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【短編小説】「If I Can't Be Yours」あとがき

 皆さんどうも、灰かぶりの猫です。

 今回の小説のタイトル「If I Can't Be Yours」は、正確には「Thanatos - If I Can't Be Yours」です。ご存じの方はご存じだと思いますが、これは『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の主題歌です。一つの幕切れとして劇中で流れる際、スタッフロールが螺旋状にスクロールされるのがとても印象的ですよね。
 今更、なぜエヴァ、それも旧劇場版なのかと思われるかもしれませんが、それは偶然に過ぎません。たまたま、YouTubeのリコメンドに上がってきたのを見つけ、あ、懐かしいと思い、再生したのがきっかけです。

 小説の冒頭で、美景が語り手の僕(裕翔)に聴かせる曲が、この「Thanatos - If I Can't Be Yours」。その歌詞は、決して明るいものではなく、今回の小説の雰囲気とも全く異なりますが、一度でもこの曲を耳にすれば、美景のように、衝動的に?その音源(CDやレコードの原盤)が欲しくなるのも仕方がないような気がします。音楽には、それくらい人を突き動かす力があるのでしょう。また、恋心も然り。

 最後に種明かしをしてしまうと、美景がこの曲を聴いていたのは、iPod nanoです(スマートフォンではなく、携帯電話で彼らがやりとりをしていたところからも分かるように、作中の時代は2000年代です)。しかも、それは美景の物ではなく、達哉から借りていたものです。密かにそれを知る僕からすれば、二人はいくら別れたとは言っても、この辺りにまだ、恋人同士だった名残りを感じざるを得ないのですが、果たしてこの後、三人の関係はどうなるのでしょうか。偶然をきっかけに、僕は何とか一歩を踏み出すことができたようですが、どうやらかなりのヘタレのようなので、なかなか上手くは行かないような気がします。
 ――それでも。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次作を鋭意執筆中です。スキやフォロー大歓迎です。また、何か一言でもコメントなど頂けると、創作の励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
                         第一話はこちらから 

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