第二 『真実』は,いつ,どうして,『事実🟰非真実』にすり替えられたのか?(パレスチナ問題)1 論点整理 (パレスチナ解放戦線について)⑶ 大シリア主義と汎アラブ主義
⑶大シリア主義と汎アラブ主義
(国家主義)vs(民族主義)
これ❗️タイトルにイメージ図として使用した“この違い”が理解できぬ人は,パレスチナ問題について語るなかれ‼️
これが筆者の動かぬ主張である。
なのに,日本でパレスチナ問題を語っている先生方ってのは,おそらくこんなこと知らない。
多分,言葉すら聞いたことないのに,パレスチナ可哀想,ユダヤ人悪い,どっから出るのか「アメリカもっと悪い」,←こんなレベルが,せいぜい関の山なんだよね。
※こんな字を書いたら,
『(せきの山)とは,(見積りできる最も高い値)ということなので,「関」ではなく「積」と書くのが正しく,日本の学者どもはおかしい』←こんなツッコミされそうだなwとか思いつつ,,,
そりゃ(めちゃくちゃなパレスチナ支持に陥るわ)というのは,極々自然な末路である。
⚪︎運転免許持ってない奴が,バスの運転手するとか,
⚪︎医師免許持ってない奴が,手術するとか,
⚪︎マイナンバー持ってない奴が,マイナンバー給付金の支給を請求するとか,
こういうレベルですね。
もし知ってたら???
アミン:フサイニーがハシム家の債権を引き継げる背景を持つか持たないか?
↑この問いに,即座に「持たない!」と返答しますわ。
それを,
「イギリスは3枚舌外交でパレスチナを騙したんですわ」
「パレスチナには建国の権利があります」
などと言い出したら,
もう100%,大シリア主義/汎アラブ主義について知りません🟰パレスチナ問題を評論する資格無し。
パレスチナ問題とは,
イスラエル建国もさることながら,
それよりもっと酷い陰謀による建国です
イスラエルは,コモンウェルスとしての立地に一切の問題は無いからね。
国家にして良い/悪いの問題があるだけ。
何が違うんや? と言われたら。
国家🟰自国軍を編成します。
コモンウェルス🟰自国軍を持ちません(日本国憲法)みたいなもの
↑この違いです。
だから,日本国憲法が有る限り,日本はコモンウェルスですよ。
どこの?って,そりゃ「諸国民の公正と信義」に安全保障を委ねる(だから軍隊を持たない)との語彙で憲法に宣言されてあるでしょう?
日本は,国連のコモンウェルス・自治区でおま。
さて!本論です。
日本人は,単一民族国家なので,国家主義/民族主義と言っても,「一緒じゃん❗️」という反応が返ってくる。
でも,そんな国の方が圧倒的に少ないんよな。
この争いとは,
(シリアという多民族国家)を建国・繁栄。
この目的のため,愛国主義を推奨というのが,
本編・イギリスに騙されたハシム家の人々。
●↑大シリア主義
(アラビア語を使うイスラム教徒🟰アラブ人)が,
進出した先でその主権を損なわぬよう,
進出先の正義(法律または慣習)について,
イスラム教スンニ派(一部,原理主義)に基づく政治形態の普遍的施行を助けるため,必要とあらばイスラム教に改修しない先住分子を排斥してでも,これを実現するという考え方。
※ イスラムに改宗すれば,肌の色や国籍は問わない。ただイスラム教はアラビア語以外に翻訳できないのだが,それは原則であり,現地民が改宗に合理的であればアラビア語以外で翻訳しても良いとする。
※ アラビア語以外に翻訳を許さない原理主義とは此処に争いがあるもの。
●↑汎アラブ主義
【汎アラブ主義】への評価
(汎アラブ主義)とは,アミン:フサイニーがヒトラーのベストセラー「我が闘争」をアラビア語に翻訳させることで大系を完成させてるわけだから,,,ナチスよな。
最初は,国家主義・民族主義が織り混ざって,ある時は国家主義優先・ある時は民族主義優先が入れ替わり,事実,1920年代のアミンの煽動活動も,(大シリア主義であり汎アラブ主義でもある)という局面が数々あった。
あの時は(あー言った)けど,今は(こー言った),こんなご都合主義であったもの。
↑これが,我が闘争の整理に従って↓
※最終的にアラブ人という民族優先
※国家は領域すら不特定で非優先事項
このように完成型を迎えることで,現在のアラブ諸国の反イスラエル連合の精神的背景になっている。
今のアラブ諸国を見れば,「対イスラエル制裁に非協力なアラブ人国家には,パレスチナ解放戦線としてテロを仕掛ける」←こんなこと平気で言ってるやろ?
これは,個々に国家は存在しようとも,汎アラブ主義というグローバル政府であるパレスチナ解放戦線が,アラブ人諸国の主権を掌握してるってこと🟰全て植民地ということなんよ。
※つまりこれが(汎アラブ主義の)(汎アラブ主義たる所以)。
【大シリア主義】への評価
(大シリア主義)の方は,極めて普遍・極めて不動・定義が正確なわけだけれども,まず「①歴史上のシリア」という国土が在る。※国家主義優先
②そこに住んで,祖国であるシリアを愛し,イスラム教・キリスト教・ユダヤ教これ全て本来1つの教え,1柱の神格による導きなんだから,相剋せねばならない理由は無い。必ず理解し合えるというもの。※民族主義は原則不在・民族による優劣撤廃
③言語は,シリア語(キリスト教徒の使用する言葉),その方言であるトルコ語,主家ハシム家が使うアラビア語,クルド人が使うペルシャ語(ペルシャ人の信じるシーア派を含め)これら全て,シリアの国語・国教である。
④王家はハシム家である,そのため軍人はアラビア語を話すイスラム教徒のアラブ人とする。
⑤ ➕α これは3男ファイサルの動向から推察されるのだが,,,ファイサルは,ダマスカスを追放されロンドンに亡命して後,すべての取り決めに対して,当時の国際連盟結成のイデオロギー・ウイルソンドクトリンへの批准をイギリス政府に要求し続けている。
それだけでなく,ウイルソン大統領の中東問題介入を強く求めて,ウイルソンが訪問してくれることが難しいなら,アメリカ外交官の誰かが,中東問題の新たな取り決めに立ち会って,証人になってくれることを訴え続けた。
ファイサル自身,イラクの国王に国民投票による選出制を採っていて,名前こそ国王だが,ファイサルの描く国王とは,共和制の大統領に極めて近いイメージだったことが伺える。
つまり,他①②③を並べてみても,ファイサルは「シリアのウイルソンになりたかった」のではなかろうか?
シリアの地に「2つ目のアメリカ合衆国を建国しようと夢見ていた」と。
ウイルソンは,自分たちの政治の方向性に「新自由主義」という名を付けて呼んだ。※今の新自由主義の概念とは大違いだが,,,一方の汎アラブ主義とはナチス🟰社会民主主義。
※筆者は,パレスチナ問題の陰謀とは,(シリアの地に誕生しようとするウイルソンドクトリンで建国される国)←これを防止する。そのために,世界中の社会主義者によって仕組まれたのではないかとの疑いを有している。※これは次節で詳述するので,しばらく仕舞っておく。
いずれにせよ,版図の決まっている大シリア主義に,
膨張主義である汎アラブ主義。
イギリス友好・ユダヤ共存である大シリア主義に,
対イギリス徹底抗戦・ユダヤ人皆殺しを掲げる汎アラブ主義。
上記に挙げた①②③④⑤の特徴以外にも,こんなにも正反対なのである。
訪問いただいた諸兄には,大シリア主義と汎アラブ主義の違いがイメージいただけたであろうか?
そして,大シリア主義と汎アラブ主義の違いが判れば,(イギリスの3枚舌外交がパレスチナを騙し,イスラエルを建国させた)と,これをまだ真実だと思えることはないだろう。
それは(嘘)。
さあ次回は,今存在しているパレスチナ人の正体について,その全貌を指摘してゆく。
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