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天地人コンパスの使い道はビジネスだけではない!学生の主体的な学習に最適

天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。
Tenchijin New Age Blogでは、天地人に所属する学生インターンが、これは面白いと思った宇宙のトピックスを定期的にお届けします。

今回は、天地人のプロダクトである「天地人コンパス」新しい使い方をご紹介します。

そもそも「天地人コンパス」って?

天地人コンパスは、地球観測衛星のビッグデータ(宇宙ビッグデータ)や地上の多様なデータを掛け合わせることで、あらゆる分野のビジネスにおいて「最適な土地」を宇宙から見つけることができる土地評価サービスです。

例えば農業分野では、ある作物植物の栽培適地を見つけることに使用できます。また、エネルギー分野では、再生可能エネルギー発電所の建設適地を探すことなどが可能です。
天地人コンパスは他にも様々な目的に合わせてカスタマイズして解析を行うことが可能となっており、解析結果をわかりやすく可視化することができます。

天地人コンパスの機能について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

また、天地人コンパス フリープランなら、登録を行えば誰でも無料で天地人コンパスをお使いいただけます。ご登録はこちらのリンクから可能です。

天地人コンパスは学生の主体的な調査・研究に役立つ

天地人コンパスは、実はビジネスだけではなく、小学生から大学生主体的な調査や研究に大いに役立つものであると考えています。
普段の学校の勉強や日常生活の中で、どこかの場所について調べる場面は、少なくないのではないでしょうか。そのようなとき、天地人コンパスを活用できる可能性があります。

ここからは具体的に、学生の天地人コンパス活用方法の例を2つ挙げていきます。

Case 1:中学生・高校生の地学や地理の授業 

中学生・高校生は、地学の分野で気象について学び、地理では地形や気候区分について学びます。
これらの分野は私たちの毎日の生活に大きく関わっているため、好き嫌いや得意不得意はあるかもしれませんが、比較的とっつき易い分野ではないでしょうか。
実際に、私が中高生の頃は、気象や気候区分、地形などは、他の分野よりも頭に入ってきやすい分野のように感じた記憶があります。

しかし、そのような実生活に直結している分野を、単にテスト対策のために教科書の内容を頭に入れるといった受動的な勉強ではなく、より主体的に調べることで学ぶことができれば、さらにその分野に興味持つことができ、より楽しく学ぶことが可能なのではないかと思います。

このような観点から、天地人コンパスは気象や地理の学習に活用することが可能であると考えます。
例えば、世界各地の気候について学ぶ授業では、天地人コンパスで気になる場所の気象データを調べ、他の場所と比較して違いについて考えてみることができます。
その考察と、教科書から学んだ知識を合わせると、ただ教科書で学んだだけの場合よりも自分で調べて考える分、納得感のある学びに繋がります。

そうなれば、「他の場所はどうだろう」と、さらに自分から天地人コンパスをいじって色々な地点の多様なデータを調べるようになり、より楽しく学ぶことが可能になるはずです。

例1:静岡県の駿河湾周辺の都市と富士山を条件分析機能で分析。
2020年5月~10月のデータで、地表面温度が30℃以上の場所の一致度をグラデーションで表示している。富士山を含む山々を囲む都市部の一致度が高いことがわかる。
例2:ブドウやモモの山地で知られる甲府盆地は、冬季と夏季の寒暖差が大きい。図は、甲府盆地の土地利用被覆図と2022年の1年間の地表面温度のグラフを示す。冬季と夏季の寒暖差もあるが、同じ月の日中と夜間の温度差も大きいことがわかる。

また天地人コンパスは、衛星データを用いた高度な解析を、コードを書かずとも誰でも簡単に、直感的な動作で行うことができる点も特徴です。
中学生や高校生が学校の授業の一環として天地人コンパスに触れることで、衛星データやデータ解析に興味を持つきっかけにもなると考えています。ぜひ、学校での授業や自宅での学習に、天地人コンパスを取り入れてみてはいかがでしょうか。また、フリープランは無料で使用できますので、自宅でのお子さんの学習にもお勧めです。

Case 2: 建築学生の敷地調査

続いては、主に大学や専門学校で建築を学ぶ人向けに、天地人コンパスの使用をおすすめします。
私自身が大学で建築を学んでおり、今まで数々の設計課題に取り組んできました。
建築の設計課題は、初めに敷地や設計条件などが与えられていて、その範囲内で自由に設計を行うものが多いです。

多くの設計課題で、まず初めに行わなければならないのが敷地調査です。敷地は、比較的近い場所であれば現地を見に行き調査することが最も望ましいですが、遠い場所であったり、時間がなくて見に行けない場合もあるかと思います。

そんな時に、天地人コンパスは非常に有効です。設計時に非常に重要である土地の気候周辺環境の地理的情報を、簡単にビジュアライズして示すことができるからです。

例えば那覇市役所周辺の敷地で設計する場合、すぐに現地に行けなくても、ピンポイントで指定した場所の温度の変遷や、降水量を確認できます。
また、下図では地図レイヤーで洪水浸水想定区域を表示しています。災害の危険が大きい区域だとわかれば、対策を設計に盛り込むことができます。

那覇市役所周辺

さらに、卒業設計やコンペの設計で敷地が自由である場合、天地人コンパスはさらに力を発揮します。
天地人コンパスを使えば、気候条件や地理的条件で分析を行うことができ、設計する敷地を決定する際に使用することができます。
世界中の土地の気候や地理的情報視覚的に重ね合わせて分析したり、他の地点と比較できたりするツールは今まで存在しなかったため、天地人コンパスを使用することで、さらに深い分析に基づいた設計提案ができるようになると考えられます。

私自身も次の設計課題では、天地人コンパスを使って敷地分析を行ってみようと考えています。

番外編: 夏休みの自由研究

先述したとおり天地人コンパスは操作が簡単なため、大人と一緒であれば、小学生でも活用することができると考えています。
特に、毎年多くの学校で出される夏休みの自由研究は、天地人コンパスを活用するのにぴったりです。

先日公開したnoteでは、天地人コンパスと、期間限定で公開しているCompass AIの機能を用いた夏休みの自由研究を紹介しています。是非ご覧ください。

天地人コンパスが使える場面はビジネスにとどまらない

現在、天地人コンパスはビジネスでの使用がメインになっていますが、以上のように学生の主体的な学習でも活用することができるツールです。
この記事によって一人でも多くの方に天地人コンパスに興味を持っていただき、衛星データを身近に感じていただければ幸いです。

(記事作成:ビジネス開発インターン 龍崎)