見出し画像

「ハネウマライダー」という楽曲の浮かれっぷりについて

ポルノグラフィティの楽曲に「ハネウマライダー」と言う曲がある。

この「ハネウマライダー」の一番サビとラスサビで「跳ね馬のように」の歌い方が違うことに気づいた。一番サビは「ハネウマッのっように」と駆け足で歌うが、ラスサビだと「ハーネーウーマーのように」としっとり歌っている。これはもしや、一番だと必死にしがみつくことしかできなかった「僕」が、ラスサビだと後ろでしがみついている君に「途中じゃ降ろしてやらないぜ」と余裕をかますまでになった成長を「ハネウマ」の歌い方で表現しているのかい??歌い分けることで歌詞以上の奥行きをこの名曲に与えてしまっているのかい??昭仁、そうなのかい??

「ハネウマライダー」の歌詞って改めて読むとすんごいな。1番サビ終わりのこれとか。

Hey you! このBig Machineに乗っていけよ。

浮かれっぷりがすごい。「Hey you!」て。この誘い文句で女の子は後ろに乗ってくれたのか。乗ってくれたんでしょうね。なぜなら彼は無敵だから。Big Machineに乗っちゃってるから。Big Machineに乗りたくない女の子はいない。
いいなあ。私もこんな誘い文句で女の子を海に連れ出したい。バイクないし乗ったことすらないけど。チャリンコしかないけど。後輪に錆びれた大学時代の駐輪場シール貼ったままだけど。
乗ってけこのBig Machineに。

「ハネウマライダー」はライブで頻繁に歌われる定番曲だ。最高に盛り上がる曲だが、終盤で歌われることが殆どである。そのため前奏を聴くといつも、盛り上がりたい興奮ともうすぐライブが終わってしまう哀愁が入り混じり、なんとも不思議な気持ちになる。

先ほど歌詞が浮かれていると書いたが、ライブでは本人も最高に浮かれて歌ってくれる。1番浮かれているのはラスサビ前のこの部分だ。

僕たちは、自分の時間を動かす歯車を持っていて、
それは一人でいるなら勝手な速度で廻る。
他の誰かと、例えば君と、触れ合った瞬間に、
歯車が噛み合って時間を刻む。

この「他の誰かと、例えば君と、」の部分をライブでは「他の誰かと、いや!!!!ここにおるお前らとォォォォォォ!!!!!」と歌ってくれる。聴いている私たちも浮かれていてアホになっているので、「キィヤアアアアアアアア!!!!!」と返す。浮かれた演者とさらに浮かれた観客たちが一体となる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?