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ロードバイク(TREK Domane AL4)を購入した話

5千万年ぶりにnoteを更新します。

さて、前回の自転車についての記事「クロスバイクで100km走った話」からだいぶ経ちましたが、飽きることなく自転車沼にズブズブとハマっております。

これまでの遍歴を並べると、ざっとこんな感じ

2021年12月 ロードバイク購入
2022年2月 ビンディングシューズ導入
2022年4月 ヒルクライムにハマり始める
GPSサイクルコンピューター購入。ナビ導入で遠方サイクリングに抵抗がなくなる
2022年6月 ホイールを軽量ホイールにアップグレード
2022年7月 有名ヒルクライムスポット泉ヶ岳に登り始める
2022年9月 峠頂上でパンクしたのち雨に降られ遭難未遂
2022年11月二口峠制覇
2022年12月 2022年走行距離1万km突破
2023年1月 平地を走るのが遅すぎることに絶望
2023年2月 スマートトレーナー購入

とてつもない今更感がありますが、2021年12月に納車したロードバイク TREK Domane AL4 Discについて書きます。

※この記事は、ロードバイクを何も知らない人がなんとなくふわっと読むことを想定しています。
ロードバイク初心者の方が参考目的で読むには圧倒的に細かい説明・情報が不足しており、賛否両論あるような考え方についての厳密な議論やフォローも省略しています。素人はこんなこと考えてんだな程度にお読みください

8月に契約し、10月に納車だよ〜と言われましたが伸びて12月上旬になりました。コロナ禍ロードバイクブーム&パーツ不足の頃だったのでこれでもマシなほうでした。

初めて乗った帰り道、あまりにも楽しくて爆笑しながら帰りました。

ドマーネAL4の良いところ


このバイクは軽快さより快適さに全振りしていると感じました。


不器用な人間がクランクを回そうとするぎこちない身体を、力が加わりやすい姿勢となるように支え、地上からの衝撃を分散することで守り、その力を前進する力に効率よく変換し進んでいく。
自転車に乗ってるというより自転車に運んでもらってるような感覚を覚えました。いやーこれは楽しい!

(中級〜高級ロードに乗ったことがない人間の初乗り時の感想のため、極めて大袈裟です)

あまりにも身体に優しすぎて、今となっては意味不明ですが介護用品かと思ったと感想を残していました。

お年寄りもきっと安心

ドマーネAL4のデメリット

今までロードバイクに乗ったことがない人でも感じてしまうようなデメリットは基本的には見当たらないです。

値上がりし切った2023年現在だと性能の割に高い!という感想はあり得ると思います(私が買ったときは車体は18万円台でパーツをもりもり付けて25万円でしたが、2023年現在車体だけで25万円するようです)。

ただ1点、変速が10速しかないところは大きなデメリットになり得ます。

10速でも速く走れるし山も登れるし、正直サイクリングを楽しむ分には支障はないです。

ただ、世の中の素敵な自転車パーツは業界の主流である11〜12速向けに作ってあるので、いいなぁと思っても手持ちのバイクが10速以下だと互換性がなくて使えない。ということになります。

変速のレバーはこれが握りやすくて軽いらしい!欲しい!!

11速用と12速用しかありません

どうしても欲しい。自転車を11速に変えたい!

変速周りのパーツ全交換です。新しいパーツ一式購入で10万、工賃は3万5千円です。

こんな感じになります。

ロードバイクを買おうとしていて、今からもうどっぷり沼にハマりそうな予感がしている人は、よく言われているように標準で11速以上になっている105グレード以上のコンポーネントを搭載したロードバイク(20万以上くらい?)を選びましょう。ということですね。

(この辺の話はよく分からなくても気にしないでください。気になった方は10分くらいググれば理解できると思います。)

次からは買ってからの日々について書きます。

ロードバイクで走るの、楽しすぎる

ロードバイクで走るの、楽しすぎる。の一言に尽きます。

平日は重たくて衝撃を一切吸収しないクロスバイクで通勤していることもあり、ロードバイクに乗りたい気持ちが平日の間強烈に募っていき、休日に爆発してたくさん乗る、というサイクルができていきました。

乗るだけで楽しいロードバイクにとって、市の範囲なんか狭すぎる。気づいたら隣町です。

ロードバイクを契約してほどなく、自転車で走りやすい河川敷の目の前の物件を選んで引越していたので、買ってからは非常に快適に遊べました。ロードバイク界隈で「何に乗るかよりどこに住むか」という言葉を聞いたことがあるのですが、本当にその通り。

河川敷


そしてこの勢いに拍車をかけたのは、間違いなく山登りを覚えた4月頃でした。

泉ヶ岳

クルマが滅多に通らない静かな田舎道を走る。これが楽しすぎる。

河川敷やサイクリングロードを知った時は
「今まで街中を走ってたの、愚かすぎる。こんな楽しいところがあったなんて」

と思ったものですが、山を越えた先にある田舎道を初めて走った時は

「今まで田舎以外を走ってたの、愚かすぎる。こんな楽しいところがあったなんて!」

と思いました。もう一段上があったとは!

蔵王町

体重のせいかあんまり山登りを苦に感じないこともあって、どんどん田舎道でのサイクリングにハマっていきました。

「町境はだいたい坂の頂上になってるな、町境って大昔にそうやって決めたのかな。意外と単純だな」

「平野は作物が育つから人が集まって集落ができる。その集落を行き来するために山が切り開かれ道が出来て、コンクリで舗装されて今こういう感じになってるんだなぁ」

「温泉街のA町と農村のB町、どっちも山の方にあるけどA町からB町にいく時やたら登るから、意外とB町の方が標高高いんだな」

みたいな、自分の脚で走らないと絶対に考えないようなことを頭に浮かべながら、何もない道を走るのが、本当に癒しの時間。

秋保二口峠

最も仕事から離れられるひととき。平日の精神的な疲れが無かったことになります。

また、田舎道はクルマとトンネルが多い新しい大通りと、山登りを伴うくねくねの旧道が2本あることが多いのですが、山を登る力があるとこういう時危ない道を選ばなくて済むので、登るのが趣味じゃなくてもある程度登れるようになった方がより旅を思いっきり楽しめると思います。

冒険しやすいようにGPSナビのついたサイクルコンピュータを買ったり、少しずつ自転車のアプデを重ねながら、時に遭難しそうになりながらもロードバイクを楽しんでいる様子を連続して上げてみます。

↑これはマジで死んだと思った。この経験のおかげでサイクリング中トラブルがあっても落ち着いていられます。

自転車アプデの中でも効果てきめんだったのは、ホイールをMAVIC Ksyrium SLに変更したことです。

パーツのアップグレード遍歴も気が向いたら記事にするかもしれません。

秋保の紅葉

皆さんの中に人生に絶望している方がいたら、貯金の一部を吹っ飛ばして思い切ってロードバイクを買ってみましょう。

貴方の住んでいる街や地域は思っていたよりも広く大きく雄大で、普段悩んでいることは意外と狭い範囲の小さなことだったりするのです。


乗り始めて1年以上が経過して

楽しいことばかりの1年ほどでしたが、最近一つ気づくことがありました。

「むっちゃ走ってるけど、全然速くなってないじゃん!!!!!」

私も30年近い人生経験があるし、自分のことはよくわかっています。また、辛い気持ちで真面目にコツコツ頑張るより奴よりも、楽しいことを「楽しい!!!」って言いながら一生やってる奴の方が上達が速いことを知っています。

なのでロードバイクも、トレーニング的な走りをしたり平均速度を気にして気張ったり、他人のスコアを見て気を落としたりせず、ただ楽しんでいればいい。強い人には敵わなくとも、ある程度は速くなるはず。速くなったら今は往復に半日かかる田舎町にサッと行って帰って来れる。往復に一日かかる町に半日で行って帰って来

いやいやいや快適に楽に走れる速度、頑張って出る最高速度、何ひとつ全く変わっていません!!!!!

一体なぜなのでしょうか???

2023年2月。初めて自分の走り方を見つめ直し始めます。

つづく