続貂(ぞくちょう)|玄人風用語雑帳
続貂(ぞくちょう)【名】自分がぜひ取り組みたいと熱を入れている研究テーマが、よく調べてみると超絶有名な先人によって既に論じられていて、ああもうだめだ、これについて研究するなんて神に楯突く所業じゃん、テーマ変えなきゃ…、と青ざめるものの、とはいえ次の学会はこれで発表しようと考えていたので、再スタートも厳しいという時の、じゃあ敢えて神様の肩に乗っちゃえ!的な起死回生の発表題目や論文名(に付ける語)。
「『〇〇考』続貂」
「貂」とは、古代中国の高官が冠に飾るテンのしっぽのこと。出典は『晉書』趙王倫伝。
学問研究について、「巨人の肩の上に立つ」(Google Scholarトップページでも有名な警句)とはよく言い得たものですよね。
肩に乗らないと、踏み潰されちゃいますから。
いずれ偉大な国文学者紹介なども記事に起したいなあと思っていますが、本当にすごい「巨人」達が既にこの世の全ての問題を解決しちゃったんじゃないかと不安になってくるんですよね。でもそうではなくて、むしろその「収穫」の跡から新たな芽吹きがあることを、我々後進は忘れてはならない、と、はっとさせられる文章です。ありがとうございます、先生。
貂など云うもおろか、フェイクファーすら飾れそうにありません。本当に…
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