ひとりとだれか

 まじで色々重なった厄日の続いた1月でありました。誕生日シーズン、いっつも運も体調も最悪な気がする。なにこれ気のせい?

 まずは体調不良。病院に駆け込むほどの痛みや辛さってわけではなく、排せつが調子悪かったり、頭痛やめまいだったり。自分でも分かっている。この不調は、自律神経の不調のせいだと。昔、子どもの時から、自律神経が乱れやすくてこういう症状が出て、成人してからは特に生理に伴って症状がひどくなることが増えて。
 若年性更年期障害と診断された30代後半からは坂道を転がり落ちるように調子が悪くなる。いつもは梅雨時期がひどかったんですが、今回はいきなりがたがたっと調子を崩して仕事を休む始末。それが、なんと、就職試験の最終面接の二日前に。
 その状態でなんとか面接は乗りきったものの、すっきりとは良くならないまま、歯科の定期健診にて初期の虫歯まで見つかって来月の自分の誕生日から数年ぶりに虫歯治療開始。些細なこととはいえ、自分の体のままならなさに白目をむいています。
 ただ、こういう時にひとりで良かったなあと心底思いました。自分の生活や食事すら四苦八苦してる時に、子どもやパートナーの面倒や食事はできない。まして、昔祖母たちを介助した時のことを考えたら、そんなの絶対無理。あれはまだ20代で体力気力あったからだ。
 自分一人だったら一日二日ちゃんと食べなくても大丈夫だし、とにかくベッドとトイレを往復してひたすら回復を待つ。その贅沢な回復方法は、独り身一人暮らしにのみ許されてる。
 もちろん、不安はあるんですが。特に頭痛やめまいは、「このまま死んだらどうしよう」と思ったり。けど、よく考えたら、そのまま死んでも翌日のシフトの時間に来なかったら職場から誰か様子見に来てくれて遺体はすぐ発見されるだろうからまあいいかなと。幸い、部屋そこまで汚くはしてないし、見られて困るようなものを持ってるほどの深い人間でもないし。
 これに関しては、本当に「ひとりで良かった!」と思いました

 そんな中で、就職試験は結果ダメで。来年もこの生活保護とそう変わらない賃金でかつかつの生活なのかということもですが、本当にどうしようか私のこれから、っていう……。大学卒業→就職浪人→病気→非正規で社会復帰→非正規から正社員に上がれず数年、の私が悪いしかないんですけど。
 最初から可能性が低いとこだったらここまで落ち込まないのかもしれませんが、何年もそこで非正規で働いてきてそれなりの経験があって、周りも応援してくれて、一次と二次の試験が手応えあって……の中での不合格。それなりに準備や勉強もして、その上での不合格。なんかもう、疲労や徒労が腰にきてます。あいたたた。
 何が辛いって、今の職場の先輩たちも、知人友人もみんな応援してくれていて、「多分いけるでしょー!」と言ってくれていたこと。わざわざ言いふらしたりはしないにしろ、やはり試験のことを私から話した人には「落ちてました。応援してもらったのにすみません」と報告していかなきゃいけない。言うたびに「嘘でしょ!どうして!」と驚かれ、慰められ。申し訳なさ二倍。言ってる方も、言うたびに不合格を口から全身にしみ込まされるようで辛さ二倍。
 でも、これに関しては、「だれかいてくれて良かったなあ」とも思います。もちろん大前提としてみなさん良い方ばかりだから私の失敗をねぎらってくださるのですが。
 もしこれがひとりでひっそり受けて落ちてたら、多分、私はまた詮無いことを考え続けて色んな人やものを責めて、どんどん嫌な奴になって、腐ってしまう気がする。正直、自分の不合格を伝えるのってそれだけで心身消耗するしできればしたくないことなんですが、それはやはり応援してもらったことに対する最低限の礼節。それすらできないような人間に成り下がってはいかん、と無理にでも自分を鼓舞して一通りの報告を済ませてきて今これを書いてます。
 ただ、さすがに今はちょっとヤケ酒とか気晴らしできる心理状態でもお財布具合でもないので、しばらくはあんまり誰とも遊んだりはしないと思いますが。

 ひとりで良かった、と、だれかいてくれて良かった。それをこの短期間でいっぱい噛みしめております。ひとりありがとう、だれかありがとう
 さて、そんな中、体調は少しずつ回復してるのですが、実は「絵を描いてなかった」ことが割と大きかったのでは?と思ったりしています。要は、試験のストレスが一番大きな原因で、最終面接の翌日から、問題集や教科書を箱にしまって画材を引っ張り出してもくもくと描き続けていたことが一番の体調回復のキーだったのでは。
 私は大体アナログ作画なので、この時期は特にこたつに丸まって描くことが多いです。これに限らず、絵を描く姿勢ってとても腰にも肩にも悪いし、PC作業も集中するし目は酷使するし。とても自律神経に良いこととは言えないんですが。
 でも、お気に入りの音楽かけて(最近は自分の中で平成リバイバルでSHAKALABBITSやGO!GO!7188聴いてます)一心不乱にこたつでペンを走らせていると、なぜかすごく体が楽になってきて。その奥にはやっぱり心が楽になったということがあって。創作でもファンアートでも、自分の手で白紙に一から自分だけの世界を作っていく作業が楽しくて幸せで仕方がない
 それを考えると、私はやっぱり「ひとり」があってるのかしらん

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