自己肯定感という謎

「自己肯定感が低い」
「自己肯定感を高めるための」
という話に触れることが、ある。

私自身はあまり「自己肯定感」という言葉を使わない。
何を指しているのか あまり把握できていないからだ。
一昔前に、「自分探し」と表現されていたモノはどうなったのか・・・
自身に対するなんとなくの不安感 自信のなさ を指しているのだろうが・・・
本当にそうなのだろうか。何を言いたいのか考えてみたい。

今回は「自己肯定感」という字面をこねくり返す話。
自己肯定感という感覚が確かにある という仮定の上に妄想を積み上げる話。
(最近知った この表現が気にいっている。)

「自己肯定感が低い」 という表現があるのだから
感覚的な度合いの高低を言っているのだろう。
緊張感が高い とか 満足感が低い と同じような表現だ。

自己肯定感 と同じような言葉として
自己否定感 というのも意味が通じるのだろう。
そして、他者肯定感 や 他者否定感 という表現もあり得る。

こうなってくると、
自己肯定感という表現も もう少し見えてくるのかもしれない。
「自己肯定感が低い」と表現されるパターン分けがいくつもあるだろう。

パターン1
自己肯定感 が 低い
自己否定感 が 普通 というパターン。

他者に対する感覚に問題がなく、自分に対する否定感も特に強くはないが
自己肯定感だけが低いという場合。
(これがどういった状況かイメージできない。仮定から始まる話だから仕方ないが、何かしらの不足なのだろうが・・・)

パターン2
自己肯定感 が 普通
自己否定感 が 強い

反対に、自己への否定感だけが強い場合。
劣等感が強いなどの表現になるのかもしれない。

パターン3
自己肯定感 が 低い
自己否定感 が 普通
他者肯定感 が 低い
他者否定感 が 普通

ここからは、自己肯定感 も 低い というのが正しい表現だろう。
自他に対して肯定感が低い、否定感が高いわけではないが という場合。
消極的ということだろうか・・・
否定するほどでもないが 積極的に肯定はしないというニュアンスか・・・

パターン4
自己肯定感 が 普通
自己否定感 が 強い
他者肯定感 が 普通
他者否定感 が 強い

これは、自他に対して否定感が強い場合。
周囲に文句を言い、最後に自虐をしている姿が思い浮ぶ。
強いストレス状態なのだろう。

パターン5
自己肯定感 が 低い
自己否定感 が 低い
他者肯定感 が 普通
他者否定感 が 普通

これは、自己に対する感覚より 他者に対する感覚が強い場合だ。
自分への肯定や否定が薄く 他者への肯定や否定が強い。
これは、依存状態だろう。自分の意見が薄いのだから。

「自己肯定感が低い」と表現されるのは、おおよそこんな感じなのではないかと思っている。
肯定ができないのか、否定が強いのか 自他で違いがあるのか ないのか。

私が言いたいのは、あいまいな表現ではなく 状態をしっかり把握しよう。ということだ。
状態をしっかり把握できれば、自然と対策ができる。
そうゆう話。

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