波寄(nayo)

エッセイに始まり、エッセイに死す。 小説を書いてみたいなと思ったり。

波寄(nayo)

エッセイに始まり、エッセイに死す。 小説を書いてみたいなと思ったり。

最近の記事

誰かの1番になりたい

だってそうしたら 自分が1番優先されるでしょ? 予定だって私とが1番。 友達は2番。 独り身の寂しいところは、 誰かに愛されないことより 誰かと予定を組みたい時に 自分が優先されないこと。 誰か私を掬い出して。 追記:こんな子供じみた考えをしてるから現状があるのです。たとえ怖くても踏み出しましょう。自分から動きましょう。なんて戯言。

    • 弱音/よわね

      自分は強い人間だ と思うたびに 自分は弱い人間に なっている気がする なぜなら 強い人間だと思うのは虚勢であり 虚勢を張らなければならないほど 心が弱っているから 私は今日も強い人間だ

      • 八朔の誘惑

        冬ごろから柑橘系にハマりはじめた。 特に「八朔」。 プチっとした実は、 食べるとサクサクしてすっきりする。 これまではストレスが溜まると チョコレートやポテチを狂ったように食べていた。もちろんお菓子は今も大好きで、本当に美味しいと思ってる。 柑橘系にハマったタイミングで お菓子を八朔に置き換えた。 2つの違いは食べた後のすっきり度。 なぜか柑橘系を食べると、身体が重くならず次の日も頑張ろうとプラスに思える。 甘く酸っぱい水分が私の体内で一部となり、 ポジディブな気持ち

        • 「何者」かになりたい

          何者かになりたいと思う。 何か肩書きのあるもの。 自分のやってきたこと、やりたいことが一目で分かるようなもの。 まだ何者でもないから 何者かになることに固執してしまう。 何者かになりたいとは、 自分にとっても、他人にとっても、特別でありたいという気持ち。 そんな時 「本当の自分(何者)」かになるのではなく、 「自分の本当」を探すことが先であると 人生の先輩にお聞きした。 外へ外へと自分を探してしまいがちな人生。 自分の内面にもっと目を向けよう、 そう思った22の春。

        誰かの1番になりたい

          嫌になるほど甘い

          ココアはノンカフェインで優しいから ついつい濃く甘く淹れてしまう。 薄いココアは味がしなくて我慢できない。 けれど濃さにも限度があって、今朝入れたココアは粉が溶けきれずに舌の上がジャリジャリした。 加えて嫌になるほど甘かった。 嫌になると飲むスピードが遅くなる。 するとだんだん冷めてきて、ぬるくなったココアはさらに我慢ができない。 昔から何かと我慢ができない。 好奇心旺盛である反面飽き性な性格が相まった結果なのかもしれない。 世の中もっと我慢しなければならないことがあると思

          嫌になるほど甘い

          甘い夢

          夢を見た。 最近よく本を読むせいか、ストーリーははっきりとしていた。その中に顔がぼんやりとした温かい人が出てきた。その人の雰囲気はほんわかしていてどことなく春の陽だまりを感じさせた。 どうやら私はその人のことが好きらしい。彼は初々しく私の意中の人を聞いてくる。しかし意地悪く、気になる人があなただと仄めかすのにとどまった。彼はもたれかかると暖かくいい匂いがした。どこかで感じたことのあるこの記憶。けれど決して思い出すことはできない。 ただの妄想にしてはしっかりとした夢に、目が覚め

          豪華な朝ごはん

          自分が楽しんでいる時に苦しい思いをしている人がいる。そんなこと世界中のどこでも起きていることなのに、いざ身近に起こるとその事実を思い出す。なぜ楽しい時は、苦しんでいる人がいるという事を忘れてしまうのだろう。大切な人が苦しんでいたという事実を知る時はいつも自分だけ楽しんでいた後である。 なにも変わらないと思い込んで、不変を望んでいるだけの自分が憎い。周りは変化に対応する準備をしているというのに、甘い記憶に浸ってひたって甘えている。後悔はしてからでは遅いと言うけれど、誰がその物事

          豪華な朝ごはん

          ドーナツ白昼夢

          読んでいた本の中で、母親が娘にドーナツを作っていた。娘が学校から帰ると"おかえりなさい"と言い、母親は濃いコーヒーを、娘はエスプレッソに牛乳を入れて、向かい合いながら一緒にドーナツを食べた。 昔、私の母がそうしてくれたように。母は自分の体調には無頓着なくせに、私たちには自然で身体にいいものを食べさせようとした。市販のお菓子ではなく、手作りのおやつ。そのことを思い出して胸がキュッとした。 本の読みかけに、ふとドーナツを作ってみようと思い夜中の1時に台所に立った。一人暮らしのキッ

          ドーナツ白昼夢

          1KBの文章

          また論理的じゃないって言うんでしょ、ごめんね。私は好きな人に好きな言葉を送るために生まれてきたから、論理なんていらないの。300字の文章はpc上では1KBという括りにされて、教授にサラッと目を通される。同字数のラブレターを書いたら誰かの気持ちをコロッと変えられるかもしれないのに。

          500mlのせい

          500mlのチューハイを飲んだ。おいしいご飯をたべて気分が良くなっていた。葡萄の味が美味しくて調子にのった。考えてみれば、昔から好きな果物は葡萄であったし、ワインも好んで飲む傾向がある。葡萄とはなにか縁があるのかもしれない。 気持ちよかった瞬間も束の間。気持ち悪さが胸の奥からこみ上げてきた。一人で呑むと時間配分をしてくれる人がいないためペースが狂ったようだった。 お酒に飲まれている間、色々な感情が波のように押し寄せてきた。一年半前に捨てた純粋な愛。忘れることのできない思い出。

          500mlのせい