見出し画像

日本縦断歩き旅《新潟➡富山編》1日目  『新潟観光』

22年5月。
春の能登島からひと月ぐらいして、
ようやくまとまった休みを作れた。

旅の為に、と肉体労働を始めたが。
労働を始めるとなかなか融通は利かない。

旅たちの前日、
まだ慣れない肉体労働で筋肉痛にやられ。
1ℓの牛乳にプロテインを溶かして飲んだ。
新しい仕事の肉体労働は、ひと月で10キロやせる人も良くいるほどハードだった。

歳もあるが、その筋肉痛は2,3日の休みで直るものではなく。
この10日間を予定している旅で、この筋肉痛は無くしておきたいものだと考えていた。

軋む身体でなんとか、旅の準備をして新潟行きの高速バスに乗った。

深夜バスは席が狭く、客は3人だけ。運転手一人、ガイド無し。
バスに乗ると、生活苦から離れ。
新しい仕事でバタバタとした気持ちから俯瞰できた。
仕事の配置によって一喜一憂しなくていい。

深夜の仕事のリズムになっていたが、バスでは少し眠れた。
出来ればもっと寝ときたかったのだが、想定よりは寝れたので良かった。


新潟に着く。
肌寒い。

関東と比べると6度差だった。
服を間違えたかと思ったが、歩くと暑くなるだろうと読む。

初日は、苦役の慰労もかねて。
行程は短く、ホテルもとった。
ドミーインに荷物を預けて、身軽にして歩き旅を始めた。


雲のない、快晴。
深夜の倉庫内作業で慣れた眼球に、
自然光の開けた町が沁みる。

旅にきた!
旅が始まった!

辛い冬に、何度も地図でみた行程に今、立っている。
味わおう。
後悔の内容に。

前よりもケチ臭く。
貪欲に、旅を欲していた。

ただ、続ける事の辛さも知り、
不安もチラついた。

旅さえしなければ、日々の生活が楽になる・・・。


朝の新潟は小鳥が元気よく鳴いていて、
散歩やジョギングの人たちが川沿いにいた。

吉野家で朝食。
久しぶりの外食で、注文が下手で800円もしてしまう。
あれこれ欲張って付けすぎた。
朝食に納豆と卵を付けたすぎ、せっかく牛丼屋だから肉と好きな豚汁。
欲張った結果800円。


散るのは儚いが、
倉庫の人工物ばかり見ている目には、
色どりがあり綺麗にも見えた。

バスから降りた時は、肌寒く感じたが、
7時には日差しも強く、軽く汗ばんだ。

7時を超えると交通量も増え、
道沿いがやかましく、なるべく大通りをさけた。

前に行っていた会社の、当面の予定が発表され、連絡で耳に入った。
今の肉体労働で辛いとき、
前の職場の不義を思い出しては。
憎しみが湧いてきて、
呪うような気持ちで汗を流していた。

しかし、
”シーシュポスの岩”のような労働をするとき、
この世に神罰や天罰があるとして、
俺を貶めた人々が自分以上の苦役を味わうとは、
想像ですら思えなかった。

俺は何かの罰を味わっているのか?

なにか欺いたとして、そんなに利益が俺のどこにあったのだろうか?

俺の死に物狂いでやったプロジェクト、
あの時、あんなにないがしろにしてきたのに、
今ではそのプロジェクトに乗っかって生活している人たち。

本当に正当なのか。

重い荷物を運ぶ度、彼らの顔がチラつく。
歴史上で奴隷やブラック企業の経営者が、
してきた事に等価値の罰を受けて死んだ事はどれほどなんだろうか?

ほとんどない。
裁判、懲役、自殺ぐらいで、苦役には殉じない。

よって彼らも、おそらくそのまま死ぬ。
お前がバカでした。
俺がバカを見た。

それで終わる。


グダグダいうが、これだけ歩いても、
いまだに許せないって事。

それだけ。

他人から見たら、それだけ。







坂のある街並み。

大学の近くを通った。
歩いていると仕事の筋肉痛を忘れたが、
坂を上ると、筋肉痛がきた。

春爛漫。


とたんで固めた家。冬の豪雪を耐えているのだろうか?


旅人のマナー違反がかいま見える。

午前中に目的地の駅に着いてしまった。

着く前に、目の前で電車が行ってしまい、ホームで待たされる。

新潟駅。

屋根が独特。

歩き旅は終わり、新潟観光を始める。
腹が減ったので飯を食べに歩く。
二郎があるが新潟らしくないのでやめる。

遠くからでも見える。
後であそこに行く。

とんかつ屋に入る。


タレかつ丼頼む。
うまい。
しかし思いのほか少なかった。

食べ終わりを見計らい、いいタイミングでアイスがきた。


さっき見たビルに向かう。

デカい!

県立美術館を見る。

写真OKだったので撮る。

構図が大胆!
今見ても驚きの連続。




芸が細かい。




ビルの展望台上る。

去年、新潟まで歩いた筈だが、全然思い出せないでいた。

佐渡島はかすんで見えた。



新潟歴史博物館に寄る。






新潟は母方のおじいちゃんの故郷。
天然ガスをあてて財をなした一族らしいが、
おじいちゃんは家を出ていってしまった為に、
その末裔には利益はいかなかった。

そんな話を聞いていたが、
本当に新潟には天然ガスがとれた歴史があり驚いた。
本当だったんだと。





デカい建物、アパホテルグループのマンション?
内装が見たい。

食べる予定だった寿司屋、定休日だったチクショウ!

ドミーインのホテルに着く。
初日は生活サイクル戻らず、ヘトヘトになった。

サウナに入り、そこでニュースを見る。
4回目のワクチンが始まっていた。

ここのサウナは気持ちよく、外気浴は風があって良かった。



この日歩いた距離 17km(観光で歩いた距離は除く)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?