四日目

自分の心が動くもの、を大切にしたいと思う。
日々の生活は「やること」で満ち溢れているので、気持ちが入っていなくとも、それらをただただ消化していくだけでも、生きていけてしまう。

気を抜いていると、生活が空洞化していってしまう。

それが嫌だから、ぼくは何の用もないのにフラっと本屋に行ったり、音楽を聴きながら散歩にでかけてみたりするんだろう。
そうして、自分の心に何かが引っ掛かるのを待っている。

ああ、それは釣りみたいなもんだ。
釣りは、魚を捕まえること、それ自体に目的があるのではないと思う。だって、魚が欲しいのであれば、スーパーか魚屋に行って魚を買ってこれば済んでしまうのだから。

釣りに出かけるまでの用意や、釣り場に向かう車や電車の時間、「昨日は釣れなかったなあ」なんてことを考えながら翌日にスーツで昼ごはんを食べている時間、そんなことも含めて、釣り好きな人は心を動かしているのだろう。

このブログは、生活にメリハリをつけたくて、そして自分をもっと輝かせてあげたくて、毎日書き始めた。
「役に立つこと」「ためになること」を書くのではなく、僕の心が動いたことを書く場にしたい。

それには、僕自身が、僕の心の動きに敏感でなくては書けないし、心が躍動するように僕自身を手引いてあげないと。
僕のことをほったらかしにしていたら、僕の心はあっというまに日常の中でカラカラに枯れていってしまう。