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「いいふうふの日」に考える婚姻の平等(前編)

皆さんお元気ですか?
私は最近眠くなりがちですが、何とかサバイブしてます。
さて、11月22日は「いい(11)ふうふ(22)の日」。
パートナーの関係を祝うイベントも多く開催されていることでしょう。
そんな日に始まった「私たちだって"いいふうふ"になりたい展(以下:いいふうふになりたい展)」に来場し、考えたことを今回はお伝えしたいと思います。

「いいふうふになりたい展」とは?

まず、「いいふうふになりたい展」について紹介いたします。
「いいふうふになりたい展」は、特定非営利活動法人カラフルブランケッツ様が主催されている、「同性婚(戸籍上同性どうしの結婚)」をテーマにした展示会です。
戸籍上同性のカップルをとりまく現状のほか、当事者向けの法的な知識(公正証書など)、当事者の生の声などが紹介されています。
展示のほか、同性カップルによる挙式や交流企画などのイベントもあり、同性婚について楽しみながら学べる催しです!

開催された目的について、公式Webサイトでは以下のように書かれています。

同性婚(婚姻の平等)についてみんなに考えてほしい、
同性婚(婚姻の平等)なんて
自分には全く関係がないと思っている方に
「愛し合っていればそれでいい」というわけではない、
同性婚(婚姻の平等)をめぐる現状について
知っていただきたいとの想いから、
この展示会は企画されました。

「私たちだって"いいふうふ"になりたい展」公式サイトより

この展示会は兵庫県西宮市、岩手県大船渡市などで開催されてきました。東京都では2022年11月22日(火)~11月26日(土)まで行われています。
(会場は表参道というオシャレな場所にあるので、せっかくの休日だから優雅に過ごしたい♪という方にもおススメです(笑))
公式サイトはこちらです▽



実際に来場して感じたこと

私は会場の展示を見たほか、1時間ほど同性カップルの結婚式&開催記念パーティーに参加させていただきました。そこで考えたことをお伝えします。

同性婚の現状

挙式では、おふたりがまず「誓いの言葉」を読み上げたほか、指輪の交換、誓いのキスなど、結婚式によくあることを行いました。
その後、参列者との交流イベントが行われ、お開きとなりました。
そこでは、男女のカップルと何ら変わりのない、温かい雰囲気が広がっていました。とても和みましたね(*^-^*)

ひとみさん&じゅんさんと挙式後に記念撮影。(顔は隠してます)


また、展示会に参加なさっていたカップルがお互いに宛てた手紙の展示もありました。
心からお互いを尊重し合い、人生を共にしたい気持ちは性別を問わないものだと改めて感じました。


一方で、同性カップルをとりまく社会課題にも触れられていました。
ご存知の通り、日本では一部の自治体がパートナーシップを認めているものの、法律上の「婚姻」はまだ認められていません。
多くの社会保障が得られる「結婚」という選択肢がないので、同性カップルは十分な権利を得られていません。
展示では、例えば次のような課題が挙げられていました:

  • カップルの一方が病気やけがをした際、医療行為の同意や面会が難しい

  • 国籍が異なる場合、外国人パートナーの在留資格が不安定

  • 子どもの共同親権が認められていない

  • 職場での福利厚生の利用が難しい

  • 金銭、不動産などの財産の相続が難しい


相続問題などに関しては遺言(いごん)、公正証書などで対処できることもありますし、企業・団体では同性カップルに異性カップルと同等のサービスを提供する動きが広がっています。
一方で、婚姻届は無料で作成・提出できるが公正証書の作成は有料など、コストの差があること、法律で義務付けられているわけではないので平等なサービスを受けられる場所はまだまだ限られていることなどが課題であるそうです。
(なお、法律婚ができない、戸籍上同性のカップルの皆さん向けにも、自治体のパートナーシップ制度や公正証書など、現在利用できる社会制度についても紹介されています。ご心配な点がある方はぜひご覧ください!)


また、当事者であるカップルのラブレターも展示されていました。
支え合って暮らしていて、よくある日常を送っていること。
お互いに愛し合いながらも、”対等な社会の一員"としてみられていない辛さ。
直筆のお手紙を見て、改めて多くの当事者の方が同性婚法制化を望んでいることを実感しました。
国が同性婚を認めない(≒カップルを戸籍上の性別や性的指向・性自認によって差別する態度をとる)ことで、将来に希望を持ちにくくなる人がいると改めて感じました。国全体の政策は、個人の意識にも影響するんですね…!


展示に参加されているカップルの1組のラブレター。
国籍や性のあり方、家族構成はさまざまで、
当事者の生の声を知ることができます。


パートナーの結びつきは、戸籍上異性か同性かなんて関係ありません。
その一方で、国は法律に「壁」を置いていて、十分な社会保障が受けられなかったり、明るい未来を見いだせなくなったりしている人たちもいるのです。
その実態と政治の現状のギャップを痛感しました。だからこそ、同性婚を早期に実現する必要があると思います!!


同性婚を求める声は高まっていて、初日の時点でなかなか多くのメッセージが寄せられていました。
あとは政治家の方に動いていただければ、完璧なんですけどね…!
(展示では、同性婚の法制化のためにできることも紹介されていますので、参考にしながらぜひやってみてください!)

これを機に、「普段あまり同性婚は身近に感じないなあ…。」という方も、同性婚について知り、考えてみませんか

会場に展示されていたメッセージボード。初日からけっこう多い!


今回のまとめ

  • パートナーの結びつきは、戸籍上の性別なんて関係ない

  • 戸籍上同性のカップルは、十分な法的権利が保障されていない

  • 同性婚が認められないことで、人生に希望を持ちにくくなることも

  • だからこそ、少しでも早く同性婚を実現するべき

ここまで読んでくれてありがとうございます。
後編では、「婚姻の平等」についての私の考えを詳しくお話しします。
少しでも気になった方は、フォロー、スキをお願いします!
ではまた👋


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