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美作市に行ってきた | ニート旅行記


岡山県美作市にサイクリングに行ってきました。なぜ美作市に行ったのかというと、引越ししようと思っていて、街の様子を見てみたかったからです。引越し先の条件は自然と近いことと、今住んでいる場所より西(南)にあることで、美作市が一つの候補になっています。

走ったルートは次の通りです。いくつかルートの候補がありますが、一番傾斜が緩やかなルートを選びました。上月駅までは千種川沿いの373号線を北上し、上月駅からは179号線に乗り換えて美作市中心部まで走ります。

上郡(15km地点)までは自転車で行ったことがありますが、それ以降は初めて通る道です。片道50kmほどなので、往復だけであればギリギリ一日で行けそうですが、周りたいところもあったので一泊することにしました。

宿泊場所は楽天トラベルで予約しました。旅館に素泊まりしました。行ってから気がついたのですが、一人で旅行っぽい旅行をするのは初めてかもしれません。インドア派というか引きこもりなので、娯楽のために旅行に行く発想が完全に頭から抜け落ちていました。

出発〜目的地まで

8:30ごろに出発しました。パンクしないことを祈ります。まだパンクしたことがないのでパンク修理を覚えるのはまだいいかと、ずっと先延ばしにしています。この日(というか最近)は気温が高く、汗をかきそうだったので最初はペースを落として走りました。踏切で止まったので、ヒートテックとネックウォーマーを脱ぎました。

上郡を過ぎると、次は上月駅(30km地点)を目指して走ります。このあたりは川幅が広く、堤防ががっしりと作られていました。トラックも結構飛ばしていたので、歩道も通りつつ安全運転で進みます。山は傾斜が大きくおにぎりみたいな形をしていました。山を通り過ぎると、ストリートビューで見た上月駅に到着しました。上月駅で左折する以外は道なりなので、考えることが少なくて楽です。


次は県境の峠を目指して走ります。あまり急な峠ではないので、立ち漕ぎである程度余裕を持って超えました。峠は県境や市の境になっていることが多く、頑張ってたどり着いた峠の頂上にある標識を見ると、いつも「やったぞ!」と興奮します。生身で県境を超えてはじめて、街の境界というものは人が適当に線を引いたものではないことを実感しました。峠を越えると空気や雰囲気が少し変わるのを感じます。

峠を越えると、あとは緩やかな下り坂が近づきます。雨が近づいているので少し急ぎました。11:00過ぎに目的地の飲食店(つるや)につきました。つるやは岡山県北によくあるお弁当のチェーン店のようです。イートインも付いています。少し休憩してから入店し、鶏たれかつ丼を注文しました。しっとりめの衣かと思えば、肉の近くはサクサクしていて美味しかったです。

散策する

まずは周辺をうろうろしました。ホテルのチェックインが18:00(まで)だったので、雨が降ってくるまでは公園やスーパー、図書館で時間をつぶす予定でした。まずは市役所の隣の図書館に行きました。美作市はあさのあつこさんの出身地のようで、本のコーナーがありました。他には温泉街(湯郷温泉)を見てきました。一通り付近を散策してから、屋根のある場所を見つけたのでそこで休憩しました。

豪華な雨宿り地点

雨雲レーダーを見たところ、雨雲が北にそれているように見えました。南に10kmほど行ったところにある英田(あいだ)地区は次の日に行く予定でしたが、暇だったのもあり行くことにしました。途中雨がちらちら降ってきましたが、レインコートを上だけ着てなんとかしのぎました。

英田図書館に寄る

英田図書館によりました。雨が降っていると、無料で入れる屋根のある場所のありがたさが分かります。図書館(の仕組みや建物)を作ってくれた人たちに感謝です。図書館では「最高齢のアプリ開発者」として知られる若宮正子さんの「昨日までと違う自分になる」を手に取りました。今度近くの公民館で講演をされるそうで、パンフレットと一緒に置かれていました。

アプリの開発をされていることしか知らなかったので、銀行員時代のこと、インターネットが広まる以前からパソコンを使ってやり取りをしていたこと、海外旅行についてなどの話が書かれていて、考え方を知れて面白かったです。戦争の前後で価値観や常識がガラッと変わる経験をしたことから「たとえ変人だと言われたとしても、自分が信じることや楽しいと思うことをすればよい」と話します。

周りの人の目を気にして灰・白・黒の服を着ている最近の人に対して「なんでも選べるのに、制服みたいな服を着ている。もっと自分の着たい服を着ればいいんじゃない?」と言っているところが印象に残りました。我が道を行きつつも、押し付けがましいところは全くなくて読みやすかったです。

夜ご飯を食べる・チェックイン

時間があると思って余裕をぶっこいていたら、いつの間にかチェックインの時間が近づいてきていました。夜ご飯は「旅のレストラン西の屋」でちゃんぽんを食べました。バスツアー客などが利用するお店のようで席がたくさんありましたが、時間帯もあり貸し切りでした。

雨が降ってきましたが、なんとかチェックインには間に合いました。部屋に入って荷物を整理しつつ、お茶(美作番茶)があったので飲みました。比べる対象と語彙力がないのですが、美味しかったです。露天風呂があったので入りました。しとしとと降ってくる雨が心地よかったです。お風呂から上がってからアイスを食べて、明日の準備をしてから寝ました。

帰宅

予定していたことは全部やったので、直帰します。朝ごはんはもう一度「つるや」に寄りました。朝食は定食が400円となかなか見ないお手頃な価格のものもありました。それに魚(鮭)がついたバージョンの定食をいただきました。厨房のおばさまたちがたまに談笑をしているのが聞こえて、程よいゆるさがあっていい雰囲気でした。

帰りは来た道を戻ります。行きは雨を気にして急いだのもあってあまり景色が見れなかったので、じっくり味わいます。林野からしばらく進んだ作東エリアの、川沿いの畑の雰囲気が良いなと思いました。

帰りも6~7割くらいで漕ぐことを意識していたのですが、風の影響もあり上月駅に着いた時点で1時間経っていなかったので、タイムも狙いつつ(?)帰ることにしました。峠を越えてからは気持ち下りが続いていたので、快適に飛ばせました。

長い距離を走ると信号で止まる時間が相対的に短くなるので、スピードがよく出る気がします。最初に長い距離を(ママチャリで)走ったときは11km/hくらいだったので、スポーツバイクは速いなというのと、少し成長を感じました。

帰り。短い距離を走るより早かった。
行き。目的地を一度通り過ぎた。

感想・ギャラリー

街の雰囲気を把握するという目的は果たせたかなと思います。思っていたより山が近かったです。自転車でウロウロしてご飯を食べて図書館で本を読む、よく分からない旅行でしたが、こういうのも面白いなと思いました。

鯉の赤ちゃんは初めて見たかもしれない
走ってたらヤギと遭遇してビックリ。最近はヤギとか羊がかわいいく見える。
もう一匹。近づいたので起こしてしまったかも。

今回のデータ

出費 6420円

内訳:
項目,金額,購入場所
鶏たれかつ丼,600,つるや林野店
味噌ちゃんぽん,950,旅のレストラン西の屋 美作店
宿泊と温泉,4050,リゾートイン湯郷
スーパーカップ,220,リゾートイン湯郷
和朝食,600,つるや林野店

走行距離 行き53km + 散策25km + 帰り53km = 131km

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