう思えるこのセリフだった。
選手だけでなく、指導者という側面からもとても考えさせられた。


”四月は君の嘘”を描いた漫画家による優しい絵

激しいシーンでもどこか優しい。とても読みやすい。サッカー漫画なのにどこかほのぼの系の話を読んでるみたい。
そんなタッチの絵だからより主人公たちの熱が伝わってくるのかもしれない。”四月は君の嘘”のようにまるで音楽が流れていると錯覚するような絵は、この漫画を生き物にしている。かな。


私はさよなら私のクラマーをお薦めします。


サッカー界で挑戦している人に、ぜひ手に取ってもらいたい漫画です。


長々とお付き合いありがとうございました。

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