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うまい音読、読み聞かせ、ナレーション、通訳のためのリテンションに飽き足らない人のための言語造形

こんばんは、冠木です。


七夕ですね。
織姫と彦星、珍しく
今晩は会えたでしょうか。


昨日は待ちに待った!
コロナ明け初めての
言語造形ワークショップでした。


いやー!!
素晴らしかったんです!!



先生は大阪在住の
諏訪耕志さん。

YouTubeはこちら。
https://www.youtube.com/@suwakouji/featured

諏訪先生は
「言語造形」って何?
という問いにこんなふうに
答えてくれました。



以下、
私の心にメモしたことで
ズレてたらごめんなさい…



「人間の全身を通して
言葉の音を解き放つと
ことばは羽が生えたように
はばたき始め
空間に見えない絵姿を描く。
そして
もともと宿されていた
自然な情が立ち現れる。」



言葉の音なんてふだんから
おしゃべりで使えてる、と
思うかもしれません。




でも、どれだけ私たちは
言葉の音に意識を集中して
いるでしょう?



なんとなくしゃべっていたり
口先でぼそぼそと音が
落ちていったりすることも
しょっちゅうでは?



だって、この3年
マスクで言葉の音を
抑え込んできましたもん。



私はド田舎暮らしで
ソーシャルディスタンス
以前の問題で、
マスクもたまにしか
使いませんでしたが…



でも、コロナ前とは
調子が違うことを
痛感しました。



息が浅く、
短くなっていました。



さて、参加者のみなさんの
取りくみも目を見張るものです。


大のおとなが、
身もこころも包み隠さず
言葉の音に向き合う姿は
愛おしいとしか
言いようがありませんでした。


言語造形は
感情を込めるのと
まるで違います。


うまく音読するのでも
ありません。



例えば、
昨日挑戦した作品の中に
松尾芭蕉の俳句と
ドナルド・キーン先生の
英訳がありました。



俳句は世界でも
最も短いとされる
詩のスタイルです。

たった17音で
心の広がりを描くと言う
実に研ぎ澄まされた表現です。



なのに!



たった17音を解き放つのに
何度やっても
これで終わりと思える
瞬間は訪れません。




そして、キーン先生の
英訳には驚くばかり…



訳者は、原作と自分の訳を
言語造形にかけてから
世に出してほしいと思います。



いやあ
何度チャレンジしても



ちょっと
頭で考えてしまった…


新しい靴の硬さが気になって
足がもつれてしまった…

最後のところで
息が足りなくなって
しまった…


そんなことが
毎回細やかに
気になります。


そうやって何度繰り返したか
自分でも知らないうちに
忘れようにも忘られないほど
俳句が自分になじみます。



それに比べたら
多くの通訳者がしている
人の話を聞きながら
メモをとって
それをとりあえず
読み上げると言うのは
本当に浅い作業です。



覚えられなくて
自分となじなまくて
当然です。



まあ、それが日銭稼ぎに
必要だとしても


ときにはこんなふうに
言語造形で
自分の泉を深く深く
掘ってみると
心が軽くなるのでは
ないでしょうか。




次回は8月24日です。
午前か午後かは
まだ決まっていませんが
決まり次第お知らせします。




すでにフライングご予約
いただいています…







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