描いた景色を僕に見せてください_

僕が、他人の書いた「ある本」を狂ったように薦める理由(「転職の思考法」が描く景色)

…もう深夜の1時半か。

何を、やっているんだろう。

今日はすごく疲れた。

さっきまで仕事をしていた。そして、明日の朝も早い。
今週は予定が朝から晩までパツパツだ。

そして、今、猛烈に眠い。

寝るよね普通。。めっちゃ寝たいよね。

でも今、仲間とはいえ他人が書いた「転職の思考法」という本の感想を書き始めている。

この本は、もうすでにAmazonのランキングでは1位を取っている。

僕が感想を書かなくても、この本は売れるだろう。

何のために書き始めた?

それを、書きたいと思う。

※「転職の思考法」の中身については、既に感想文がいくつか出ています。
また、とあるコミュニティで50ページ無料で読めます。ご興味ある方はFacebookTwitterでメッセージをいただければご招待します。

買いたい本はたくさんあった。売りたい本に出会ったのは初めてだった。

今、僕は狂ったように「転職の思考法」を人に勧めている。

見方によっては、新興宗教やマルチ商法にハマった痛い人間に見えるかもしれない。

怪しいと思われるかもしれない。

それでも、この本の価値を伝え続けたい。


なぜか。

この本を全ての社会人の方、学生の方が手に取ったその先にある世界を見たいから。

この本を、働くひとが会社で堂々と机に置ける景色を。

この本を、就活生が面接で堂々と取り出せる景色を。

この本を見ながら、親子が共に子の人生について笑顔で語り合う景色を。

どうか、この本を手に取ったみんなが描いた景色を、見せてください。


そう心から願っている。

転職の思考法は、個人が自分のキャリアを自由に語る権利を取り戻すための、希望。


この本の著者が言っていた。

「転職せねばという不安を煽る本にだけはしたくない」

「よくある転職のノウハウ本にしたくない」

ここについては、240ページの「おわりに」の後に書いてある著者の言葉をまるごと引用したい。ここに全てが詰まっている気がするから。

「なぜ、この本を書いたのか?」
と問われたら、私はこう答えます。

すべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、結果、今の職場も絶対に良くなると信じているから。
本文の中でしばしば出てきたように、私はすべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てたとしたら、この国は変わると本気で信じています。

現代は、二人に一人が転職する時代ですが、いまだに「転職の話を社内ですること」はタブーとして扱われることが多いのも事実。
この本を通じて成し遂げたいのはまさにこの「タブー」の破壊です。そしてこのタブーを破壊することは、働く人々だけではなく、組織や、社会にとってもポジティブな影響を与えると感じるのです。

かつて、有名なプロ経営者である村上憲郎氏は、こうおっしゃっていました。
「最終的に転職するような優秀なやつは、在籍しているときは、必死になって会社という『みこし』を担いでいるわけでしょ。辞めるまではさ、一生懸命、会社を担いでくれる人材なのよ。でね、反対に、一生この会社にしがみつくぞ、みたいなやつはさ、おみこし担いでいるふりして、ぶら下がっているわけよ。人事部が大事にしなきゃいけないのは、ぶら下がっているやつではなくて、もしかすると3年後にいなくなるかもしれないけど、今必死に担いでるやつなんだよ。ほんとに担いでくれるやつだったら数年勤めてくれたら御の字じゃないの?そういうふうに人事部も考え方を変えないと」

私はこの意見に100%同意します。読者の中には、青野に起こったことを「大げさだ」「うちの会社でこんなことは起こらない」と思われた方もいるでしょう。しかし、企業が転職をタブー扱いし、社員が会社にしがみついたとき、程度の差はあれ、視点が社内に向いた不毛な諍いは十分に起こり得ます。だからこそ、「いつでも誰でも、転職できる状態をどう作るのか?」がこれからの社会にとって重要なのです。

この本はそれらすべてを包括的にとらえ、最後にはあなたを勇気づけ、背中をグッと押すようなものにしたい、そう思い、魂を削りながら作りました。この時代、会社や国が守ってくれないときに身に着けておくべきもの、それは間違いなく「転職の思考法」です。そしてそのスキルを求めているのはあなただけではないはずです。

現に、見渡せばあなたの周りにもキャリアに悩んでいる友人が存在しているはずです。大企業の中に勤めているけれど、モヤモヤしている友人。今の会社が嫌でたまらないけれど一歩踏み出せない人。才能があるからこそ、出る杭として打たれてしまっている後輩・・・。もしこの本がおもしろければ、そっと彼らに本書の存在を教えてあげてください。それだけで救われる人が、きっと一人はいるはずです。そして、一緒に転職の話がタブーとされる世界を変えませんか。

せっかく僕も自分の言葉で書いているので、少し自分の話もしたい。
簡単に言うと僕は30歳で4社目の会社にいる、ジョブホッパーだ。
在籍企業名だけ並べると、ちょっとキラキラキャリアかもしれない。

だが、正直に告白する。

今の今まで、社会人としての成功体験を感じたことは一度もなかった。社会において自分の価値を感じることは一度もなかった。

社会から距離をおいて生きることを本気で考えたことがあった。毎日原始人に戻る夢を見た事もあった。毎日寝る前に「このまま起きませんように」と祈ることもあった。すごく、すごく辛かった。

でも今、自分は初めて、働くこと、生きることを心の底から楽しんでいる。毎日毎日、楽しくて仕方がない。

働くことを楽しめと押し付けるつもりは毛頭ない。生き方を強制するつもりもない。そんな権利はない。

でも、少なくとも、仕事を楽しむことを諦めかけている人や、できることであれば楽しく働いてみたい、いつか求めたことがある「やりがい」ってやつを味わってみたいという人がいるのなら、その人の心の火がまだ消えていないなら、僕は迷わずこの本を差し出したい。

転職しなくたっていい。でも、きっと、自分のキャリア(人生)は自分のものだって、思い出してくれるはずだから。

人事の方、学生の方にこそ読んでほしい


この本のタイトルは「転職の思考法」だ。

転職を少しでも考えている人は、手に取りやすいかもしれない。

ただ、僕はこの本を経営者の方、人事の方、転職エージェントの方、学生の方にこそ読んでほしい。

この本はベストセラーになるだろう。

すると、どうなるだろうか。

個人はいつでも転職できる状態を目指し始める。


具体的には

・戦略的にマーケットバリューを高める知恵を得る。
・技術資産、人的資産、業界の生産性を考えてジョブを選ぶ。
・仕事のライフサイクルのフレームワークを考えながらピボットを行う。
・転職時に無闇やたらに転職サービスに一括登録することはなくなる。
・転職ビジネスのモデルと闇を理解し、自分のキャリアを殺すエージェントを見極める目を手に入れる。


その世界は恐らく近いうちに来る。


そのとき

経営者の役割はどうかわる?
人事の役割はどうかわる?
転職エージェントの価値はどうかわる?

きっと、個人の人生を消費する経営者の元からは、優秀な人から離れていく。

きっと、個人のキャリアを支援するマインドのない人事は、優秀な仲間の離職に頭を抱え続ける。

きっと、個人に外の世界を見せず「自社でしか使えない経験」のストックを強要してきた会社からは人がいなくなる。

きっと、今まで一秒でも早く求人票を出し、キャリアリテラシーの格差を利用して、適当に会社を薦めていたエージェントは死滅する。


…そうならないようにしたい。

一方で、先日、嬉しい出来事があった。

先週のある日、日本を代表する大企業の人事マネージャとお会いする際に、頼まれていた「転職の思考法」を買って持っていった。

そこでの会話をそのまま紹介したい。


「この本を社員の人が堂々と机におけるくらい、個人が自由にキャリアを語れる世界をつくりたいんですよね。キャリアは個人のものやから」

人事マネージャ
「もちろん、まずは自分の机におきますよ。一番みんなに見えるような位置に。転職するんですか?ってきかれたら、その話を伝えます」

個人のキャリアの話になると、何かと標的にされる大企業。
みんな何かとディスっちゃう大企業。

そこにはたくさんの見えにくい小さな希望があるのだ。

まだ、大丈夫。まだ、間に合う。

だから僕は、この本を、まずは全ての人事に読んでほしいと考えている。


そして、人事の方には、社員が転職の思考法を机の上においていても誰も突っ込まない組織を。いつでも転職できる人があえて辞めない最強の組織を作って欲しい。

従業員の方々が自由に、前向きに、自分のキャリアを語ることが当たり前の職場を作って欲しい。

新入社員の方に「入社一年目の教科書」と一緒に「転職の思考法」を課題図書として配れるような、自信に満ち溢れた組織を作って欲しい。

どうか、個人が楽しそうにキャリアを語り合う景色を、見せてください。


学生の方へ、キャリアの護身術を身に着けてほしい

突然ですが、ひとつ感想文を紹介させてください。

大学2年生の学生の方がDMを送ってくださいました。すごく本質的だった内容なので、ご紹介させてほしいとお願いした結果、快諾いただいたので、こちらでしたいと思います。感謝します(お名前は伏せますね)。

寺口さん
いつもツイート拝見させていただいております!
入学時から大学生活に焦りを感じ、1年時からキャリアをどうするか非常に悩んでおり、ワンキャリアやリクルートの社員さんを中心にフォローなどをさせていただき、知見を広げようとしています。

ところで、転職の思考法が、今読み終わりました!

北野さんの日本を変えたいという強い思いが黒岩さんを通してハッキリと伝わり、かつキャリアデザインにかなり悩んでいる自分自身が青野に移って対面で話を聞いているかのような臨場感を味わうことができ、非常にタメになる話ばかりでした!!

特に印象的なのはto doの人は1%しかおらず、beingの人が99%なので、やりたいことがない人は不安にならなくてもよいというところでした。日本は、この99%の人たちを快く受け入れるような、なめらかな企業に溢れるといいなと感じました。

私も現在、これがしたい!!というものが仕事のなかでオンリーワンであるわけではありません。それは、実際に働いていないから分からないんだと思っています。働いている時の具体的なイメージができないのに何がしたいかなんて分からないので、今は頭の中にあるふわっとした空間(仕事場)の中にいる自分を想像しているだけにすぎません。

この本の思考法を参考に、やりたいことを見つけられるように生きていきたいと思いました!

長文になってしまい申し訳ございません。

加える形にはなりますが、私は文系の学生なので、これから"技術資産"をどう学生期間に生み出すかということに、非常に迷っていることが最大の悩みだということを強く感じました。

就活を終えた方も、就活をしている方も、就活やだなと思ってる方も、社会ってどんなとこなんだろって気になってる方も、暗いニュースばかりで社会に希望が持てない方も、どうかこの本を手にとって読んでみてほしい。

一足先に社会に出たあなたの先輩たちのリアルな気持ちがわかると思う。

できれば、悲壮感と共に「内定取るためのノウハウ本」を読まないといけなくなる前に、見たくない就活掲示板に張り付き精神安定させないといけなくなる前に、この本を読んでおいてほしい。

そして、自分のキャリアをどうか自分のものにし続けてほしい。キャリアを知らぬ間に取られちゃった人はたくさんいる。キャリアを取り戻したいともがいている先輩たちがたくさんいる。しなくていい苦労はしてほしくない。

どうかこの「思考法」を知っておいてほしい。

世の中のリアルを知るのは少し怖いかもしれないけど、きっと自分の人生を自分の足で生きたくなるから。そこにはきっと楽しい仕事、楽しいひとたちとの出会いに溢れた毎日があるから。


どうか、その希望に溢れた景色を、見せてください。


※ご興味を持った方へ。中身については、既に感想文がいくつか出ています。#転職の思考法でTwitter検索してみてください。
また、とあるコミュニティで50ページ無料で読めます。ご興味ある方は下記のFacebookTwitterでメッセージをいただければご招待します。


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