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$忘れる読書 (PHP新書) 新書 落合 陽一 (著)


$忘れる読書
(PHP新書)
新書 
落合 陽一 (著)

$解説
メディアアーティスト、筑波大学准教授、ベンチャー企業の代表など多彩に活躍する著者。時代の先端を行く著者の思考の源は、実は読書で培われたという。それは、読んだ内容を血肉にするための「忘れる読書」だ。デジタル時代に「持続可能な教養」を身につけるために必要なのは読書だと、著者は断言する。
本書では、古典から哲学、経済書、理工書、文学に至るまで、著者の思考を形作った書籍を多数紹介し、その内容や読み解き方を詳説。著者独自の読書法はもちろん、本の読み解きを通して現代社会を生き抜く思考法までが学べる、知的興奮に溢れる一冊。

【目次より】
第1章 持続可能な教養――新しい時代の読書法
第2章 忘れるために、本を読む
第3章 本で思考のフレームを磨け
第4章 「較べ読み」で捉えるテクノロジーと世界
第5章 「日本」と我々を更新(アップデート)する読書
第6章 感性を磨く読書
第7章 読書で自分の「熱」を探せ

$読者レビューより引用・編集
今の時代に読書をする意味を落合陽一さんは3つ挙げている。
第一に「思考体力をつけるため」
第二に「気づく力をつけるため」
第三に「歴史の判断を学び今との差分を認識するため」
落合陽一さんの読書は、紙の書籍は持ち運びに不便で、読みたいと思った時に読めないと思って以来、家から大きな本棚は撤去して、小さな本棚に変えたそう。
それでも家の中には、本がタワーのように積み重なっている。
電子本ライブラリーの冊数は、3500冊を軽く超えているという。
大学時代は岩波文庫を一年で100冊以上読むなど、本漬けの日々を送り、今でも睡眠時間を削り、どんなに忙しくしていても、その合間におびただしい数の本を読むライフスタイルは変えていないという。
家庭環境の影響も大きく、父の落合信彦さんから中学生の頃に「ニーチェを読んでいない奴とはしゃべれない」 と言われたことが影響している。 
「持続可能な教養」とは、まずは物事を「抽象化する思考」 を鍛えること、そして次に「気づく」能力を磨くこと。
抽象化とは要するに「物事の本質を定義する」ということ。物事をゼロベースから考え、分析する思考力と言い換えてもいい。
抽象化がなぜ大事かというと、イノベーションが起きやすくなるからだ。例えば、キャッシュレス化により、やがてお金は現金ではなく「抽象化」され、すべてスマホの中でお金のやり取りをするような形になる。このように、あらゆるものが抽象化されていく。「抽象化する思考」を鍛えるためには、読書が向いているのだ。
落合陽一さんの読書方法は、読んだ内容を覚えていようと思ったことはなく、 むしろ忘れるために本を読んでいる。
積読・乱読は当たり前、本を読み通さずにざっと読む「ザッピング読み」 や、何回もパラパラと読んで内容を把握する「周回読み」 もしばしば行う。
落合陽一さんの読み方の基本は、「フォトリーディング」のようで、つまり速読。
しかし、速読特に「フォトリーディング」はかなり高度な読書術である。
なぜなら、基礎的な読書力がない人ができる技術ではないからだ。
結論としては、落合陽一さんの読書術はかなり興味深いが、落合陽一さんのように子どものころから読書をしっかりやって、かつ学術的な勉強もやっているからこそできる究極の読書法だと思う。
このレベルの読書法を最終目標にすればいいが、かなりの時間と努力がいることは覚悟した方がいい。
簡単にできるようになることは、すぐに使えなくなることでしかない。
それでは差は付かない。

$出版社より


$商品の説明

著者について

メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーなどを歴任。著書に『魔法の世紀』、『デジタルネイチャー』(以上、PLANETS)など多数。


落合陽一

メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。2010年ごろよりメディアアーティストとして活動。

現在、筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCRESTxDiversityプロジェクト研究代表、京都市立芸術大学客員教授,大阪芸術大学客員教授,デジタルハリウッド大学特任教授,金沢美術工芸大学客員教授.2020年度,2021年度文化庁文化交流使,2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを務める。

2017年 - 2019年まで筑波大学学長補佐,2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員,内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員,デジタル改革法案WG構成員などを歴任.

受賞歴に2010年IPAよりスーパークリエータ/天才プログラマー認定、2015年World Economic Forum Global Shapers選出、WorldTechnologyAward、2016年PrixArsElectronica、EUよりSTARTSPrizeを受賞。LavalVirtualAwardを2017年まで4年連続5回受賞、2019年SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞、2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeadersofTomorrow選出。2021年MIT Technology Review Innovators Under 35 Japan、PMI Future 50など多数.

個展として「ImageandMatter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「情念との反芻(ライカ銀座・2019)」など。その他の展示として、「AI展(バービカンセンター、イギリス・2019)」、「計算機自然(未来館・2020)」など多数出展。著作として「魔法の世紀(2015)」、「デジタルネイチャー(2018)」など。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」など。メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。





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