昨日午後見るともなしに見ていた『相棒』の再放送で久しぶりに
大滝秀治大滝秀治さんの姿に触れた。
『表情』と言い『物言い』の声といい懐かしかった。
若い頃の彼は『陰気』で必ずしも好みではなかったが晩年は『演技』も『ナレーション』にも惹かれた。
彼の声は宇野重吉さんから『壊れたハーモニカ』のようと言われ『俳優』には向かないと告げられたそうだがその『声』こそ彼の魅力であった。
倉本聰さんの『ホンカン』『北の国から』はじめ遺作となった
高倉健さんの『あなたへ』での共演も印象深かった。
平成１２年に他界されたというが『文化功労賞』も受賞され晩年になるにつれ『評価』は高まった。
生前一度もお会いできなかったができれば会いたかった方だ。

『相棒』は初代の寺脇康文さんだったので随分と前の作品なのであろうが
『一分』の『隙もない』名演技だった。
最近ドラマの『再放送』を見る機会が多いが『彼の方此の方』もみなさん『鬼籍』に入られた方ばかりで見ている方はなんだか『うら寂しい』思いにかられることがしばしばだ。
寂しいが仕方がないことだ。
されど『映像の中の名優たち』は皆輝いている。