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青空で明るく日差しがまぶしい

いつもの景色を眺めながら

ゆっくり1人でドライブ。

幸せだ。



ほんの半年前の私は

ゆっくり時間を感じるなんて、出来なかった。

死ぬためにいつもソワソワソワソワ…。

トラックを見れば突っ込んで行こうとする。

主人は制御不能の私をなんとか押さえ付けて必死だった。

あれはまだ肌寒い季節。

雪が散る白い道路に裸足で駆け出して、何度も止められた。

安定剤なんて効きやしない。

睡眠薬でさえ悪魔を呼び起こす。

眠ろうとしても悪夢が襲う。

たったひとつの命くらいたいしたことないんだから、死なせて下さい。何度も何度も訴えていた。

原因不明の焦燥感。

コントロール不可。

気付けば道路かドアノブにコードを巻き付けている。

ほんの少し勇気が足りなくて死ねなかったあの日。逃げ出したあの日。未遂に終わった。

あの日。

霧が一面覆っている道路。

何日もお風呂に入っていない私は

ゴミのような私は、裸足で逃げ出すことに成功した。

だけど、

失敗したんだ。

耳鳴りが残る。

悔しい。


死にたかった。


可愛い息子たちを残してでも。






産後の精神病は恐ろしい。


精神科の医師の投薬では治癒は難しいだろう。



どうか悩んでいる方。

体験したことのある人にしかわからないこの気持ちを参考に、一歩だけその場から下がってほしい。

「必ずよくなります」




Kina

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