人として正しいこと、今やりたいこと
稲盛和夫氏の本に「経営の素人の時は人として正しいかどうかを基準にしていて、その考えはずっと変わっていない」と書かれていた。人として正しいことと言えば、正直、親切、公平、寡欲などが思い浮かぶ。道徳の授業で習うようなことだ。これらは論理で導けるものというよりは、人間の生物的特徴から導かれるものなのではないかと思う。
進化の理論は、人間も生物の一種に過ぎないという事実をまじまじと突きつける。行動を引き起こす欲求の仕組みはかなり原始的で、線虫でさえも周りに餌があるという情報に反応し