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徒歩日本縦断《京都➡島根編》1日目 『紅葉トロッコ嵐山』


折角の京都、
この日も嵐山で観光してから移動し、
前の旅の終点、東舞鶴駅に戻って歩き旅を再開する予定だ。

快活クラブで起き。
松屋で朝食。

路面電車に乗って嵐山向かう。

綿月橋
これを見たかった。

雨が少しふってポツポツと濡れた。
やや肌寒く秋から冬になっていくような感覚がした。
紅葉を観光するのは少し遅れてしまったようにも思える。

ゴミ収集車さえ京都ぽい

天龍寺を見に行く。

中に入ると、厳かで静かな時を感じる。

外の塀におじぞうさんが小さく飾られていた

竹林を歩く。

目的のトロッコ嵐山へ。
旅の荷物が人一倍あり、キャリーカートもあるので、
早めに着いてその辺りの相談を駅員さんにした。
荷物の追加料金なしで乗せてくれるとの事で安心したが、
車両は狭いので、降りるまで荷物を抱えて気が抜けなさそうだ。

電車が到着。
皆がスマホを向けて写真を撮る。
前に並んでいたが、
あまり写真にこだわりが無いので、映らないように後ろに行く。

古めかしい電灯。
車内はどこかレトロチック。

トロッコ列車は何度もトンネルに入り、
この電灯だけが暗い車内に残り、
トンネルの壁の蛍光灯が車窓に流れて明滅する。

このトロッコ列車はトンネルがいい味だしていて緩急あり、
ドラマティックにしてくれる。

車内はトンネルに入ると涼しい風が通り抜ける。
座席シートは木製で固く、ガタガタと揺れて
アトラクションに乗っているような楽しさがある。

車内アナウンスはガイドさんが常に見どころを教えてくれて、
どこを見ればいいのかわかりやすかった。

朝一の列車にのったが、次の車両も満席のようだ。

駅を降りて馬堀駅まで歩く。

紫色のポスト

特急に乗る。
歩き旅をしているが割と電車に乗るのが好きでもある。

事前予約していたが、窓の柱の席にとってしまい、
景観が見ずらいのは失敗だった。

前回の旅の終点、東舞鶴に戻ってきた。

前回、着いた時に休んだベンチ。
2か月前の記憶が蘇る。

前回、バスに乗った場所、
空はすっかり冷たくなってきていた。

歩きだしはとにかく寒く感じた。
京都から山を越え、日本海に近いので温度が違うのかも。
風もあった。
正午近いのに暗い空で寒々しい景色。

マスクを外して、息を吸い込むと冷たく、
冷えたつばを飲み込むと、喉に冷たさを感じる。

すこし鼻もでてきた、風邪は絶対ひきたくない。
ぢが歩いていると傷み困る。

カートを車輪が大きいものに新しくしたが、
歩くとかかとが当たる症状はそのままだった。
すぐに転倒させてしまい、持ち手がパックリ割れしまう。
しかし、大きくなったタイヤは転がりが良く、安定感は増したように思う。

どこまでの距離かわからなかった。

ボウリング場。
空が冷たいせいか廃墟に見える。

軍艦がみえた。

狭い歩道の道。

古い看板

新約聖書ではなく旧約聖書?

でかい廃墟。

雲から太陽がでて一気に眩しい。
すぐに暑くなる。
街も山も海も明るく表情を変える。

オーディブルを聴き。
フロストの『選ばれなかった道』にふれる。

自らの道を気まぐれで選択し、
自分の選択を慰めようとし、鼓舞する傾向がある。
しかし、正しい道は見ることができない。

うる覚えだが、そのような内容だったと記憶している。

耳が痛いがそのとおりだ。

次の一説も記憶に残った。
”私は 誰彼もが選ばない道を選んできたのだ
そのことが どれだけ大きく私の人生を変えたことかと”

出入り口が珍しい軽自動車

山道で自販機あり休憩。
これが今回慎重したカート。
車輪がでかいのがいい。
その上に100均のカゴ、その上に前回買った保冷バッグ。
リュックにはなるべく荷物を要れないようにしている。

ラーメン。
麺はゆで汁が切れていないような臭み、
具は肉うすい、
スープしょっぱい。
全てでイマイチ合わない。
ネギは好き。
1034円で、やや高く感じた。

何度か選挙カーが通り過ぎる。

廃車だろうか

特徴的な車が多く、好きな人はいそう。

だいぶ日が暮れてきた、
夏と違い日暮れが早いので注意。

野営地の目星がついていないままなので、徐々に焦り始める。

見晴らしのいい道を選んだが、砂利道。
カートがガタガタして車輪を傷めないか心配。

日が沈んでしまう。
静かな川沿いに選挙カーのスピーカーがこだまする。

畑作業を終えたおばあちゃんが、真下を向いてゆっくりと坂を上る。

静かな川に鴨たちが泳ぐ。

畑から離れたこの辺りで野宿させてもらう事にする。

釣り人が釣りを楽しんでいて、
終わるまではテントを張らないで、
ウイスキーを飲んで静かな夕日を楽しんだ。

結局、釣りは夜まで続きそうなので、明かりがあるうちにテントを張った。
虫は多そう。

日が落ちてわりとすぐに寝た。

深夜に起きる。
寒い!
あのまま寝ていたら死んでいたかもしれない程に冷えていた。
身体は冷え、寝袋も冷え、動けば冷たい寝袋に熱を奪われる。

意を決して、こういう時の為に持ってきていたホッカイロに手を伸ばす。
震えがとまらず、ホッカイロの封を開けられない。

ホッカイロのお陰で少し余裕が生まれる。

寝袋が完全に冷え切っていた。
中の羽毛は劣化していて潰れて保温できなくなっていた。
それに敷いているマットも安く長い旅で潰れていて薄く、地面の冷気を断熱できなくなっていた。
寝袋にあたる肩がぐんぐん冷える。

追加で銀フィルムの極薄ブランケットを広げて断熱追加。

すぐには効果が出なかったが少しづつ熱が保てるようになってきた。
結局カイロも3つまで使い、夜中に何度も起きた。


この日歩いた距離 18km

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