あの日、外国に行って感じた孤独はもう戻ってこないのかも
大学生のころ、バンコクに海外旅行に行きました。
それが初めての海外旅行でもあったし、初めての一人旅でもありました。
道中はちゃんとホテルにたどり着けるのかという不安と、初めて異国に行くという緊張で、何も考える余裕がなかったことを覚えています。
ところが、無事にホテルに着いて、一人になったとき。あのときが人生で一番、自分が孤独だと感じたときでした。
ここでは誰も自分のことを知らないし、言葉も分からない。
今、ここで病気になったら一体、どうしたらいいんだろう。
自分は今、一人ぼっちなんだ。
でも、不思議とその感覚は嫌いじゃなかったんです。
家族の大切さを鮮明に感じたから。
社会人になってから、その気持ちを思い出したくて、もう一度、海外に一人旅に行ったことがあります。
でも、もうあのときの気持ちに出会うことができませんでした。
スマホがあれば、海外にいようが、いつでも自分が知っている人に連絡がとれます。
便利にはなったけど、あのときみたいに孤独を感じて、家族の大切さにハッと気づく瞬間がなくなったと思うと寂しいような気がします。
あのとき以上、孤独を感じるときがあるとしたら、それは大切な人と死別するときかもしれません。
私はタイのことを聞くと思考が巡って、「周りの人を大切にしなきゃ」という結論に行き着きます。
あんまり実行できてないかもしれませんが・・・。
さてと、お風呂に入ろ。
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