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バレンタインとバイキング。

ピュアに楽しみたい。

ハロウィンに始まり、クリスマス、お正月、バレンタイン、ホワイトデー…一つのイベントが終わると模様替えのごとくめまぐるしく街の景色は変わる。「バレンタインは企業が利益を増やすために利用している〜」、「原価を考えたら損だよね〜」といった商う側目線はとりあえず脇において純粋に楽しみたくなる。

ニンテンドーDSが発売された翌年、まだ小学校低学年だった頃、ある日突然サンタさんの正体を6歳離れた姉に明かされた衝撃は未だに覚えている。私にとっては、スノーデンによる国家レベルのリークより姉の暴露の方が鮮明な記憶である。サンタさんのために手紙とお菓子を用意してウキウキしながら眠りにつくあの感覚はそこで完全に失われた。(親になったら別のウキウキが芽生えることは少し楽しみ)

姉と生活することで崩壊した幻想はクリスマスに留まらず、もちろんバレンタインにも及ぶ。(インスタと同じくnoteも姉に見つかりませんように…)キッチンで彼氏へのチョコを作る姉と母、疲れた姉の代わりに手伝う弟というおきまりの構図。形がいびつなものはほぼ全て弟の胃へ運ばれる。

「知らない」ままでいることの方が良いという訳でもなく、「知った」からこそ見える景色にも魅力はある。

つい最近、お腹をすかせた私はタッパーに入れて保存しておいたホットケーキミックスをお好み焼き粉だと思って(なぜ保存する時に目印をつけなかったのだろう、なぜ自信満々にお好み焼き粉だと思ったのだろう)水、卵、キャベツをボールに投入した。それを熱したフライパンに広げ、いい具合に膨らんできたと思ったらところがどっこい。お好み焼きとは思えないほど膨らみ続けるのだ。何がなんだかさっぱりわからない。膨らみ続けるお好み焼きなんてホラーでしかない。さらに、キッチンにはほのかに甘い香りが漂っている(なぜなら、ホットケーキミックスだから)。そう、キャベツ入りホットケーキを爆誕させるレベルで不器用な私にとって「手作り」は尊い(チロルチョコも好きだけど)。忙しい中、美味しいクランチチョコをつくってくれた恋人には感謝しかない。

小さい頃から食べ放題のお店やバイキングで一番最初になぜかカレーを食べる私は「もったいない」と声をかけられることが多かった。「カレーはどこでも食べられるから〜」、「少しでも元を〜」、「原価が〜」と言われても美味しいものは美味しい。しゃぶしゃぶ食べ放題のお店でもドリンクバーの脇にソフトクリームを作る機械を発見してしまったら最後、前菜としてソフトクリームをまずいただく。スイパラでもスイーツよりパスタやカレーを食べてしまう。やっぱり、美味しいものは美味しい。

供給する側であるときは確かに原価や商業の仕組みに思いを馳せる必要があるけれど、お祭りやディズニーランド、バイキング、バレンタインをがむしゃらに楽しむためにはその考えを脇にそっと置いておきたい。

#大学生 #エッセイ #バレンタイン

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