見出し画像

明日から堀田カーペットに行ってきます

明日から1ヶ月ほど堀田カーペットに行きます。
インターンというか、修行というか。
何かを深めるのには非常に短い期間ではありますが、いろんな制約が許す限り大阪に移り住み、朝から晩まで堀田カーペットのことを考える生活を始めます。

このnoteを読んでくださっている方は堀田カーペットのことをご存知の方が多いと思いますが、ちょこっと紹介。
堀田カーペットは1962年に大阪府和泉市で創業したカーペットメーカー。ウィルトン織機で、ウールのカーペットをつくっています。
「カーペットを日本の文化にする!」をビジョンに掲げていて、カーペットの気持ちがいい暮らしを未来につなぐため、これまでのものづくりだけでなく、さまざまな取り組みをしています。(一部紹介↓)

  • ウールラグブランド”Court”やDIYカーペットブランド“WOOLTILE

  • カーペットのことがなんでもわかるウェブコンテンツ"Dictionary"

  • カーペットのある暮らしを感じてもらうために作られた本『CARPET LIFE

  • 来春に向けては、カーペットの暮らしを体感できる宿泊施設を建設中(リンク先のページ下部から、ぜひメルマガの登録を!)

宿泊・インテリアサロン・ショップの機能ができる

そんな堀田さんのところに明日から行ってきます。

堀田カーペットとの出会い

堀田カーペットとの出会いは、1年半ほど前でアナザー・ジャパンを通してです。
私の担当したキンキ企画展中に商品を販売させていただきました。堀田カーペットはサポーター企業様でもあったので、活動が開始した初期の頃に知った会社の1つでもあります。

仕入れにあたって、工場が敷地内にある会社に訪問させていただき、機械の存在・動きにおけるダイナミックさと機械をメンテナンスする職人仕事のデリケートさのチグハグ感というか、機械と職人が二人三脚でカーペットをつくってる様子が面白かったと印象に残っています。
大きな機械で織っていても、その機械を調整したり、糸を巻きつけたりする作業は人の手作業と知ったことが、機械製造か手仕事かのどっちかしかないと思っていた私には新鮮な発見でした。

堀田カーペット工場にて

そして、出会ってから堀田さんとの会話や堀田さんの記事、ご自身のTwitterでの発信などを通して、どんどん堀田さん、堀田カーペットが気になる存在になっていきました。(キンキ企画展中に行ったコラボインスタライブもいい記憶になっています)

ぼんやりと「堀田さんすごいなあ」と思っていたところから、現実味を持って「堀田さんのことをもっと知りたい」と思いはじめ、今年6月に東京ビックサイトで開催されたインテリアライフスタイル2023の際に、短期間でも堀田さんのもとで働けないかと直接お話をしました。快諾いただき、大阪への移住が可能な10月からお世話になることが決まりました。

なぜそれほどまでに堀田カーペットなの?

6月に「行かせてください!」と啖呵を切ったものの、「なんで?」と聞かれるとスッキリ言葉にできずにいました。(直感先行型です)
この数ヶ月考え続けて、自分の中でやっと正しい表現が見つかりました。

それは、
「メーカーで働くことを経験したいから」
「カーペットのものづくりを学びたいから」
「たくさんの取り組みをしている堀田カーペットだから、プロジェクトの立ち上げとか学べそう」
というわけではないです。

スキルや方法論、プロダクト自体を学びたいのではなく、あり方を学びたい。体感したいが表現としては正しいかもしれません。
下の図をご覧ください。西村 佳哲の『自分をいかして生きる 』のある1ページです。

西村 佳哲(2011)『自分をいかして生きる 』ちくま文庫

これを読んだ時、まさにこれだ!と体温が上がるのを感じました。
最初は「成果としての仕事」に惹かれたと思います。そして、「技術や知識」に支えられているものだと知る。話したり発信に触れたりしていく中で、「考え方や価値観」を受け取る。価値観をどう語り、どのように向き合い、何をするかということが「あり方・存在」です。
滲み届いた堀田さんの「あり方・存在」に手を伸ばしたいのだと思います。

現在私は大学院を休学しています。
将来のことはまだ決まっていません。
そんなタイミングで、どんなふうに働いていこうか、どんなふうに生きていこうか、それを堀田さんのもとで少しだけでも形にしたい。
そして、自分が何を大切に生きていくのか考えたいです。

遡って考えてみると、初めて訪問した時の印象も大きいかなと思います。
仕事も、ものづくりも何も知らなかった私に、わかりやすく伝えることと正しく伝えることの葛藤についてお話ししてくださいました。
どんな相手にも向き合ってくれる人なんだと嬉しくもあり、背筋が伸びるような気持ちになったことを覚えています。
そこに堀田さんのあり方がある気がしていて、その時からの引力がずっと続いています。

アナザー・キンキお披露目に来てくださった堀田さん

堀田カーペットですること

堀田カーペットでする業務は主に3つです。

①センターでの集荷作業
カーペットを知る、触れる、考えることを目的とした業務。
堀田カーペットの社員さんとたくさんお話をする時間にもする。
堀田さんだけを知るのではなく、立体的に堀田カーペットを理解する機会にする。

②取材・執筆
来春オープン予定のホテルで使用する建材のメーカーさんに取材をしにいく。
ただのものづくりを伝える記事にするのではなくて、堀田カーペットがなぜそれを選んだのか、なぜいいと思っているのかを伝えるものにする。
(とてつもなく悩むことになると思います。取材・執筆を通して堀田さんのあり方にも向き合えるのではないかと期待しています。)

③SNSまわり
堀田カーペットの公式Instagramやnote。

明日からは千葉の九十九里へ行きます。
くらしずくという菅原工芸硝子さん主催のマーケットイベントです。堀田カーペットも出店するということで、堀田カーペットの一員として出動する初めての機会になります。(楽しみ!)
▶️くらしずくLP

明日からの1ヶ月間、楽しみ4割・緊張6割が正直なところです。(いや、緊張6.5〜7くらいはあるかも、、笑)
自分の中で納得できる時間にする努力を惜しまないでいたいと思います。
1ヶ月の間にまたnote書けたらと思うので、引き続き読んでくださると嬉しいです◎

またちょっとバイバイびわ湖

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?